本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2015年01月

米景気指標にリスクオフ

おはようございます

FOMCに続き今週の注目材料であった米第4四半期GDPが事前予想の+3.1%を下回り+2.6%となったことをきっかけにして、ドル安・株安・債券高・金高の展開となっています。予想を下回る内容に利上げ時期の思惑が交錯する面も見られ、金融市場は神経戦を強いられるものとなりました。

ドル円は117円45銭にドルが軟化し、ユーロはギリシャ財務相の強腰から続落して1.128ドルに、対円でも132.8円に反落しています。ダウは251ドル安の1万7164ドルに急反落、10年債利回りは1.656%に低下しています。

商品市場では原油が48.24ドル(+3.71)に急反発し、米国内の掘削設備の急減少から先行きの生産量の現象見通しや月末の益出しの買い戻しに急伸した模様です。金もGDPの不調に端を発し株安・ドル安の動きから利上げ先送り観測が再び買いを呼び込み反発し、1278.4ドル(+23.9)に急反発しています。週明けの円換算は4830円前後となります。

よい週末をお過ごしください!

ドル高・株高に押されて金は続落

おはようございます

1月も最終営業日を迎えましたが、年初からギリシャの総選挙に始まりフランスのテロ、更にスイス中銀の通貨防衛放棄、そして欧州版QEと欧州を巡る動きに翻弄される1ヶ月となりました。緊縮策から抜け出すことを公約としたギリシャの新政権とECB・EU・IMFといったトロイカ体制との協議が始まります。新首相と最初に会談の席を設けたのはギリシャ駐在のロシア大使で、債務の減免や融資の継続だけではなく政治的な駆け引きも緊張を伴うものとなりそうです。

【金融・為替】
ドル円は118円25銭前後で推移していて昨日の東京市場から60銭程度の円安・ドル高の水準、ユーロは1.131ドルに反発し対円でも133.8円に硬化しています。ダウは225ドル高の1万7416ドルに急反発していて、前日までの急落の修正高や原油の反発が好感されています。10年債利回りは1.763%に上昇しています。本日は昨年第4四半期の米GDP(事前予想+3.1%)が注目材料で、ECBの政策にも影響を及ぼすものと推測されます。

【石油市況】
原由は44.53ドル(+0.08)に小幅に反発し、ブレント相場も49.13ドル(+0.66)に反発を見せています。今朝の日経紙にもあるように昨年11月のOPEC総会を機に原油価格は暴落し、生産者のヘッジや投資家のポジションが当時から2割程度増加していて、原油価格が今後も波乱含みに推移することが想定されています。

【貴金属市況】
金は大幅続落して1254.6ドル(−31.3)で取引が終了、この日はドルが買い戻さると同時に株価が急反発に転じたことや、前日のFOMC声明文では「相当期間」の文言が削除されて、ハト派的な見通しを期待したファンドが裏切られたかたちとなり手仕舞い売りを助長させた模様です。取組高もピークから2万5,000枚ほど減少していて、強気相場の人気も一旦は後退しているようです。本日の円換算は4775円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦・大豆・コーンともに小幅に続落を強いられる展開で、テクニカルや南米の豊作見通しが重石となっているようです。

FOMCは粛々と利上げに向けて

おはようございます

錦織ベスト8止まりで残念でしたが、若いからこれからまだまだ強くなり4大大会の勝利も可能でしょう。一方でイチローのマイアミ・マーリンズ移籍が決まり、まだまだ若いものに負けないでレギュラー確保を期待したいものです。大リーグ通算3,000本安打に向けて頑張れ!

【金融・為替】
FOMCは事前に予想されたように特段のサプライズはありませんでしたが、米金融当局FRBは粛々と利上げに向けた準備を進めているとの受け止め方で金融市場は反応を見せています。声明文発表後はユーロが下落してドルが反発に転じるも、ドル円は小康117円50銭前後で推移していて前日から小幅な円高となっています。ユーロは1.280ドルに反落して、対円も132.5円に軟化しています。ダウは概ねプラス圏で推移もFOMC発表後に下落に転じて1万7191ドル(−195)に大幅続落して引けています。株安から債券相場が上昇して、10年債利回りは1.721%に低下しています。

【石油市況】
WTI原由は米エネルギー情報局(EIA)の在庫発表で前週比887万バレル増加を嫌い一時44.08ドルと09年3月以来の安値に沈み、引け値も44.45ドル(−1.78)に急反落しています。ブレント相場も48.47ドル(−1.13)に反落しています。

【貴金属市況】
金は1285.9ドル(−5.8)に反落して引け、引け後は小幅に戻す場面も見られましたがFOMC発表後は軟化して現在引け値とほぼ同水準で推移、連日の株価下落も金価格を下支えているようです。1270〜1,300ドルのレンジ入りの可能性も指摘されています。本日の円換算は4850円前後となります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦相場が大幅続落していることから、コーンも大豆も連れ安を強いられているようです。

欧米株安のリスクオフに金は反発

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は117円90銭と昨日から30銭程度の円高・ドル安で推移、ユーロは1.137ドルに続伸していて対円でも134.1円に続伸しています。ECBの追加緩和やギリシャの総選挙といったイベント前に売り込んだユーロですが、イベントが終了して買い戻す動きやスイス中銀副総裁の介入発言に反発局面となっています。ギリシャでは大手銀行株が上場来の安値を更新し欧州株に波及し、さらに米国でもマイクロソフトやキャタピラーの決算が予想を下回り大幅下落し1万7387ドル(−291)で引け、住宅指数や消費者信頼感指数が事前予想を上回ったことに対する反応は見られませんでした。ギリシャの新首相とユーログループ・ユンケル議長の会談は30日に開かれる予定、米国ではFOMCの声明文が日本時間明日早朝の4時に発表されます。

【石油市況】
原由は46.23ドル(+1.08)に反発して、ブレント相場も49.60ドル(+1.44)に反発しています。株価は軟調ながら寒気からの需要拡大観測や、ドル相場の軟調推移が支えとなり反発しています。

【貴金属市況】
金はドル安の追い風や株安・原油高を囃して反発し1291.7ドル(+12.3)で取引を終了しています。欧州のイベント終了からこのところ利益確定の売り物に押される場面も見られましたが、ドル安の再燃から息を吹き返す動きとなっています。NY金は取組高が45.4万枚に乗せ増加傾向を維持してファンド資金の流入が続いています。ETFが増加傾向に転じていることや、ECBの追加緩和により債券市場が一部にマイナス金利に陥り、金利を産まない金に買う口実を作っているとの指摘もあります。本日の円換算は4890円前後になります。

【穀物市況】
大豆相場が中国の成約キャンセルから急反落して、コーン・小麦も小幅に続落しています。

欧州関連の材料出尽くし

おはようございます

【金融・為替】
既報の通りギリシャでは急進左派「SYRIZA」が勝利し、右派「独立ギリシャ人」と連立を組み組閣開始に着手、今後はEU・ECB・IMFと債務の減免や歳出削減の見直しを巡り交渉のテーブルにつくことになります。チプラス党首によるとユーロ内にとどまる方針のようですが、域内にとどまりながらの債務減免はいかにもムシのいい要求で今後の交渉は難航し紆余曲折が見込まれます。2010年の欧州金融危機の頃との最大の違いはセーフティネットの構築がなされていることで、万一の場合でも混乱は限定的との楽観視する向きもあります。

ユーロはECBのQE決定やギリシャの総選挙といった一連の材料を織り込み売り物が一巡、1.123ドルと小幅に反発し、対円でも133.1円に反発しています。ドル円は118円50銭近辺で推移していて昨日の東京市場から70銭程度の円安・ドル高となっています。欧州株はECB理事会以降3日連騰、ダウは6ドル高の1万7678ドルと小幅保ち合いに、10年債利回りは1.826%に小幅上昇しています。ところで原油価格下落や経済制裁を受けるロシアの格付をS&Pがジャンク(くず)債並みに引下げ、ウクライナ東部に再攻勢の親ロシア派の動きから制裁強化の可能性も高まっています。

【石油市況】
原由は米国北部の寒波やOPEC首脳の発言に46.41ドルに戻す場面も見られましたがそのご軟化して45.15ドル(−0.44)に、ブレント相場も48.16ドル(−0.63)にそれぞれ続落しています。

【貴金属市況】
金は1279.4ドル(−13.20)に続落していて欧州を巡る一連の材料を織り込んだことや、材料出尽くしからユーロの軟調推移が一先ずとまったことから利益確定の売り物に押された模様です。先週まではECBのQE入りを初めとした欧州関連の材料を囃して買い進められた金価格は1,300ドル乗せを示現し、今週はFOMCを控えることもあり買い過剰を修正する動きにつながっているものと推測されます。本日の円換算は4870円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦急落の影響からコーンが反落して、大豆は急反発するまちまちな展開となっています。

ギリシャは予想通りに急進左派連合が圧勝見通し

おはようございます

湯川さんの死亡が確認され後藤さんの安否が気がかりとなっています。イスラム国はヨルダンに拘束されている死刑囚と後藤さんの交換を要求、ヨルダン国内では先に拘束されたヨルダン人パイロットの開放が先決で、後藤さんを救うことを優先してパイロット救出を後回しにするには国内世論とのジレンマもあるようです。日本人としては後藤さんの無事を願うばかりです。

さて、注目されているギリシャの総選挙ですが全ての議席が判明するのは日本時間午後になる見通しですが、現時点では野党である急進左派連合が過半数に迫る圧勝と伝えられています。となると、今後は新たな政権が発足してECBやIMFからの債務(この2月で32兆円規模)の減免交渉や、緊縮財政を棚上げにする政策を取る可能性が考えられます。当然のようにドイツなどは断固はねつける見通しですが、ギリシャ政権に歩み寄ることは他の南欧諸国の緊縮策の維持を脅かすものでもあり、今後ECBは難しい選択を強いられることが予想されます。

週明けのユーロの反応は先週末から一段ユーロは軟化していて1.115ドルに、対円でも131.4円に軟化しています。ユーロの下落に対して円はやや上昇して対ドルでも117.50円前後で推移しています。

今週のメインイベントは27・28日両日に開催予定のFOMCで、今回は議長会見がなく「声明文」の内容が注目されます。昨年末の議長会見では今年早い時期の利上げはないと発言したことから、現状は6月のFOMCで利上げが決定される可能性が高いもの予想されています。声明文は日本時間29日午前4時発表されます。

今週も宜しくお願いします

欧州版QEの微熱続く

おはようございます

欧州版QE発表から一夜明けた金融市場ですが、国債購入には賛否両論があるようです。IMF始め日米金融当局はECBの政策に賛意を送り、肝心のユーロ圏内部はドイツ中心の北欧と仏・伊中心の南欧には温度差が見られるようです。南欧は金融政策の景気への影響を好感、北欧勢は放漫財政へのモラルハザードを気にかけています。週末の債券市場では独・仏・伊の国債利回りが過去最低水準に低下しています。

さて、市況ですがドル円は107円80銭とやや円高気味で取引を終了、ユーロは1.120ドルに続落(対円132.0円)しています。欧州株は続伸もダウは益出しから5営業日ぶりに反落して1万7672ドル(−141)に、10年債利回りは1.799%に低下しています。

商品市場は原油は前国王が死去した後継のサウジ新国王がシェア重視とみられて反落、WTI45.59ドル(−0.72)に、ブレント相場は48.94ドル(+0.27)と上昇のまちまちながら当面は低空飛行が予想されています。

金は週末の益出しやドル高に押されて軟調1292.0ドル(−8.1)で取引を終了、年初からECBの量的緩和期待や、スイス中銀の金融政策放棄に買い人気が盛り上がっています。債券市場同様に金市場にも資金流入が続き、CFTCでは20日現在の投機筋のロングは505tと前週比でさらに100t増加な異常な盛り上がりとなっています。21日以降もNY金は取組増加が続き、ここ数年間でもロングの水準が高い状態となっています。

この日曜日にはギリシャの総選挙を控えていて、与党敗北の可能性が高く、野党政権誕生となると債権減額などの交渉の行方が注目されます。これで欧州の材料に振り回された年初からのイベントがほぼ終了して、来週はFOMCが開催されて再び米国の利上げ時期を巡る思惑が市場に影響を与えそうです。

よい週末をお過ごしください!

予想を上回るECBの緩和規模を好感


おはようございます

【ECB理事会&総裁会見】
政策金利を0.05%に据え置く・中銀預金金利もマイナス0.20%に据え置きする。
月額600億ユーロの資産購入を今年3月から来年9月まで継続し、総額1兆ユーロ強(135兆円強)規模となる。
購入資産はECBへの資本比率に比例する(例:ドイツ国債は全体の1/4)
国債の年限は2〜30年物で流動市場から購入(マイナス金利国債も購入対象)
ギリシャ国債は7月以降に購入可能(財政再建維持が条件)

【金融・為替】
ECBの購入資産が月額600億ユーロと事前予想の500億ユーロを上回ったことや、ギリシャ債も条件付きながら可能性に含みを残したことからECBの積極緩和にユーロは大幅に下落して1.134ドル(ユーロ円134.6円)前後で推移、円相場はユーロ急落の動きに乱高下しましたが最終的にはユーロ安に連れて対ドルでは118円50銭に軟化しています。ダウはECBの積極緩和を評価して大幅続伸して1万7813ドル(+259)で引け、年初からの下げ幅をほぼ取り返しています。10年債利回りは1.884%に上昇しています。

【石油市況】
原由は米原油在庫の急増から46.31ドル(−1.47)に急反落し、ブレントも48.52ドル(−0.51)に反落しています。引き続き需給ファンダメンタルの弱さが市況の足かせとなっている模様です。

【貴金属市況】
金はECBの発表前は軟化して一時1280ドルを割り込む場面も見られましたが、ECBの予想を上回る緩和策を好感して反発に転じ1300.7ドル(+7.0)の大台乗せで引けています。引け値ベースでの大台乗せは昨年8月中旬以来のもので、連日の出来高と取組高増を伴うもので買い方ファンドの回転が利いています。ECBの量的緩和を囃し、この週末のギリシャの総選挙も金には強い材料と捉えた展開ですが、ドルの対ユーロでの急伸や、米利上げ時期の接近といった悪材料は現状では捨て置かれているようです。本日の円換算は4955円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は大豆・コーン・小麦とも下落していて、世界穀物生産高の増加観測に軟調推移を強いられています。

ECBを巡る思惑にユーロが乱高下

おはようございます

【金融・為替】
昨日の日銀金融政策会合では今年の物価上昇率を従来の+1.7%から1.0%に見通しを引下げ、さらに追加緩和には慎重な姿勢をみせたことから一時117円18銭に円を買い戻す場面も見られましたが、その後は欧米の株高から円は軟調に推移して現在117円90銭前後で推移、前日の東京市場から30銭程度の円安水準となっています。ユーロは今夜のECB理事会を巡る思惑から乱高下して1.160ドルに小幅に上昇、オランド仏大統領に続きレンチェ伊首相もダボス会議(スイスで開催中)で量的緩和期待のフライング発言をしたこと、反対にECB政策委員ノボトニー氏(オーストリア中銀総裁)が「過度に期待すべきでない」と発言したことから上下に荒れる展開となっています。ダウは39ドル高の1万7554ドルに小幅に続伸し、10年債利回りは1.852%に上昇しています。本日はECB理事会の内容と、その後のドラギ発言を見守り内容次第では金融市場に影響が及ぶことが考えられます。年間6,000億ユーロ規模の国債購入を二年間実施、南欧債やギリシャ国債も含まれるのかも注目されます。

【石油市況】
原由は目新しい材料には乏しいものの、前日の急落に対するリバウンドの反発となり、WTIは47.78ドル(+1.31)に、ブレントは49.03ドル(+1.04)とそれぞれに反発しています。

【貴金属市況】
金はNY時間でユーロ高・ドル安に触れたことから一時1307.0ドルに続伸して、昨年8月中旬以来の高値を次元後ドルを買い戻す動きに軟化して1293.7ドル(−0.50)に小幅に反落して引けています。ギリシャ不安、ECBの量的緩和観測、イスラム国によるテロ、スイス中銀の通貨防衛策の放棄等々の材料からNY金の先物市場では年初から投機筋の資金流入が続き、昨年末から120ドル幅の上昇をもたらせ、取組高も5万8,000枚増加(トン換算187増)と国債市場とともにリスクオフの逃避資金を呼び込んでいます。減少一途のETFも増加機運が戻り強気見通しの論調が幅を利かせています。最も短期間の上昇からアジアの実需は買いを見送り、日本国内では円安との同時上昇から貴金属商の店頭には地金を売りに来る顧客があとを絶たないようです。前日にも書きましたがオシレーター系は買いすぎのゾーンに突入して、波乱含みの展開が予想されます。今週はECBの緩和見通しも、来週は利上げ時期を巡る議論がFOMCで行われます。本日の円換算は4890円前後です。

【穀物市況】
穀物市場は前日とは逆の動きで、小麦・コーンが小反落して、大豆は小幅に反発するポジション調整となっています。

原油安尻目に債券・金が活況

おはようございます

【金融・為替】
昨日の日経平均は350円高のリスクオンから1万7360円台に大幅に続伸、株高を受けてドル円も118円台の後半に円安が進行して先週から2円余りの118円80銭前後で現在推移、ユーロは1.155ドルに続落し、ECB理事会前に仏オランド大統領が口を滑ら量的緩和策に言及しています。追加緩和は既に織り込み問題は前日の記事のように内容が注目されます。ユーロ円は137.2に円は反落に転じています。ダウは原油価格の反落や、IMFの世界経済見通し引下げから一時200ドルを超える下げもじわり安値から戻し3ドル高の1万7515ドルで引けています。

【石油市況】
原由は46.39ドル(−2.30)に急反落し、ブレント相場も47.99ドル(−0.85)に続落しています。引き続き需給ファンダメンタルが供給過剰になっていること、さらにIMFの世界経済見通しの引き下げや、中国の成長率が24年ぶりに鈍化していることが嫌気要因となっています。

【貴金属市況】
金は大幅続伸して一時1297.2ドルと1,300ドルの大台接近からやや押し戻されたものの、セッション引けは1294.2ドル(+17.3)に大幅続伸しています。オランド大統領の失言からECBの量的緩和への踏み出しが明らかにされて、世界の過剰流動性の確保を好感する動きとなっています。以前は同様の材料をドル高要因として売り材料としていましたが、日本や欧州の緩和策から流動性の確保として強材料視にかわるうつろいやすいものとなっています。また、今週末のギリシャの総選挙では引き続き緊縮反対の野党優勢もユーロ不安につながり、買い方の支援要因と見られます。年初からギリシャ不安、ECBの追加緩和期待、更にスイス中銀の通貨防衛放棄といった強材料の目白押しから投機人気を集めて、NY金は今年に入り5万枚強(160t規模)の取組増となり、投機筋の買い物が膨らんでいます。価格上昇と共もオシレーター系もRSIがNY76・東京73ポイントと買い過剰水準に駆け上がっています。本日はNY高と円安が重なり4940円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦の急反発に連れてコーンは続伸し、大豆は大口成約のキャンセルに反落しています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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