本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2015年02月

FRB副議長が利上げ時期に言及

おはようございます

早いもので明日からは3月入り、日に日に春めいてきますね!

さて、2月最終営業日の海外市場ですが、ドル円は11960銭近辺で取引を終了して昨日の東京市場から40銭程度の円安・ドル高水準、FRBの重鎮フィッシャー副議長は、強いドルは米国経済を反映させたもので、利上げ時期は6月か9月の含みを持たせ、さらに連鎖的な利上げはすべきでないと利上げペースを急がないことも示唆しています。ユーロは1.993ドルと引き続き軟調推移、ユーロ円も133.9円と弱さの序列はユーロ・円・ドルの順序となっています。この日、ドイツ議会はギリシャ支援策が可決されています。ダウは月末要因の益出しの売り物に押されて1万8132ドル(−82)に続落し、10年債利回りは1.993%に低下しています。

商品市場は全般に堅調に推移していて、WTI原油48.76ドル(+1.59)に、ブレント原油も62.58ドル(+2.53)に急反発しています。特段に新たな上昇要因はないものの、月末要因からのショートカバーが水準を押し上げたものと推測されます。金は1213.1ドル(+3.0)とドル高の逆風も小幅に続伸(円換算4650円)しています。本日インド予算委員会で金の輸入関税が撤廃される予定から、今後のインドの金輸入増加の期待も込められているようです。穀物市場も総じて堅調で、冬小麦が低温続きで冬枯れの可能性が出て小麦主導で確りとなりました。

よい週末をお過ごしください!

ユーロは量的緩和を控えて急落

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は119円45銭前後で推移していて昨日の東京市場から60銭の円安・ドル高水準、ユーロは1.119ドルに大幅下落していて、対円も133.7円に急反落しています。米国の複数の景気指標が予想を上回ったことや、来月から量的緩和に踏み出すユーロの下落についてセントルイス連銀総裁が言及したこともユーロ売りに影響を及ぼしたものと推測されます。ダウは10ドル安の1万8214ドルに小幅に反落し、10年債利回りが再び2.036%に上昇していることもドル買い要因となった模様です。

【石油市況】
原由は48.17ドル(−2.82)に急反落して、ブレント相場も60.05ドル(−1.58)に同様に反落に転じています。前日は米石油在庫の急増にも関わらずサウジの石油相の発言から上昇しましたが、カタールの石油相が緊急のOPEC総会開催の必要性を否定したことや、足元の供給過剰を再び嫌気する売り物に押されものと推測されます。

【貴金属市況】
金はドル高や原油安の逆風のなかで続伸して一時1220ドル近辺に上昇、引けにかけてはドルの強基調継続に押されて1210.1ドル(+8.6)に上昇幅を縮めるも続伸して引けています。前日に旧正月明けとなった中国から値頃買いが入ったことや、明日28日のインドの予算委員会で金輸入の足かせとなった輸入関税撤廃が可決される見通しを好感したものと推測されます。今週はギリシャ支援の延長から何度か節目の1200ドルを割り込む場面が見られましたが、そのたびに大台に復帰して底値探りに入ったとの見方が浮上し、目先ファンドの売りが一巡し、中国・インド関連の材料も好感されたものと思われます。本日の円換算は4640円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況はコーンや小麦が寒波による飼料穀物の需要拡大や、大豆はブラジルの輸送業者のストライキを材料にして3銘柄ともに大きく反発に転じています。

イベント終了に凪ぎ相場

おはようございます

【金融・為替】
ギリシャ支援の延長が決まり、イエレンFRB議長の議会証言も終了、一連のイベント終了から本日の金融市場の嵐は納まり凪ぎ状態となっています。ドル円は118円85銭前後で推移していて前日比では小動きに終始、ユーロは1.136と小幅続伸、対円でも135.0円と同様に小幅に続伸しています。ダウは15ドル安の1万8209ドルに小幅続伸し、10年債利回りは1.961%と再び2%の節目を割り込んでいて、議長のハト派寄りの発言が影響しているものと推測されます。

【石油市況】
原由は50.99ドル(+1.71)に急反発していて、在庫急増から売り込まれる時間帯もありましたが、サウジのヌアイミ石油相が原油需要が増加しているとの見通しに反応を示しています。ブレント相場も3ドル近く急反発を見せています。

【貴金属市況】
金は中国の旧正月から上海金市場が上昇したことからアジア時間で1210ドル台に戻る場面も見られましたが、NY市場が開くと徐々に上値を切り下げて引けは1201.5ドル(+4.2)と大台を維持したものの、強基調維持に至らぬ状況で取引を終了しました。今週は懸案のギリシャ支援の延長が決まり欧州金融危機の後退がファンドの買い気が削ぐ展開となっています。1200ドルの大台を固めるのか、或いは一段の下値を追うのか、価格水準を模索する展開が続いています。本日の円換算は4600円前後になります。

【穀物市況】
穀物相場はコーンが小幅に続落し、小麦は大幅に続落、大豆相場もブラジルのトラック協会のストライキ終了から急反落して3銘柄とも冴えない値動きとなっています。

ギリシャ支援とハト派イエレンを好感

おはようございます

【金融・為替】
イエレンFRB議長の上院での議会証言は特段のサプライズはなし、「辛抱強く」のフォワードガイダンス変更はあっても早急に利上げに動くとは限らず、労働市場は改善しているが賃金上昇が緩慢で多くの失業者が残されている。インフレ率の伸び悩みは原油価格の下落に基づくもので、先々の見通しは悲観していないと発言しています。議長の発言は基本的にはハト派としての面目躍如となったようで、利上げの時期を巡って多くのアナリストは6月ないし9月のFOMCと見ており、幅は0.125%〜0.25%の小幅な引き上げを見込むものが多いようです。

ドル円は118円90銭前後で推移していて、昨日の東京市場から20銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロは1.134ドルに小反発し、対円は134.8円と小動きに終始しています。ギリシャの改革案は年金改革の継続や国有資産の売却を約束し、ユーログループはこれを正式に承認しました。市場ではギリシャの株価と債券相場が上昇して歓迎ムードとなっています。ダウは92ドル高の1万8209ドルの史上最高値を更新し、10年債利回りは1.197%に小幅低下しています。ギリシャ支援の承認とイエレン議長の証言は金融市場には好感を持って受け止められているようです。

【石油市況】
原由は49.28ドル(−0.17)に小幅に続落して、ブレント相場も58.66ドル(−0.24)に続落しています。引き続き供給過剰や米原油在庫の増加見通しに押される展開となっていおます。

【貴金属市況】
金はギリシャ支援の延長承認見通しが引き続き圧迫し一時前日の安値1190ドルに売り込まれるも、イエレン議長のハト派的な姿勢維持や、本日から旧正月明けとなる中国市場の同行期待もあり安値から戻し1197.3ドル(−3.5)の小幅続落にとどまっています。本日の円換算は4585円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は前日に続きコーンと小麦が続落基調で、大豆も概ね続伸基調を維持しています。コーンは米中西部の寒波や家畜頭数増加観測も追い風と出来ず冴えない展開となっています。

議長証言内容が注目

おはようございます

昨夜は久しぶりにアメ横に立ち寄りましたが、中国人観光客(台湾人?)がいつもより多く暴買い風景が見られました。そう言えば、春節休暇も今日が最終日で明日から旧正月明け上海市場は再開されます。

【金融・為替】
ドル円は118円75銭と昨日から20銭程度の円高・ドル安で推移、ユーロは1.133ドルと小幅に軟化し対円でも134.6円に軟化しています。ギリシャ23日提出予定の改革リストを一日遅れさせて本日になった模様です。ダウは23ドル安の1万8116ドルに週末の史上最高値から小幅反落し、10年債利回りは2.060%に低下しています。本日より上下両院でイエレン議長の半期に一度の議会証言が始まり、本日は上院で予定されていて金融政策に対する議長の発言に目耳を集めることになり、発言内容によって市場への影響が少なくないものと推測されます。

【石油市況】
原由は49.45ドル(−1.36)に続落して、ブレント相場も58.90ドル(−1.32)に続落しています。リビアのパイプラインの修復工事の完了や、中東非OPEC加盟国のオマーンの増産体制といった供給に関する要因を嫌気する動きとなっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間では1200ドルの大台をキープも、欧州時間入り直後にこのところの安値1197ドルを割り込みストップ売りがヒット、一時1190.6ドルに沈む場面が見られましたが本日の安値となり、NY時間には逆に1210ドル台に急伸する場面もみられたように安定感に欠ける展開となり、引け値は1200.8ドル(−4.1)に続落して引けています。ギリシャ支援延長からの悲観売りが優勢な状況ながら、価格が下落したことにより明日から再開される旧正月明けの中国の出方への期待もあるようです。今夜はイエレン議長の発言がハト派orタカ派により金市場の波乱要因となりそうです。本日の円換算は4,590円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は総じて続落していて、取り立てて悪材料はないものの、テクニカル売りに押されてコーン・小麦の下げ幅が大きくなっています。

イエレン議長の証言に注目

おはようございます

今日は4月並の陽気、寒さが和らぎありがたいものです。お彼岸まであとひと月足らず、もうしばらくの辛抱ですが、夜明けが早まり日の入りが遅くなり一日一日春めいてきます。

さて、週末はギリシャ支援が条件付きながら合意されて欧州金融危機は一先ず落ち着きを取り戻しました。構造改革の提出が本日でEUが検討しての融資継続となりますが、ギリシャ政府の望んだ6ヶ月ではなく延長期間は4ヶ月に短縮され、ギリシャ経済の立て直しの状況や緊縮財政の継続性が4ヶ月後に再び問われることになります。

今週のメインイベントは明日24日のイエ連FRB議長の議会証言で、利上げ時期を巡る議員の質問にどのように応じるのか注目されます。

今週も宜しくお願いします


ギリシャ支援4ヶ月の延長で合意

おはようございます

ユーロ圏財務相会議はギリシャへの支援を4ヶ月延長で合意された模様です。

これを受けて金融市場では目先の懸案事項解決から落ち着きを取り戻し、ユーロは1.14ドルに反発して(対円135.5円)います。株価もダウは100ドル余り反発し、リスクオンの動きからドル円は119円15銭前後に円安・ドル高の動きになっています。

商品市場では安全資産としての金が逃避買い後退して一時1200ドル割れ(円換算4600円)に反落、原油市況の在庫増加の供給過剰から続落しています。

一先ずのギリシャ危機後退は市場に安心感をもたらせているようです。

よい週末をお過ごしください!

ユーロ財務相会議が金を左右

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は118円95銭前後で推移していて昨日から30銭程度の円安・ドル高水準、ユーロは1.365ドルに小幅に反落し対円は135.1円前後の横這い推移となっています。日本株は2000年以来の高値を示現して日銀緩和からの景気回復期待に、GPIF(年金)、かんぽ、更に外人買いから活況となっています。ダウは44ドル安の1万7985ドルに続落して、10年債利回りは2.108%に上昇しています。ギリシャの6ヶ月間の支援延長要請は本日ベルギーで開かれるユーロ財務相会議で協議されますが、緊縮策の緩和を狙うギリシャと緊縮派の代表ドイツとの折り合いが焦点となり、双方のメンツを保つバランスの駆け引きとなりそうです。

【石油市況】
原由は51.16ドル(−0.98)に続落し、ブレント相場も60.21ドル(−0.32)に続落しています。原油在庫の予想以上の急増や、ゴールドマンサックスが下値見通し39ドルを維持したことも嫌気要因と見られます。

【貴金属市況】
金は前日の引け後に発表されたFOMC議事録が緩和策の先送りを暗示したために直後から急反発し、アジアから欧州時間にかけて一時1222.9ドルまで戻す展開となりました。その後はユーロ財務相会議でギリシャ支援での合意の可能性からやや軟化し、1207.6ドル(+7.4)と反発幅を縮めて引けています。ギリシャ支援に関しては緊縮策を緩和する選挙公約からギリシャの姿勢は強硬ながら、緊縮策堅持を要求するドイツなどの強硬派とのギリギリの妥協を模索するものですが、喧々諤々の議論が妥結されるのか予断は許されない状況で、結果は金価格を大きく作用させるものと推測されます。本日の円換算は4610円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は今年の大豆の作付面積の減少見通しに大豆が急反発し、コーンがこれに連れて確り、小麦はほぼ変わらずとなっています。

議事録は利上げ時期をやや後退させる内容

おはようございます

【FOMC議事録】
ゼロ金利が長引く可能性に多くのメンバーが言及
弱い海外経済はリスクがあると判断
政策はデータ次第と判断
ドル相場の上昇リスクを指摘
*今回の議事録は6月利上げの可能性がやや後退して9月FOMCに傾く印象、為替相場に関してはFOMCメンバーもドル高に対する警戒を共有していることが分かります。

【金融・為替】
ドル円は119円台前半で保ち合いが続くも、日本時間午前4時の議事録発表直後からドル安・円高が進行して現在118円75銭前後で推移しています。ユーロも反発して現在1.139ドルで推移、対円は135.3円の保ち合いとなっています。ギリシャは本日6ヶ月間の支援延長を要請する模様ですが、EU側との調整(緊縮の条件)が残されています。ダウは17ドル安の1万8029ドルに小反落して、10年債利回りは2.079%に小幅低下しています。

【石油市況】
原由は52.14ドル(−1.39)に反落し、ブレント相場も60.53ドル(−2.00)に反落しています。減産期待も買いが一服して、足元の供給過剰に反応を示しています。

【貴金属市況】
金はNYのセッション中はギリシャの債務交渉に楽観的見方が高まり一時1200ドルの大台を割り込み、その後大台を挟む展開が続き引け値では1200.2ドル(−8.4)に続落しています。FOMC議事録では利上げ観測がやや後退したことからドルの急反落に反応を示し反発、現在時間がでは1213ドル前後に戻して推移、本日の円換算は4620円前後になります。

【穀物市況】
前日までの上昇から一転して3銘柄共に反落に転じていて、下げ要因は主に農家の現物売りがきっかけとなったようです。

株高・円安・金安のリスクオン

おはようございます

【金融・為替】
昨日は日本の20年債の入札結果が良いものとなり、米国債利回りの上昇から再び金利差拡大に円を売る動きが強まり119円30銭前後に円相場が軟化、80銭前後の大幅な円安・ドル高で推移しています。ユーロはギリシャ不安が燻るものの、ドイツの2月の景況感指数が1年ぶりの好調を示したことや、スイスの口先介入もあり1.141ドルに反発し、対円でも136.1円に反発しています。3連休明けのダウは28ドル高の1万8047ドルに続伸し(日経先物1万8100円台)、10年債利回りは2.137%に急上昇しています。タカ派であるフィラデルフィア連銀チャールズ総裁が、3月のFOMCで「辛抱強い」の文言を削除すべきと発言したことも影響しているようです。本日は日銀金融決定会合後の黒田総裁の追加緩和策に対する姿勢や、米国ではFOMC議事録による利上げ議論の内容が注目材料となります。

【石油市況】
WTI原由は53.53ドル(+0.75)に続伸して、ブレント相場も62.53ドル(+1.13)に続伸しています。引き続き投機的な売買から上下に大きくブレル動きですが、先行きの減産期待の買いが上回る展開となった模様です。

【貴金属市況】
金はギリシャのユーロ離脱危機が続くものの土壇場では支援延長の合意がなされるとの見方が上昇を阻止、また、旧正月入りを前にした例年の金需要が思ったほど中国で盛り上がりに欠ける点を嫌気した動きから1208.6ドル(−18.50)に急反落して引けています。これで1月の高値からほぼ100ドル幅の調整となりますが、当サイトでもファンドの買い過剰は過去にも指摘してきましたが、強気ファンドのポジションが大量に振るいにかけられたものと推測され、金相場は仕切り直しの段階に入った模様です。本日の円換算は4630円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・小麦・大豆ともに総じて堅調に推移して引けています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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