本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2013年01月

金はQE継続観測に大幅続伸

おはようございます

【金融・為替】
日本時間昨夜10時15分: ADP民間雇用統計19万2000人増(事前予想16.5万人増)
同10時30分: 米10―12月期GDPは前期比−0.1%(同+1.1)
同本日早朝4時15分: FOMC声明文・政策金利据え置きとし、失業率6.5%を下回るまで現状の緩和策を継続する。月額850億ドルの債券購入を続ける

ドル円は民間雇用の改善からドル高に振れ、直後のGDPが09年第2四半期以来のマイナス成長となったことから急落、そしてFOMCの声明文は予想の範囲内であったことから小康状態で現在91円05銭近辺での推移となっています。景気指標の発表前に一時91円40銭まで円安が進行したものの、GDPの悪化やFOMCの声明文からドルは主要通貨に対してほぼ全面安となりましたが、こと対円ではアベノミクスの効力が引き続き円を安値圏にとどめています。

ユーロはドル売りの対極通貨としての結果から続伸して、1.356ドルに大幅に続伸しています。引き続き強さの序列はユーロ→ドル→円が継続、ダウは44ドル安の1万3910ドルに小幅に反落、GDPのマイナス成長も尻目にリスクオンの後退も限定的となっています。10年債の利回りは1.997%にやや低下ながら、引き続き債券→株式の図式が継続されていて悪材料への反応は限定的なものとなっています。

【石油市況】
原油は97.94ドル(+0.37)に小幅に続伸していて、ブレントも114.90ドル(+0.54)と同様の動きとなっています。週間の在庫統計が410万バレルと大幅に増加しネガティブな要因ながら、金融市場全般にリスクオンが続いていることから支えられているものと推測されます。

【貴金属市況】
金はセッション序盤のADP雇用統計が好調なことから1663.5ドルの安値を付けたものの、直後のGDPマイナス成長に反応を示し急反発に転じ、その後もじりじりと上値追いするかたちでセッションの引け値は1681.6ドルで取引を終了、QEの早期終了か長期化かの見通しのブレに翻弄される反応を見せています。また、今週前半の下落で取組高を大きく減らしたことから目先筋の整理一巡から反発力が強まったとも解釈されます。テクニカルでは200日移動平均線をうわ抜いたことも上昇に拍車がかかったものと推測されます。週末の雇用統計が事前予想を大きく下回る状況となれば1700ドル奪取も可能と思われますが、まずまずの内容であれば1650〜1700ドルのレンジ継続といったところでしょうか。

【穀物市況】
コーン・大豆共に大幅に続伸していて、引き続きアルゼンチンの高温乾燥を囃す流れが継続、チャートのテクニカル好転や、金融市場全般にリスクオンが続いていることも堅調要因と見られます。

リスクオン継続ながらFOMC待ち

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は90円半ばの揉み合いに終始して現在90円70銭近辺で推移しています。ユーロは1.348ドル(ユーロ円122.4円)に反発して推移し一時1年ぶりの高値を示現、年初から強もの順の通過の序列はユーロ→ドル→円での推移が継続しています。ダウは72ドル高の1万3954ドルに反発して高値更新、10年債の利回りは1.993%と2%台に接近していて、債券→株式への資金移動が表れていてリスクオンの動きが継続しています。本日FOMCは二日目の討議が行われ、日本時間の明日未明に発表される「声明文」が注目されています。

【石油市況】
原由は97.57ドル(+1.13)に続伸、ブレントも114.36ドル(+0.58)と同様に続伸しています。ドイツの2月のCPIが予想以上の上昇したことや、ケースシラー住宅指数の上昇、ドルの対ユーロでの下落基調の継続、株高に見られるリスクオンの動きも原油価格を押し上げているようです。

【貴金属市況】
金は1660.8ドル(+7.9)に反発していて、昨日のアジア時間での反発基調を引き継ぐ動きとなっています。株式市場や原油市況のリスクオンの動きも金の下落の歯止めとなっているようですが、戻りも200日線近辺止まりと他市場と比較すると安全資産としての金買いは限定的となっています。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・大豆ともに小幅に続伸しており、相変わらず南米アルゼンチンの高温乾燥気味の天候を手がかりにする展開となっています。また、株価や原油市況が堅調に推移していることも支援要因と見られます。

金相場と主要国の金融政策

ニューヨーク金は、200日移動平均線のある1665ドル近辺を2営業日連続で下回る冴えない展開を強いられています。上値の重い要因としては、12月のFOMCで超金融緩和策(QE)の早期終了の意見が委員の複数より上がったことが、その後の金相場の低調に影響を及ぼしていると推測されます。

金の市場関係者の最大の注目は、本日と明日開かれる連邦準備制度委員会(FOMC)の内容で、QEからの出口戦略がどのように議論されるかに移っています。タカ派(緩和策に反対)的意見が更に増えたり、先月に引き続きQE早期解消の意見が台頭すれば、金市場は更に下値を追う可能性が考えられます。また、今回はメンバーの一部入れ替えからQE支持が高まり、これまで通り失業率6.5%以下まで無期限に続けるとされれば、金は押し目完了から浮上のきっかけを得ることになります。

為替市場に関しては早期か長期かは別にしても、米国の出口戦略がFOMCの議論に上がっていることは確かで、3兆ドルこの4年間でFRBのバランスシートが3倍に膨らんだことも警戒されています。欧州中銀(ECB)も金融危機から民間金融機関に貸し出した低利(1%)の資金の一部がECBへの返済が先週より始まっています。これはECBのバランスシート縮小を意味し、ECBは既に出口に向い始めたことを意味しています。

一方でアベノミクスと呼ばれる日本の金融緩和策はECBやFRBとは違い、今後さらに積極緩和を進めるものでユーロ・ドル買いvs円売りの要因となるものと推測されます。目先は79円〜91円までの道のりが短期間であったために応分の調整入りが考えられるものの、中長期では日銀の緩和策は出色していることから円安への長期化が考えられることになりそうです。

FOMC待ちムード

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は90円75銭近辺で推移していてやや円高・ドル安の動き、ユーロは1.345ドルと昨日の東京時間とほぼ変わらず(ユーロ円122.1円)、ダウは14ドル安の1万3881ドルと7営業日ぶりに小幅反落、10年債の利回りは1.966%に上昇しています。米景気指標では12月の耐久財受注が好調ながら、中古住宅販売が予想を下回るものとなっています。本日より二日間の予定で開かれるFOMCは一部のメンバー後退から、シカゴ連銀エバンス総裁が加わりハト派(金融緩和派)の勢力が強まる見通しから、QE早期終了の意見はやや後退と推測されています。

【石油市況】
原由は96.44ドル(+0.56)に反発していて、ブレントも113.48ドル(+0.20)に小幅反発を見せています。金融市場全般にリスクオンの動きが続いていることや、北アフリカのテロや軍事的緊張の地政学的リスクも上昇の一因となっている模様です。

【貴金属市況】
金は1652.9ドル(−3.7)に小幅に続落していて、引き続きQE早期解消懸念や、テクニカルで200日移動平均線(1665$近辺)を下回る水準から弱気売りに押されているようです。白金はこのところ金との比価を逆転する値動きでしたが、本日は1662.2ドル(−32.7)に急反落して比価接近となっています。南ア情勢の減産観測や、リスクオンモードの金融市場の動きを好感してきましたが、取組高の少なさからブレの大きな値動きとなっています。

【穀物市況】
穀物市況は大豆が反発に転じ、コーンは大幅反発となっています。依然として上昇要因は南米の天候で、高温乾燥のアルゼンチンの天候に注目が集まっています。

アベノミクスの課題と展望

アベノミクス3本の矢
1) インフレ目標を2%に引き上げ積極的な金融緩和を測る
2) 財政出動により景気浮揚を測る
3) 成長戦略として規制緩和など構造改革を重視する

1に関して米国の経済学者は日銀の緩和策が不十分と見ていたことから、今回の緩和策には一定の評価がある。一方で自動車業界では円安政策として米政府に対して日本の政策を非難していることから、貿易論争、通貨安競走として政治家を含めた論争となる可能性を秘めている状況です。

2に関してはGDPの2倍の債務を抱える日本が財政再建計画もないままに、新たな財政出動をすることから欧米ではこれ以上の財政赤字拡大を危険だとする見方があります。

3に関しては米国サイドでは「日本のTPP参加」に期待する声が強まっています。来月下旬に安倍・オバマ会談を控えていて、尖閣問題のアメリカの関与を望む見返りとしてTPP参加を手土産にしたいところですが、日本国内では自民党内でも反対意見が多く、日本の一方的な米国依存が高まるだけでは今後の米国の協力が得られないことが考えられます。

安倍首相はデフレ脱却により企業業績の回復から、企業が給与の引き上げに積極的になり消費増につながることから景気回復に結びつくとの期待を表明していますが、国民目線では生活保護費の引下げの議論が高まり、これは最低賃金の引き下げにもつながることから消費増どころでないとの声も聞かれます。

現状の日本企業は海外に多く生産拠点を置いていることから、円安で利益が増えても割高な日本人の人件費引き上げには消極的との声もあります。アベノミクスによる円安誘導は物価上昇のみに貢献して、庶民の懐は復興税に加えて来年からは消費増税も控えていて消費増は夢のまた夢との指摘もあります。

アベノミクスは始まったばかりで期待先行の面は否めないものの、日米関係の修復と安全保障、領土問題、景気回復、財政政策といった課題を抱えた航海のスタートですが、期待はずれに終わらないことを願うばかりで日本再生の最後のチャンスかも知れません。

アベノミクス・FOMC・雇用統計

おはようございます

「アベノミクス」という経済用語が定着しつつありますが、珍しく日本国内に留まらず国際的に認知されつつあります。日銀による2%のインフレターゲットによる金融緩和策に加えて、政府による財政出動、そして規制緩和策も含めた景気刺激策という「3本の矢」政策も徐々に浸透しつつあるようです。

昨日まで開かれていた「世界経済フォーラム年次総会」(通称ダボス会議)でも話題に上り、各国の金融当局や首脳からは「通貨安競走」への批判的意見(円安政策)が噴出、対して経済学者や投資家からはデフレ脱却から日本経済の成長戦略に一定の評価がなされています。通貨安政策に関しては中国等から米国の緩和策にも非難の矛先が伸ばされ、270兆円規模に膨らんだERBのバランスシート拡大にも懸念する発言が出ています。

今週の最大イベントは29・30両日の「FOMC」で、委員のなかからタカ派的意見(QEの早期終了示唆)がどの程度出るのかも注目されます。現在FRBは国際400億ドル+住宅債券450億ドル=850億ドルの資産購入を毎月続けていて、累計では3超ドル(270億ドル)を越えています。バランスシートの拡大傾向と、インフレ助長の政策にこれまで以上に内部でも反論が増す傾向にあるようです。

このところ米景気指標の改善傾向が見られ、住宅や個人消費、企業業績にも改善傾向が見られます。FRBは失業率の6.5%への低下をめどに緩和策を継続するとしていますが、バーナンキ議長を初めとするハト派(積極緩和推進派)主導の現在の政策も、徐々に反対意見が増加する傾向にあり「声明文」が注目されます。

そして週末の2月1日の「雇用統計」も今後のFRBの政策に影響を与えることから、これまで以上に注目されるものと思われます。


購買力平価95円の主張

こんにちは

ドル円は一段のドル高・円安の進行から一時91円19銭と10年6月以来の円安水準となり、ニューヨークの引けも90円90銭近辺で今週の取引を終了しています。国際通貨研究所の企業物価指数によると、日本の購買力平価は95円だいうことです。西村副大臣に続き昨日は麻生財務相が独メルケル首相の円安誘導批判に対して、デフレ脱却手段であることから批判にはあたらないと一蹴、連日の口先介入の効果もあるようです。ダボス会議では前日のジョージ・ソロス氏に続き、ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ教授もアベノミクスを評価しているようです。

さて、ニューヨーク金は大幅に続落して1656.6ドル(ー13.3)に、ユーロ高・ドル安の本来であれば支援材料ながら、連日の株高に見られるようにリスクオンの動きから安全資産として金の立ち位置が低下していることに加えて、QE早期解除の観測が根強く残りファンドの売りを加速しているようです。また、ETFはさらに1.8tほど減少していて、年初からの減少が20トンを超えていることも嫌気されているようです。下落基調では今週のアジアの実需買いは高水準を維持しているようですが、インドの関税引き上げが金輸入の減少となるものと推測されていることも短期的に弱気材料とされているようです。


ソロスの円安示唆

おはようございます

【金融・為替】
ドル円はNY引け後の商いの薄いこの時間帯に一気に90円50銭台と安値を更新、昨日の北朝鮮の核実験予告に続き、西村内閣府副大臣の「円高修正は終わっていない、100円でも問題なし」と発言から89円台に戻し、NY時間では新規失業保険申請件数が33万件と2008以来に改善されたことがドル買い要因となり、また、著名投資家ジョージ・ソロスが円安を示唆したことも心理的に影響しているようです。この時間帯ニューヨークとシドニーの眠る時間を利用しての円売りとなっている模様です。

ユーロは1.337ドルに続伸していて、米景気指標の改善に素直に買われたのは対円相場でユーロは堅調地合いを維持しています。今週のユーロは対円で120円〜117円に調整も僅か二日で121円と高値を更新(円は安値更新)しています。メルケル独首相はスイスで開かれているダボス会議で日本の円安政策を批判する発言をしていて、今後も内外で日本の金融政策に対する発言が頻繁に起きると思われ、為替相場の乱高下に円建て商品価格は翻弄されるものと考えられます。

ダウは46ドル高の1万3825ドルに5営業日続伸して高値を更新、07年の史上最高値1万4198ドルまであと400ドル足らずの水準にきり上がっています。前出の失業保険申請件数の改善や、12月の景気先行指数が事前予想を上回ったことを好感しています。10年債の利回りは1.848%に小幅に上昇しています。

【石油市況】
原油市況はドルの対ユーロでの下落や、株価の連日の上昇、景気指標の改善傾向を好感して反発95.95ドル(+0.72)に、ブレントは113.28ドル(+0.48)に続伸しています。

【貴金属市況】
金はドル安の追い風も見方につけることが出来ず、1669.9ドル(−16.8)に大幅に続落して引けています。景気指標の改善傾向が続き、来週予定されているFOMCでQEの早期終了が議論される可能性があることも、投機筋の悲観的売りを誘ったようです。ETFも2.4t減少していて昨年末から19tの減少、機関投資家やヘッジファンドの持ち高調整が出ているもの推測され、昨年も年初に大きく持ち高調整の減少が見られ市況にも影響しています。また、インフレヘッジとして金から“インフレ連動債”に資金を一部移動する動きも指摘されています。

【穀物市況】
穀物市況は大豆が小幅に続落、依然としてアルゼンチンの降雨予報が上値の重い展開を強いているようです。コーンは期近限月中心に小幅に反発、エタノール生産の増産観測を好感しています。

IMFの成長率見通し引下げに嫌気

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は日銀の緩和策出尽くしから一時88円06銭に下落(円は上昇)したものの、円売りポジション調整後はじりじりと円安方向に再度向い88円70銭近辺で推移しています。ユーロはドラギECB総裁の危機の最悪期の可能性に強含んだのち、IMFが今年のユーロ圏の成長率を前回見通しの+0.2%から−0.2%に下方修正されたことを嫌気し1.331ドル(対円118.1円)と前日とほぼ変らず、因みにIMF世界経済の見通しも+3.6%から+3.5%に下方修正しています。

米国では債務上限の法案を一時的に無効とすることで与野党合意、結局5月19日まで3ヶ月間先送りし議論を深めるようで、歳出削減法案と同様に先送りしてひと息入れる状況となっています。ダウは66ドル高の1万3779ドルに続伸していて、10年債の利回りは1.826%に更に低下しています。

【石油市況】
原由は95.23ドル(−1.45)に続落していて、WTIより早く取引が終了するブレントは112.80ドル(+0.38)に反発を見せる動きとなっています。WTIの下げ要因は原油の在庫見通しに増加観測が出ていることや、国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しの引下げが影響しているものと思われます。

【貴金属市況】
金は引き続きレンジ相場の継続で相変わらず1700ドルが上傘となる展開、1650ドル近辺ではアジア実需買いが相当数見られたものの1700ドル接近は様子見状態で、しばらくは1650〜1700ドルのレンジが継続するものと推測されます。本日は1686.7ドル(−6.5)に反落、取組面では昨年末42万枚から46万枚に増加していてファンドの買い参入も見られますが、先のFOMC議事録でQE早期終了観測がまだ漂い上値を追いかけるには慎重姿勢となっています。その意味では来週の29・30日のFOMCがその手掛かりとなるのか注目されます。

【穀物市況】
大豆は前日に急反発したものの、その要因であったアルゼンチンの高温・乾燥気味の天候が、来週以降に降雨予想に変わり反落に転じています。コーンも大豆に連れる動きから反落しています。

海外でも日銀の緩和策に注目

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は88円70銭近辺にドル安・円高方向に振れていて、日銀会合のイベント終了からの材料の出尽くしや、ドイツ要人からの円安牽制発言に影響を受けた模様です。また、13年1月から毎月13兆円規模の無期限資産購入が遅いとの指摘もあり、円安進行局面からの修正場面となっています。先週あたりから欧州・米国・ロシア・中国等から安倍円安政策を懸念する声が日に日に高まっていて、世界的な通貨安競走に警鐘を鳴らす動きとなっていても、日本の振り上げた拳は既に下ろすことは出来ず、日本の金融緩和策(円安政策)は今後も国際的に物議をかもし続けるものと推測されます。

ユーロは1.331ドル(ユーロ円118.15円)にやや軟化、ドイツの1月の景況感指数が2年8ヶ月ぶりの好調を示したものの、株安等から上昇は限定的となっています。ダウは62ドル高の1万3712ドルに続伸してリーマン後の高値を再更新し、10年債の利回りは1.832%に低下しています。米国で自動車業界から円安批判が上がっていて、政府では新財務長官のルー氏からはまだ音無しの状態が続いています。欧州も米国の景気低迷の打開策のひとつに輸出進行の通貨安を望むことは日本と同じ、日本の要人が為替水準に言及することと比較すれば、彼らはドルやユーロの水準に言及することなく大人の対応を見せていますが、日本のなりふり構わぬ動きには内心面白くないことも事実で、今後も海外要人の円安牽制発言は時として円安にブレーキを踏ませる可能性を感じさせます。

【石油市況】
原由は96.24ドル(+0.68)に続伸、ブレントも112.42ドル(プラス0.71)と確りと推移しています。ドルの対ユーロでの軟調推移や株高、また、日銀による追加緩和策の動きも好感されているようです。

【貴金属市況】
金は1693.2ドル(+6.2)に続伸していて、株式市場や原油市況が確りのリスクオンからの動きに影響されています。また、日銀による積極緩和策の動きも上昇を後押ししているようで、通貨安競争の緩和策が各国に広がりを見せるとの見方も上昇要因と見られます。但し本日も節目の1700ドルを上抜けるに至らず、レンジ内の値動きに終始しています。本日の減少を続けるSPDRが久しぶりに3.31t増加を見せていて、日銀の緩和策も影響を与えている可能性もあるようです。

【穀物市況】
大豆が急反発を見せていて、南米アルゼンチンの高温・乾燥の天候に反応を示し、テクニカルでも200日線突破も好感されているようです。コーンは大豆急騰に連れて小幅に続伸しています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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