本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2013年04月

連休の谷間

おはようございます。前半の連休明けは4月の最終営業日となりました。今朝の浅草公園はウォーキングやジョギングをする人が普段より多かったようで、10連休の方も多いようです。

【金融・為替】
為替は先週末からの円安修正の途上にあり、米国市場では一時97円34銭まで円高修正して現在は97円85銭で推移、金曜午後3時半からは85銭の円高・ドル安水準となっています。週末の日銀の金融政策会合発表で節目の100円を突破出来ずに応分の調整局面入りとなっていますが、再び大台を目指すタイミング待ちといったところでしょうか。

ユーロは1.309ドルに上昇(ユーロ円128.1円)していますが、スペインの緊縮策の緩和や、イタリアの新首相による大連立の動きを好感したものか?今週は2日のECB理事会における政策金利の変更(利下げの可能性)が注目されています。ダウは106ドル高の1万4818ドルに続伸していて、10年債の利回りは1.668%にやや上昇しています。

【石油市況】
原由は94.50ドル(+1.50)に反発していて、ブレントも103.81ドル(+0.65)に反発を見せています。中古住宅販売が好調に推移していることや、ドルの対ユーロでの軟化傾向や、株高に見られるリスクオンの動きに連れる展開となっています。

【貴金属市況】
金は1467.4ドル(+13.8)に反発していて、引き続き個人ベースでの金需要の喚起を好感する動きとなっています。また、日銀の異次元緩和、ECBの利下げ観測、FRBによる緩和策の延長見通しが下値を支える図式ですが、但し依然としてETFの減少に歯止めが掛からないことが上昇の阻害要因となっています。

【穀物市況】
穀物市場は作付時期の重要なステージで低温・降雨から遅れを懸念する見方が台頭し、大豆・コーン共に期近限月中心に急騰しています。特にコーンの急穀限月は40セントのストップ高張り付きとなっています。

ドル円の100円は一先ずお預けに

おはようございます。連休前半はお天気に恵まれそうですね!

【金融・為替】
さて、為替相場は大荒れで日銀の会合で新たな緩和策が示されなかったこと(本当は予想通り)を口実に、円を大きく買い戻す動きとなり一時97円56銭に上昇し、終わり値ベースでも98円丁度のドル安・円高で引けています。米第1四半期のGDPが予想の+3.0%から+2.5%に大きく下方修正されたこともドルを売り込む口実となった模様です。100円の大台奪取に幾度となく挑戦しながらも日銀会合のイベント終了後も円安の勢いが続かず、円売りに傾けたポジションを一旦は手じまう「円買い」の動きがストップロスを巻き込む修正となりました。100円台への挑戦は改めて仕切り直しとなります。

ユーロは1.302ドル(ユーロ円127.7円)に小幅に上昇していますが、来週のECB理事会における利下げ観測はECBの複数の関係者の否定的な発言からやや後退しているものと思われます。ダウは11ドル高の1万4712ドルに小幅に上昇しています。GDPは予想ほど良くなかったものの、ミシガン大消費者信頼感は予想以上となっていて、このところの住宅指標の堅調さとは裏腹に他の指標は好悪まちまちなものとなっています。このような背景で開かれる来週のFOMCの出口議論や、来週末の米雇用統計が注目されます。10年債の利回りは1.663%に低下しています。

【原油市況】
WTIは93.00ドル(−0.64)に反落し、ブレント相場も103.16ドル(−0.25)と軟調な値動きとなっています。米第1四半期のGDPがいまひとつパッとしないことを嫌気する動きや、株価や金市場の神経質な動きも影響したようです。

【貴金属市況】
金はアジア時間に大きく続伸して1484.8ドルに上昇する場面もありましたが、NY市場では大きく乱交下して一時1447.3ドルに売り込まれる場面もありましたが、やや戻りセッション引けは1453.6ドル(−8.4)と前日比ではマイナス圏に反落して終えています。CFTCによると23日現在の投機筋のロングは前週比76t減の324tに大きく減少していますが、詳細はロングの投げ退きは微減で、ショートが前週比で63t増の289tとなっています。今週後半の急上昇の背景はどうやらショートカバーによるものと推測されます。市場は引き続き先物市場とETFの売りVS世界的な個人投資家+新興国中銀の買いの図式となっています。売りに偏りがちなNY市場の取組内容ですが、彼らの今後のポジションにも来週のFOMCが注目となります。

【穀物市場】
穀物市場はコーンが小幅に反落し、大豆は再び期末在庫の少なさに注目する逼迫感から続伸する動きとなっています。作付の重要なステージですが、産地の天候状況には今後ますます市況に影響を及ぼすものと思われます。

本日の日銀展望リポートに注目

おはようございます。今夜はお天気が崩れるようですが、新年度入り最初の「満月」です。

【金融・為替】
ドル円は93円35銭近辺で推移していて、今週は99円台前半での保ち合い時間が長いようです。本日は4月に入り2度目の日銀金融政策会合が開かれ、「展望リポート」はお昼前後の発表となるようです。インフレターゲット2%への計画や、目標達成時期が注目されています。引き続く黒田総裁の記者会見が午後3時半より予定されています。ユーロは1.301ドル(ユーロ円129.2円)と小動きに終始、ドイツは今年の成長率見通し小幅に上方修正したことや、来週のECB理事会での金融政策(利下げ?)が注目されています。ダウは24ドル高の1万4700ドルに反発を見せていて、新規失業保険申請件数が予想を下まったことを好感しているようです。今夜は第1四半期の米GDPの速報と、ミシガン大消費者信頼感指数の景気指標が発表されます。

【石油市況】
原由は93.64ドル(+2.21)に大幅に続伸していて、ブレント相場も103.41ドル(+1.68)に続伸しています。新規失業保険申請件数が予想を下回ったことや、200日移動平均線を上回るテクニカル面も好感された模様です。

【貴金属市況】
金は1462.0ドル(+38.4)に大幅に続伸していて、世界中の個人投資家によるコインやバーの大量購入や、トルコやロシアの公的保有が3月に増加した需要面を好感する買い物に上昇しています。テクニカルでは半値戻しに当たる1455.8ドルを上抜き、次なるターゲットは黄金比率の0.618戻りの487.4ドル、更には節目の1500ドル、今回の保ち合い下離れの1525ドル近辺がターゲットとなっています。但しETFの減少傾向は現在のところ歯止めがかかる状況になく、個人投資家+中銀買いVS・ETFの売りの構図が続いています。

【穀物市況】
穀物市況はコーンが続伸していて、大豆は急反発に転じています。作付の進捗状況は順調に進んでいる模様ですが、原油や金価格の急上昇が穀物市場にリスクオンの動きをもたらせているようです。

3極通貨当局の金融政策に注目

おはようございます。今朝は春らしい爽やかな陽気、日中も好天が続くようです。

【金融・為替】
ドル円は99円50銭近辺で推移していて昨日とほぼ変らず、米耐久財受注が7ヶ月ぶりの低水準に落ち込んだことや、独景況感指数が2ヶ月連続の悪化といったドルとユーロの悪材料にも関わらず、日銀の緩和から根強い円安見通しの円売りに支えられています。ユーロは1.301ドル(ユーロ円129.5円)とこちらも小動きに終始、金融政策では明日の日銀の「展望レポート」を控えていてインフレターゲットの見通しに関して、来週は5/1のFOMCでのQEの収束議論、2日のECB理事会では利下げの議論の行方が注目となり、主要3極の金融政策が大きなイベントとなりそうです。ダウは4日ぶりに反落し43ドル安の1万4676ドルに、10年債の利回りは1.696%に低下しています。

【石油市況】
原由は91.43ドル(+2.25)に大幅に上昇、ブレント相場も101.73ドル(+1.42)に上昇しています。週間の在庫統計が予想されたほど増加していないことや、欧州の利下げ観測の高まりが下値を支える図式のようです。

【貴金属市況】
金は1423.7ドル(+14.9)に反発を見せていて、今週は1,410〜1430ドルのレンジに収まる値動きとなっています。先週の暴落によりアジアや欧州・米国と世界的に個人レベルの需要が旺盛に盛り上がっていることが下値を支えていますが、引き続きETFの減少に歯止めがかからないことが上値追いの阻害要因となっています。押し目底の確認にはETFの減少傾向に一定の収束が見られることが前提となりそうで、個人購入とETF解消では竹槍と大砲ほどの違いがあり、アジア中心の需要の盛り上がり+ETF売却の終了が必要となりそうです。

【穀物市況】
コーンが小幅に反発をみせ、大豆は急反落に見舞われる安定感のない値動きとなっています。季節は需給相場から徐々に米中西部の天候を睨む天候相場期入りとなります。

ホワイトハウスのテロ騒ぎ

おはようございます

日本時間昨夜の深夜2時に米AP通信のツイッターから「ホワイトハウスがテロにより爆破されオバマ大統領が負傷」とのデマが流れ、ダウは瞬時に100ドル強の暴落に、ドル円は70銭幅のドル安・円高に、金は10ドル急伸する騒ぎがありました。報道がデマとわかるとそれぞれに元に水準に戻したものの、ボストンでのテロの余韻の覚めやらぬなか金融市場も動揺する反応を見せていました。(ハッカー攻撃による虚偽投稿だったようです)

【金融・為替】
ドル円は99円40銭と昨日3時半から80銭ほどの円安・ドル高水準で推移、中国や欧州の景気見通しの引下げに円を買い戻す動きから98円50銭近辺に円が買い戻される状況も見られましたが、日銀の異次元緩和策からドルの安値を買い戻す(円の上値を売り込む)人気は強く99円台に戻し再び100円台を射程に取らえているようです。注目は26日の日銀金融政策会合で、黒田総裁の「打つ手は全て打った!」の言葉に表れているように新たな緩和策はないと見られますが、当日発表される「金融展望レポート」において2%のインフレターゲット見通しの確信性が高まれば更なる円安進行の可能性もあるようです。

ユーロは1.299ドル(ユーロ円129.2円)に軟化していて、各国の経済指標の低調さや、消費者物価指数(PMI)が低下傾向にあることからECBの利下げ観測が広がっています。ダウは企業決算の好調が持続していることや、住宅関連の指標の改善傾向が続いていることから続伸し、152ドル高の1万4719ドルに上昇しています。10年債の利回りは1.703%に上昇しています。

【石油市況】
原由は当月物こそ89.18ドル(−0.01)に反落も、2番限以降は小幅に続伸しています。ブレントは100.31ドル(−0.08)に小幅に反落しています。企業業績の好調維持や株価の上昇基調も原油市況は欧州や中国の成長鈍化や景気回復の不調に上値を抑えられる展開となっています。

【貴金属市況】
金は5営業日に及ぶ連日の反発も本日は反落に転じていて1408.8ドル(−12.4)で引けています。引き続き金上場投信ETFの最大SPDRの減少に歯止めがかかる状況になく上昇の阻害要因となっていることと対照的に、アジア・欧州・米国の個人投資が熱を帯びています。シンガポールでは今週ロコ・ロンドン(現物価格)に対して35ドルのプレミアム、上海黄金取引所では更に40ドル、そして究極は昨日のTOCOM金の当月物4月限は4700円で取引されて200円(60ドル強)のプレミアムを乗せる現物不足の異常事態です。ところで、弱気の代表であるゴールドマン・サックスは顧客向けレポートで売りポジションの解消を推奨しているようです。そう言えば2013年末の見通しが1450ドルと思いましたので、この水準は十分に目標達成とも考えられます。

【穀物市況】
穀物市場は大豆・コーン共に総じて続落していて、作付けに恵まれる天候が続くことや、供給不安の後退が下押し要因となっています。

100円奪取先送り利食い押し

おはようございます。今朝も寒いですが日中は暖かくなるようです。お天気は下り坂ですが、つつじの花が見頃を迎えています。花冷えとは今日でお別れのようですね。

【金融・為替】
ドル円はNY時間で一時99円を割り込む場面がありましたが、現在は99円30銭近辺に戻しています。G20明けの週明けの昨日に100円奪取が叶わない情勢から、一先ず円売りポジションを利食いする動きとなったようですが、日銀の異次元緩和には根強い円安志向が強く多少の調整は円売り仕掛けの場面と見られています。ユーロは1.306ドル(ユーロ円129.8円)と小動きに終始、イタリアではナポリターノ大統領の続投を好感してか国債利回りは低下して小康を保っています。87才の高齢から辞任を希望していましたが、国益のために犠牲になることは本来望まぬ姿でしょうね。ダウは19ドル高の1万4567ドルに小幅に反発、本日はアップルの決算が波乱要因となるものと見られます。住宅関連の指標にも注目、10年債の利回りは1.694%に低下しています。

PS・昨日お知らせの日本声明の13年度の運用計画の発表は先送りの模様です(なんで?)

【石油市況】
WTIは88.76ドル(+0.75)に続伸していて、ブレント相場も100.39ドル(+0.74)に大台復活となっています。このところの売られすぎの相場展開による調整からのリバウンドとなっています。

【貴金属市況】
金はアジア時間で先週末のNY市場の高値1424.7ドルを上抜き、NY市場では更に上昇して序盤に一時1438.8ドルの戻り高値を示現、その後は売り物に押されて引けは1421.2ドル(+25.6)の大幅続伸で取引を終了しています。反発の要因は先週の暴落からアジア・日本・インド・欧州・米国といった幅広い地域での個人のバーゲンハントの買い物が予想以上の旺盛なこと、シンガポール当りでは昨日はロコ・ロンドン・スポットよりも35ドル高で実際に取引されるほどの盛況でした。また、週末のCFTCでは暴落にも関わらずロングポジションが増加していることから、先物市場の値頃買いも好感される材料であるようです。1420〜1430ドル近辺はこのところの暴落幅の0.382(黄金比率)付近に位置する重要な水準で、これをクリア出来れば半値戻りの1455ドル近辺に、更に上昇すれば0.618が1487ドルレベル、そして保ち合い下抜けた1520ドルが上昇のターゲットとなりますが、戻りは一端は売り込まれて2番底を探る可能性も十分に考えられ、予断の許さない状況となっています。

【穀物市況】
穀物市況は概ね反落に転じる動きとなっていて、低温・雲天の作付に適さない天候から一転して好天予想となり、作付けの進行が順調に進む可能性の高まりを嫌気するものとなっています。

為替は生保の運用計画発表待ち

ドル円は先週末からは一段の円安水準の98円80銭近辺ながら、この水準の保ち合いに入り100円大台を目前にして以外にも静かな展開となっています。20日(土)の当サイトでも触れましたが、生保協会長が国債購入の一部を外債投資に言及したことから、生保の動きに注目が移っています。

そうした中で、明日は日本生命、明後日は明治安田声明に住友生命と大手生保の「2013年度運用計画」が発表されます。この内容に「外債投資」とそれに伴う「為替ヘッジ」に関する情報が重要となります。

生保全体の運用資金は300兆円規模で大きく、例えば日経平均の上昇に一役買っている画人投資家の流入資金は6兆円と言われています。仮に生保が2%の外債投資に移れば、同じ6兆円規模になります。更に為替ヘッジ(円買い)を一部でも除外させれば、為替相場には少なからぬ影響を及ぼすことになりそうです。

シドニー時間に99円98銭に

おはようございます。それにしても寒さのぶり返しは身体に応えますね。

注目の為替相場はドル円が今朝5時台に99円98銭と100円の大台に肉薄し、09年4月以来4年ぶりの円安水準となっています。対ユーロでも130円40銭と3年3ヶ月ぶりの円安水準になっていて、G20の場で日本側の主張がある程度容認されたことが円安の流れを呼び込んでいるようです。100円の大台乗せは今後の展開を読む上では、早ければ早いほど円安の流れをキープ出来ることから今週中にもありそうですが、逆に大台手前で足踏みするようなことがあれば、円を買い戻す動きが活発となる可能性もあり注目されます。

今週も宜しくお願いします。

為替と金市場の動向について

おはようございます。

今朝も冷え込みが強く、福島あたりでは季節はずれの雪模様のようです。

さて、報道されているようにG20では日本の金融緩和策が一先ず容認されたかたちとなり、日本へのバッシングが避けられる雲行きとなっています。黒田総裁の国際通として交渉も遺憾なく発揮されてようで、期間中の縦横無尽の海外要人との接触も効果的だったと伝えられています。週末のNY市場では一時99円69銭と再び100円の大台に接近していて、来週は円売りが強まり09年以来の大台復帰の可能性も高まることになりそうです。

   為替と並んで注目は金価格の推移で、金の市場関係者にとどまらず、株式・為替・債券の世界中の関係者の注目がこれまで以上に高まっています。減少の止まらない金最大のETF・SPDRはこの週末も9トン強の減少が続いていて、ヘッジファンドや機関投資家の金離れが継続し、昨年比で230トン強もの減少となっています。先週は相場急落もあり世界中の個人投資家のバーゲンハンティング的な買い物が金価格の1300ドル割れを阻止し、1400ドルに戻す原動力となった模様です。

今後の価格変動に大きな影響を与えるとみられた米商品取引委員会(CFTC)の投機筋のポジションがいつも以上に注目されていましたが、16日(火)現在は前週比で以下の通りです。

NYコメックスの総取組高は41万3000枚と前週比で3400枚の減少
投機筋の差引の買い越しは400.8t(+29.6t)
買い方は636.6tと+2.7t
売り方は241.9t−20.7t

暴落にも関わらず大きく取組高の減少となっていないのは、意外にも買い方のポジションが大きく減少しているものと読んでいましたが微増の状況で、大商いから推測されるのはこれまでの買い方の整理売りに対して新たな買い方の出現が推測されます。また、売り方は一部利食いしたものの高水準の売り玉が維持されています。正直買い方のポジションが大きく減り、売り方のポジションは更に増加しているものと予想していましたが意外な結果でした。

更に急落によりこれまであまり意識されていなかった産金コストが、久しぶりに意識されだしています。先週も当サイトで紹介しているように1300ドルでは30%の鉱山会社が既に採算割れ、金の調査機関でもあるゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシス社(GFMS)は鉱山使用料や人件費を加えると1650ドルになるとの資産も出しています。比較的採掘コストの低いと言われる北米産金会社20社の平均でも1300ドルは超えているようです。

いずれにしても1300ドルを割り込む水準は金生産のコスト割れが意識される水準で、操業停止等の非常事態に発展する可能性もありコスト面では底値と見ることができるでしょうか。今後は先物市場の弱気勢の動きと、ETFの減少傾向の動向、アジアを中心とする実需動向によって相場の展開が進むことになります。




   

生保協会長が外債投資に言及

おはようございます。なんだか肌寒い朝ですね、お天気もすっきりしない。

【金融・為替】
ドル円はG20会議において表立った批判はでることなく、日本の金融政策に概ね理解を得られたことや、日本の生保協会長から国債購入の一部を外債投資に移すことに初めて言及したことから、一時95円68銭まで円安・ドル高が進行し今週の終値ベースでも95円50銭と昨日3時半から70銭の円安水準で終了しています。来週は再び100円の大台にチャレンジといったところ、ユーロは1.305ドル(ユーロ円は129.9円)に小幅に軟化しています。ドイツの中銀総裁はECBはユーロ経済の一段の落ち込んだ場合のみ利下げの可能性があるとして、一時上昇する場面もありましたが、ユーロ圏経済の先行きに軟調推移となった模様です。ダウは1万4547ドルと10ドル高と小幅な保合い、10年債の利回りは1.699%に上昇しています。

【原油市況】
WTIは88.01(+0.28)に小幅に続伸し、ブレント原油も99.65ドル(+0.52)に
続伸しています。原由市況もファンドのロングが2万枚程度減少していて、金価格下落による商品市場からの資金流出現象がここにも表れています。

【貴金属市況】
金は東京時間の終盤にストップオーダーを巻き込み1424.7ドルに急反発を見せる場面がありましたが、その後の欧米市場では1400ドルを挟んだ保合いに終始し終わり値は1395.3ドル(+3.1)で引けています。今週の大波乱は先物市場ぼ暴落で始まり、後半は急落した金を買い求める世界中の投資家の買いに反発しました。NYは200ドル下げて100ドル戻すという大波乱ですが、来週は落ち着きどころを求めての小波乱が続くことになりそうです。

【穀物市況】
穀物市況はこのところ続落を強いられたコーンが反発して、逆に堅調推移の大豆が小反落しています。双方の銘柄のスプレット解消の反応を示しています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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