本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2014年11月

OPEC原産見送りが商品市況に波及

おはようございます

【金融・為替】
米国市場は感謝祭と土日に挟まれてNYは短縮立会となり、市場参加者も限定的と閑散商いとなっています。ドル円は一時118円77銭まで円安が進行、原油安による株高から円売りが再び加速し終わり値でも118円70銭近辺で取引を終了しています。ユーロは独景気指標が予想を上回り上昇する場面が見られたものの、追加の緩和予測もあり軟化して1.243ドルで終了、ユーロ円は147.7円とこちらも円が続落しています。ダウは+0.49と1万7828ドルと小動き閑散症状、10年債利回りは2.164%に小幅に低下しています。

【石油市況】
休日明けのWTI原油相場は前日のOPEC総会の内容を受け66.15ドル(7.54)に暴落、前日に織り込んだと思われたブレントも70.15ドル(−2.43)に大幅に続落しています。WTIの65ドル、ブレント70ドルは少々売り込み過ぎと思われますが、11月末の最終営業日であることから買い方の見切り売り殺到といったところでしょうか。

【貴金属市況】
金は原油価格急落によりインフレヘッジとして金需要後退や、ドルの主要通貨に対するドル高の流れを嫌気して下落し1175.5ドル(−22.0)で取引を終了、引け後も断続的な売り物に押されて1167ドル近辺で今週の取引を終了しています。取組高は本日も1万枚余り減少してここ3営業日で9万2000枚もの急減少という異常事態となっています。10月から急増した分を吐き出し、増加途上では価格を1200ドルに押し上げ、このところの減少途上では逆に下げるという情勢で、この増加と減少といった取組高の意味するところが不明のままです。ところでインドでは金の輸入業者に最低20は宝飾品に化工輸出せよという規制を撤廃したので、高い輸入税は残されるものの幾分かの規制緩和から輸入の足かせがいくらかはずれたようです。明日はスイス中銀の保有金拡大を巡る国民投票ですが、市場では概ね否決される見通しで織り込んでいる模様です。週明けの円換算は4445円前後になります。

【穀物市況】
原油の急落やドル高の動きを受けて大豆が大幅に続落、コーンも原油安からエタノール需要減少観測に下落も小麦相場の大幅続伸から大豆ほどの下げには至っていません。

来週12月第1週は4日にECB理事会、さらに週末の5日には恒例の米雇用統計(事前予想は失業率5.7%・非農業部門雇用者数22.8万人増)が控えています。よい週末をお過ごしください!

OPEC減産見送りに原油価格大幅続落に

おはようございます

11月最終営業日となりましたがNY市場は「感謝祭」で休場、本日の東京市場は手がかりに欠ける一日となりました。

その中で注目されたOPEC総会では現行の日量3000万バレルを維持しただけで、一部の産油国からの減産の要望に沿うものとはなりませんでした。OPEC最大の産油国であると同時に盟主でもあるサウジが、減産に否定的であったことが減産見送りの原因と見られます。

ニューヨークのWTIは休場ながら、ロンドンブレント原油は72.58ドル(−5.17)に暴落しました。ガソリンや灯油・ジェット燃料などの下落は、航空会社や自動車メーカー、我々末端個人消費者には喜ばしいことですが、原油の輸出に依存する国々にとっては死活問題となり、産油国の淘汰が進むと同時に、財政の厳しくなる国では今後の社会福祉抑制から国民の不満増長からの混乱も予測されます。

感謝祭から金融市場は凪ぎ

おはようございます。ホワイトハウスではオバマ大統領が七面鳥チーズへの恩赦、感謝祭で盛り上がりを見せています。

【金融・為替】
感謝祭の休日を控えてか金融市場は全般に凪ぎ、動意に欠ける展開となっています。本日の米国市場は全休となり、明日の週末も短縮立会となり事実上の4連休入りとなっています。本日の米景気指標は好悪まちまちとなり、ダウは12ドル高の1万7827ドルに小幅に反発して高値を更新、10年債利回りは2.244%に低下して、日米の金利差縮小からドル円は117.70円前後と円相場は小幅に反発しています。ユーロは1.250ドルにユーロが続伸していて、ユーロも円も上昇しているところから見ると連休前の益だしからの反転とも見られます。ユーロ円は147.2円と円が小幅反落しています。

【石油市況】
原由は73.69ドル(−0.40)に続落して4年3ヶ月ぶりの水準に低下、ブレント相場も77.75ドル(−0.58)に続落しています。本日は注目のOPEC総会が開かれますが、加盟国最大産油国サウジの減産への消極姿勢から減産に向けた議論にも市場では懐疑的見方が強まっています。50万バレル程度の減産を決められるのか?或いは減産なく3,000万バレルの政策の遵守合意程度で終えるのか?いずれにして世界経済の低調が続く見通しや、米シェールの供給からの過剰状態が続くとの見方から原油価格が長期に渡って低迷する可能性が考えられます。サウジの米シェール潰しや、米国がロシアの原油依存の腰をおること、まことしやかに囁かれる原油市場は原産国の経済へ少なからぬ悪影響は与えていることは避けられそうにもありません。

【貴金属市況】
金は感謝祭の休日を控えてポジション調整に終始する一日となり、レンジの狭い値動きから1196.6ドル(−0.50)の小幅反落となっています。特筆事項はNY金の取組高がこの2営業日で8万枚もの減少に至ったことで、10月からの取組増加の大半を失ったことの意味することです。ファンドの11月決算と複雑に絡み、あまり意味を持たないのかもしれません。円建ても小康から本日の円換算は4520円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は大豆が農家売りに反落し、コーンはエンタノール需要好調から続伸し、小麦も続伸するまちまちな展開となっています。

感謝祭前の調整も原油安が際立つ

おはようございます

【金融・為替】
米7−9月期GDPの速報値の3.5%を上回る3.9%と発表されて、米国経済の力強さを改めて証明するものとなり、ドル円は一時118円29銭に上昇(円は反落)する場面も見られましたが11月の消費者信頼感指数が予想を下回り、その後は117円台後半で揉み合う展開となり現在117円95銭前後で推移しています。週末の麻生発言に続き、黒田日銀総裁も円安が輸入企業や中小企業の利益を押し下げると円安に一定の懸念を示す発言をして、円売り圧力はやや勢いを削がれる動きとなっています。

ユーロは1.247ドルとこのところのユーロの反発地合いが継続し、ドラギ総裁の追加緩和姿勢がECBや加盟する各国中銀の意見と対立していることから、市場ではECBの追加緩和に懐疑的なこともユーロ買い戻しの背景にあるようです。ユーロ円は147.1円と円が小反落しています。ダウは2ドル安の1万7814ドルに小幅安、10年債利回りは2.262%に低下しています。今週の米国市場は27日(木)が「感謝祭」の休日から実質4連休を取る向きも多く、ポジション調整から市場は徐々にボラティリィティの低下が予測されます。

【石油市況】
原由は74.09ドル(−1.69)に大幅に続落して、ブレント相場も78.35ドル(−1.35)に同様に続落しています。明日のOPEC総会での減産合意に赤信号が点滅、最大の産油国サウジがシェア維持から減産に消極的なことが下押し圧力となっています。米国でも原油価格下落にシェールオイル関係者は雇用維持も含めて、今回の総会の結果に戦々恐々となっている模様です。

【貴金属市況】
金はGDP好調に1190ドルに下落後、今度は消費者信頼感指数に反応を示し反発して1200ドル台に乗せ、その後はやや軟化して1197.1ドル(+1.4)に小反発して引けています。先週は中国の利下げを好感し、更にスイスの国民投票が下値を支える展開ながら、感謝祭前の連休入りも近く方向感の定まらない展開となっています。NY金先物の取組高は8月のボトム36万枚から46.8万枚に拡大しましたが、先週末には2.8万枚減少して取組高増加は一服、ファンドの決算もほぼ終了して徐々に減少傾向をたどるものと推測されます。本日の円換算は4540円前後となります。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・小麦・大豆ともに急反発に転じていて、このところ反落局面から値頃買いに反転する展開となっています。

日欧中の緩和策が金融市場の支え

おはようございます

連休中の日本列島は長野で大きな地震が発生、今日の雨は復旧作業の障害となり被災者の心痛を察するばかりです。白馬村はこれから本格的スキーシーズンを迎えるために、復旧作業が急がれます。

【金融・為替】
東京休場の週明けの海外市場はドル円が一時118円48銭まで円安が進行して、現在は118円25銭前後で週末から30銭前後の円安・ドル高で推移、先週は麻生財務相による円安牽制発言が出されたことから今後円安ピッチは緩慢になることが予想されますが、日米の金融政策の違いから中長期では一段の円安を見込む向きが大勢を占めるようです。ユーロは1.243ドルと先週末の下落から小幅に反発していて、独景況感指数が予想外に改善されたことや、ユーロ当局での国債購入を巡る意見対立から買い戻し優勢となっています。来月4日のECB理事会での追加緩和策に動くのかどうかが注目、ユーロ円は147.1円と円が反落しています。ダウは7ドル高の1万7817ドルに小幅に高値を更新、10年債利回りは2.299%に低下しています。週末の中国のサプライズ緩和が株価を支える図式となっています。

【原油市況】
原由は75.78ドル(−0.73)に反落して、ブレント相場も79.58ドル(−0.68)と再び80ドルの大台を割り込んでいます。今週の27日のOPEC総会では大幅な減産に踏み込むまでには至らない見方が多く、原油市況の低迷要因となっています。

【貴金属市況】
週明けの金は1200ドル大台に何度か乗せるものの、対ユーロでのドル安地合いやイスラム国やウクライナの緊張に支えられる状況ですが、原油安からインフレヘッジの金の立場は後退気味で、米金融政策の出口に向かう政策転換が下げ要因、セッション引けは1195.7ドル(−2.00)で引けています。今週はOPEC総会と週末のスイスの国民投票が注目材料、本日の円換算は4540円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は概ね下落していて大豆・コーン・小麦ともに下げる状況となっていて、ここにきて農家の売り物が市況を圧迫しているようです。

今週も宜しくお願いします

中国の利下げを金融市場は好感

おはようございます

【金融・為替】
日本・欧州・中国からの金融当局関係者からの政策や発言から、市場に少なからぬ影響を与えた一日となりました。日本からは麻生財務相の円安牽制発言から、ドル円が118円台前半から117円台前半に円高に、夕刻はドラギECB総裁が講演で国債購入も示唆する追加緩和姿勢を示し、来月4日のECB理事会で決める可能性の高まりからユーロは1.255ドルから1.238ドルに急落し、対円でも148.4円から145.8円に下落しました。そしてその後に中国が政策金利を0.25%引き下げるサプライズから、中国経済の復調期待に株価は史上最高値を更新、原油や金・非鉄関連の商品市場にも上げ要因となりました。

政策当局の動きからドル円は117円70銭前後で取引を終了、ユーロドルは1.239ドルに下落し、ダウは91ドル高の1万7810ドルと高値を更新、10年債利回りは2.308%に低下しています。日本は3連休相日で東京市場の週明けは海外入電分が一日加わることになります。

【石油市況】
原由は中国の利下げに反応を示し一時2ドル前後の急反発する場面も見られましたが、引けにかけてはややだれて76.51ドル(+0.66)と上げ幅を縮小して取引を終了、ブレント相場は80.36ドル(+1.03)と大台に戻して引けています。来週27日はOPEC総会が開かれ、減産に向けた動きの是非を巡り市況が荒れる可能性があります。

【貴金属市況】
金は東京時間では1195ドル前後を保ち合う流れも、夕方のドラギ発言からドル高進行に1186ドルに下落、更にその後の中国の利上げ報道から中国需要の拡大期待から一時1207.6ドルまで最近の高値を更新し、引けにかけては再びドル高の流れに押されて1197.7ドル(+6.8)と上げ幅を縮小しています。引け後のCFTCでは11日現在のファンドポジションは売り方の手仕舞いと買い方の買い乗せ増加から前週比で買い越しは80t近く増加しています。1130ドルから1200ドルに向かった要因は、売り方ファンドの手仕舞い買いが一役かっています。円換算は4535円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場では米国産大豆の主要輸出先である中国の利下げに大豆が大幅に続伸し、小麦は小幅続伸、コーンはドル高嫌気して反落しています。

よい連休をお過ごしください!

原油価格低調から来週のOPEC総会が注目

おはようございます

【金融・為替】
円売りピッチ加速から昨日の東京市場では一時118円98銭まで進み、その後はスピード調整から一時117円75銭まで今度は円高、現在は118円10銭近辺で推移しています。振り返ると10月1日に110円に乗せ10月15日に105円まで調整、そしてひと月余りで120円に迫る展開、中小企業や原材料の輸入業者の悲鳴を他所に解散総選挙突入から政府機能の停滞も懸念されます。ユーロは1.254ドルとユーロの経済指標低調ながら、緩和策先取りの下落からこのところは比較的底硬く推移しています。一方で複数の米景気指標は好調を維持しダウは欧州株に連れたマイナス圏から浮上、33ドル高の1万7719ドルに反発し10年債利回りは2.332%に低下しています。

【石油市況】
原由は75.58ドル(+1.00)に反発して、ブレント相場も79.33ドル(+1.23)に反発、売り過剰からのリバウンドの戻りと見られますが、引き続きファンダメンタルの悪さに変わりなく、来週27日のOPEC総会での減産を巡る動きが注目されています。

【貴金属市況】
金は1190.9ドル(−3.0)に小幅に続落しています。対ユーロでのドルの下落基調が引き続きドル建て価格を左右していますが、本日はユーロ相場も膠着から値動きは限定的と見られます。買い方はスイスの国民投票に期待(現状は可決の可能性低く)して、売り方は利上げ観測から金利を産まない金を弱気するものとなっています。本日の円換算は4525円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は原油価格の下落にも関わらずコーンが原料となるエタノール生産が好調なこと、また、大豆の輸出好調などから反発に転じています。

FOMC議事録にドル高進行に118円台に

おはようございます

【金融・為替】
FOMC議事録では世界経済の鈍化からの米国経済の影響は限定的として利上げに向けた金融当局の姿勢が改めて再認識されたものとなりました。これを受けてドル円は一時118円08銭に円安が進行して7年3ヶ月ぶりの安値に、日本が解散から総選挙に移行することで景気対策への期待値も円売り要因となっている模様です。現在も118円を挟む水準で推移しています。ユーロは逆に一時1.26ドルに反発し、その後は逆に反落も1.255ドルに続伸してドル円とは一線を画する動きとなっています。(ユーロ円148.1円)ダウは2ドル安の7685ドルとこのところの小康が続き(日経先物1万7400円に上昇)10年債利回りは2.355%に上昇しています。

【石油市況】
原由は74.59ドル(−0.03)に小幅に続落して、ブレント相場も78.10ドル(−0.37)に続落しています。引き続き供給過剰とOPEC総会での減産に向けた動きに懐疑的となっていることが下落要因となっています。

【貴金属市況】
金は1193.9ドル(−3.2)に反落して引けていて、一時は1173.0ドルに急落する場面も見られましたが引けにかけては戻す展開となっています。注目されている月末のスイスの国民投票は調査会社によると賛成38%、反対47%と発表されて、金保有増加の可能性が薄れたことが背景のようです。引け後のFOMC議事録後の時間外では米利上げ観測の再燃から下落して現在1183ドル近辺で推移、本日の円換算は4475円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・小麦・大豆ともにファンダメンタルの悪さを反映して大幅続落となっています。

金はドル安や地政学リスクに一時1200ドル乗せ

おはようございます

【金融・為替】
昨日夕方に消費増税引上げを2017年4月に延期、衆議院は今月21日解散、12月2日公示、14日投票と安倍首相は決断しました。ドル円は日本の財政再建に悪影響を及ぼすとして一時117円05銭に軟化し、その後は116円台後半で保ち合い現在116円85銭近辺で推移しています。法人減税を来年度から開始し賃上げとの一体化を目指し、増税の再延期はしないことを明言しました。格付会社フィッチは今後の格付けに影響するとして年内見直しの可能性に言及、日本の財政再建に注文、アベノミクスの第3の矢である規制緩和やTPPの進展も急がれることになりその真価が世界に問われることになります。

市場は円安と株高が進行し今回の増税先送りを概ね好感する反応を示し、欧米市場も株高が進行してダウは40ドル高の1万7687ドルと高値を更新し、10年債利回りは2.320%と小幅低下しています。ユーロドルは1.253ドルに上昇して、ユーロ円は124.4円とこちらもユーロが反発しています。明日は日本時間午前4時に今月のFOMC議事録が公開されて、米利上げ時期を巡る当局の姿勢が注目されます。

【石油市況】
原由は74.61ドル(−1.03)に続落して、ブレント相場も78.47ドル(−0.84)に続落しています。来週27日のOPEC総会での減産期待が後退していることが下げ要因となっています。

【貴金属市況】
金はドル円がドル高基調が継続しているものの、対ユーロではドル安がこのところ進行、NY金の取組内部要因がファンドの売りポジションがたまっていたこともあり、先週末に欧州時間の序盤にショートカバーが炸裂して一時1204.1ドルまで急反発しました。円建相場は更に増税先送りのタイミングも重なり一時4516円に急伸し、その後はドル建て価格が1200ドルを割り込み保ち合いとなりセッション引けは1197.1ドル(+13.6)で取引を終了、本日の円換算は4490円前後になります。ウクライナ情勢や中東の緊張が再び高まっていることも金の買い根拠とのコメントも見られます。

【穀物市況】
穀物市況は前日に続伸した大豆が農家売りに押されて急反落して、コーン・小麦も続落しています。

景気後退懸念も円安の流れ戻る

おはようございます

【金融・為替】
注目された日本の7−9月期GDPは予想の+2.0%に対して−1.6%と思わぬ低調となり、2四半期連続のマイナス成長は日本経済のリセッション(景気後退)入りを暗示するもので、欧州経済同様に日本経済も消費増税による悪影響が露呈されるものとなりました。衆議院解散を目論む安倍首相は渡りに船、増税先送りの信を問う解散総選挙に弾みをつけるものとなりました。安倍さんは今日にも宣言するとの報道の論調、一方で有識者会議では10人中8人が増税を要因し政治イベントは一線を画するものとなっています。自公民の景気動向から景気悪化は増税見送りを肯定する事項であって、先送り後は粛々と景気回復に向けた政治活動が認められるものの、800億円の血税を使い大儀無き選挙に向う政局となれば、国民の政治離れを助長する危険性が潜むように思います。

さて、ドル円はGDP悪化に東京地盤に117円台の円安に突入も、その後の株安・円高の流れから一時115円50銭割れに買い戻される荒れる一日となりました。その後の欧米時間はじわりじわりと円安の流れが回復して現在116円55銭近辺に円安基調に戻しています。GDPは悪い内容となりましたが、アナリストのなかには中身そのものは悲観するものでなく。日本経済が徐々に上向きに向かうシグナルが多く見られると分析するところも多いようです。ユーロドルは1.244ドルに反落し、ユーロ円は145.1円と小動き、ダウは13ドル高の1万7547ドルに小幅に反発し、10年債利回りは2.334%に上昇しています。

【石油市況】
原由は75.64ドル(−0.18)に小幅に反落して、ブレント相場も79.31ドル(−0.10)に反落しています。このところの原油価格下落に27日のOPEC総会では減産に向けた動きが高まるとの見方がある一方で、日本経済のリセッション入りから一時75ドル割れの場面も見られました。

【貴金属市況】
週末に急反発の金相場は週明けには落ち着きを取り戻し、1183.5ドル(−2.1)に小幅に反落して引けています。売り過剰のポジション調整を巻き込む反発となりましたが、反発した円とユーロは再び軟化に転じたことも買い戻し一服に繋がっているようです。ここに来て注目度が上がっているのは月末に予定されるスイスの国民投票で、保有金を大幅に増大させる可能性もあり、それを意識する強気ポジションも見られるようです。賛成過半数以上で金は上昇、反対に過半数割れとなれば反落するものと推測されます。本日の円換算は4440円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況はコーンが続落して、小麦は急反落、大豆は輸出検証高の伸びに急反発に転じるまちまちな展開となっています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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