本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2012年11月

財政の崖の問題から全般の模様眺め

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は82円10銭と82円を挟む小幅な保ち合いとなっています。ユーロは1.297ドルと一時1.3ドル台に乗せたものの跳ね返されの小動き、ダウは36ドル高の1万3021ドルに続伸して大台返り咲きとなっています。米第3四半期GDP改定値が前期比+2.7%に上昇修正されたことや、中古住宅販売が予想外に好調であったことが株価の支えながら、財政の崖の問題は共和党のベイナー下院議長の「進展はない」との発言からリスク・オン一辺倒とはいかないようです。今後も米財政の崖の問題と、欧州の債務危機の問題にリスク商品は悲観と楽観を繰り返すものと予想され、安定感に欠ける市場環境が続くものと推測されます。

【石油市況】
原由は88.07(+1.58)に、ブレントも110.76(+1.25)にそれぞれ前日の下落から反発に転じていて、株価の続伸や景気指標の改善傾向を好感する動きとなっています。

【貴金属市況】
金は前日の急落に対する反発となり、セッション引けは1727.2ドル(+10.7)で終えています。昨日の急落では取組高が2万7,000枚急減して45万2000枚に、出来高も48万6,000と今年一番の大商いが確認され、凄まじい一日であったことがうかがえます。取組減は買い方の後退を意味し、売り方のカバーを誘うものとなったようで、本日の反発では再び新規買いを誘う動きとなった模様です。先物市場ではテクニカルな動きに翻弄される状況ですが、SPDR(金ETF)は着実に史上最大規模を更新中です。華やかな世界と地味な世界ですが、先物は転売・買い戻しのゼロサムゲームですが、ETFはれっきとした現物背景の現実世界です。中長期では地味に積み上げられる需要が、じわりと価格帯を引き上げるものと推測されます。

【穀物市況】
穀物市場はコーンが現物需要の後退に下落、大豆は南米天候プレミアムを織り込む動きに反発に転じていますが、全般に動意に欠ける値動きとなっています。

財政の崖リード・ベイナー発言に攪乱される

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は82円近辺で推移していて、一時81円68銭までの円安調整から再び82円台に戻しています。ユーロは1.288ドルの安値からこちらは反発して1.293ドル近辺で推移、ダウは序盤に110ドル安に沈むも引けてみれば+106ドルの1万2985ドルに反発しています。

株価の乱高下に関しては、午前に民主党リード上院院内総務の財政の崖の協議に関する悲観見通しにネガティブに反応を示し下落、反対に午後は共和党ベイナー下院議長のポジティブな見通しに急反発動きで、まさに財政に崖から滑り落ちそうになり、すんでのところからはい上がったという展開となり、この問題に為替・株式・商品市場が翻弄される一日となったようです。今後もクリスマス前の合意に向けた協議が続きますが、合意に向けた悲観と楽観が繰り返されて市場の攪乱要因となりそうです。

【石油市況】
原由は86.49ドル(−0.69)に続落していて、ブレントも109.51ドル(−0.36)に同じく続落、財政の崖を巡り株価の目まぐるしい展開に押される動きとなり、株価が反発して引けたことから時間外はやや反発気味となっています。

【貴金属市況】
金はニューヨークの寄付きに大口の売り物が入り、1735から僅かに一分間で一気に1715まで暴落、更にストップ・ロスの売り物に一時1705.5ドルまで続落して内部要因が主導する大きな値動きの一日となりました。これだけの急落は理解不能ですが、推定出来高46万枚と今年2番目の大商いからみても、ファンダメンタルに変化が見られない状況では異常値となっています。大きく買い方が振るわれたと推測すれば、ドル建ての1705は押し目底との判断されるものとなりそうです。為替相場が不安定なことから、円建て金価格の見通しは困難を極めますが、1700ドルを大きく下回るだけの背景の可能性は低いように思われます。先物市場ではリスク資産としての売買が目立ち、安全資産としての動きは現在のところ見られませんが、SPDRが史上最大規模となっていることや、や新興国中銀の保有高増加傾向は安全資産の保有増のなにものでもないことを疑う余地はないようです。

【穀物市況】
穀物は小幅まちまちな展開、このところの反発基調は一先ずお休み一服症状となっています。

ギリシャ融資OKも減免はNO

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は82円15銭近辺で推移していて、82円台前半の保ち合いとなっています。安倍さんの金融緩和策に以外にも経団連・米倉会長から「無鉄砲だ」との発言が飛び出し、安倍さんに言わしめたのは経済会かと見ていたのでおや、おや・・・という感じ。ユーロはアジア時間にギリシャ支援が決まったことから約1ヶ月ぶりに1.3ドル台乗せとなりましたが、債務減免(ヘアカット)は見送りとなったことでギリシャ財政の不安定が続くことや、スペインの支援要請の先送りがユーロの懸念材料となっています。ダウは89ドル安の1万2878ドルに続落していて、ケースシラー住宅価格指数や、米耐久財受注が予想を上回るものとなりましたが、財政の崖への懸念が上昇力を弱めているようです。著名投資家であるウォーレン・バフェット氏は富裕層減税は一種の「たかり」だと強い調子で非難していますが、ねじれの議会ゆえに協議への行方は不透明となっています。また、ダラス連銀フィッシャー総裁が「次回FOMCで量的緩和に上限を設けるべき」とタカ派発言したことも、QE4への期待後退となったようです。尚、フィッシャー総裁は現在FOMCでの投票権はありません。

【石油市況】
原由は87.18ドル(−0.56)に、ブレントも109.87ドル(−1.05)に反落していて、株価の続落やドル高の動きがプレッシャーとなった模様です。本日発表された複数の景気指標が米景気回復を示すものとなりましたが、売りに押される一日となったようです。

【貴金属市況】
金は1742.3ドル(−7.3)と続落していて、アジア時間でギリシャ支援が発表された直後の1751.9ドルが高値で、その後はジリジリとドル高・ユーロ安の流れとなったことや、UBSがインドの金購入が後退したとの27日付のレポートも買い気を削ぐものとなったようです。

【穀物市況】
穀物市況は大幅に続伸していて、冬小麦の作柄の後退から小麦急騰の影響を受けたことや、南米の抵抗不安が後押しする展開となっています。

円安のターゲットは?

午後からは安倍自民総裁発言に反応して、ドル円は81.9円台から82.3円近辺に円が下落、日銀が2%のインフレ率を目指すべきとか、これまでにない緩和策は必ず円高是正となるといった一連の発言には特に目新しさはないものの、依然として影響力を発揮しています。

野田首相の14日夕刻の解散発言から3週目に入っていますが、それ以前に円売り・ドル買いに転換させた投機筋は既に6週目に入っています。とりわけ安倍発言に意を強くした先週は、前週比で2600億円増の6400億円規模にポジションが膨らんでいます。

2010年以降に投機筋が円売りvsドル買いポジションに大きく傾けたのは、10年3.11の東日本大震災と、今年2月の日銀によるサプライズ緩和が際立っています。円の売り越しは日柄でそれぞれ12週と13週で、ほぼ3ヶ月程度となっています。また、金額ベースではどちらも8700億円規模です。レートは前者で85.5円、後者では84.1円となっています。

ここからはあくまでも試算ですが、今回も同じケースと想定すると日柄では年内一杯、金額では更に2000億円強の規模に膨らむことが想定されます。過去2000億円規模のポジションの積み上げであれば、為替相場を1円から2円ブレさせる影響があるようです。つまりこのまま投機筋がポジションを積み上げると、ターゲットは83円台後半から84円台近辺が目処となります。

これはあくまでも机上の計算というもので、筆者の個人的見通しはまた別であって、畑違いゆえに根拠に欠けるものです。 悪しからず_(_^_)_

ギリシャ支援合意ながら・・・・・

ユーロ財務相会議でようやくギリシャへの再融資が決まりました。

結果を受けてユーロは1.300ドルに反発(ユーロ円107.7円)し、ユーロ反発からドル円も81.9円から82円にややドル高方向に推移しています。ダウの時間外は小幅に上昇に転じ、日経平均もじわりと上昇しています。

先ずは市場に安心感をもたらせたようですが、IMFが主張するヘアカット(債務減免)に関してはドイツの強い反対姿勢から合意には至っていないようです。これに応じると減免分が各国の財政赤字となり、各国は融資金利引下げ等でなんとか乗り切りたい思惑ですが、IMF側では最終的に減免措置がギリシャ財政の立て直しの必須事項と主張しており、隔たりは埋まらない状況が続いています。

総意は支援支持ながら、これ以上の負担は勘弁!といったところでしょうか。ギリシャの財政再建も問題はまだまだ混迷が続きそうで、緊縮策の継続、或いは更なる緊縮を国民に強いる状況からの税収増加は望み薄で、デフォルトまでのソフトランディングも容易ではないようです。

加えて、南欧の大国スペインでも独立支持政党が勝利していて、緊縮策を推し進める障害となることが考えられ、財政面でユーロへの支援要請をすれば地方の反対から独立運動が高まることが考えられ、与論の混乱から支援要請にも足踏みする状況となっています。

今回のギリシャ支援でユーロ危機が解決に向かうというより、一難去ってまた、一難の繰り返しから更に混迷が深まりそうです。

ユーロとIMFの駆け引きに受身のギリシャ支援

おはようございます。今朝は我が愛用のポンコツPCの影響で更新に手間取りました。

【金融・為替】
ドル円は82円05銭と昨日とほぼ変らず、財務相会議の渦中にあるユーロは先ほど一時1.30ドル台に急騰、IMFが求めるヘアカット(債務減免)にユーロ圏諸国は難色を示す状況に変わりなく、またしても先送りの可能性も考えられます。これでユーロはなぜ強い?ダウは42ドル安の1万2967ドルに反落、10年債利回りは1.667%にやや低下しています。

【石油市況】
原由は87.74ドル(−0.54)に反落、ブレントも110.92ドル(−0.46)に反落しています。金融市場全般に欧州の債務危機や米財政の崖の問題が先行き不透明なことからリスク・オフとなり、原油市況も冴えない値動きとなっています。

【貴金属市況】
金は1749.6ドル(−1.8)と小反落、週末の急騰後の動きに注目が集まりましたが、株価や原油価格同様に方向感に欠ける一日となりました。

【穀物市況】
穀物市況は小幅に続伸しており、南米アルゼンチンの作付遅れを手がかりに、他商品の冴えない動きの中でプラス圏を維持しています。

カタルーニャは独立派が勝利

おはようございます

メッシを擁する世界最強のサッカークラブのひとつFCバルセロナはスペインのカタルーニャ州に属していますが、昨日の州選挙では独立支持派の2党が躍進して全135議席の半数以上を確保しました。一気に独立運動が激化することは予想されていませんが、スペインの2割を占めるGDPのカタルーニャの不満は中央政府への納税率の高さから、財政的に国から独立したカタルーニャの財政運営にあり、独立機運とともにスペインの政治的リスクが高まったことになります。

さて、今週は先ずは20日に先送りとなったユーロ財務相会議が開かれ、ギリシャ支援への断が下される予定です。二度に渡る先送りも24日の電話協議などを経て、支援合意への期待が高まっているようです。

同じく米国では感謝祭明けからオバマ大統領と議会による「財政の崖」に関する協議がスタートします。富裕層増税という大統領の譲れぬ一線を貫くにはねじれ議会が大きなハードルと見られ、クリスマスまでの短期間での決着の見通しは困難とみられ、来年への先送りでシャンシャンの手締めとなる推測がもっぱらのようです。

日本では29日に民主・野田と自民・安倍の党首討論があります。日銀法の改正や、国債買取り、インフレ目標までの無制限緩和といった安倍総裁への非難を強める野田首相、経済問題が主題となりそうです。3年前の政権交代時には株価は14%上昇していて、今回もこれまで8%の上昇、政権交代期の金融市場は円安・株高の高揚感が広がる傾向にあるようです。

その他、今週の景気指標の発表はいくつかありますが改めて更新します。

今週も宜しくお願いします。

安倍円安に疑心暗鬼に

おはようございます。

連休最終日、東京はそれほどではありませんが、全国的に冷え込みが厳しい朝になっています。いよいよ初冬入りですね。

日本の政局も衆院選を巡る駆け引きが続いていますが、第三極の統一を巡るごたごたや、自民・民主の主導権争いが連日報道されていますが、我々の世界に身を置くものはやはり「安倍円安」と呼ばれる解散以降の急速な円安基調のことで、長い円高トレンドが終止符を打ったのか?或いは選挙までの噂で買って事実で売るというドル安トレンド継続か?ということに興味が集約される点です。

日本の輸出企業にとって自民党政権が復権することを願うもので、円安誘導への期待感が高まっているものと推測されます。円高にこれまで再三にわたって泣かされてきたのですから当然の望みということです。証券界にとっても円安=株高の構図から当然歓迎ムードでしょう。為替(FX)の投資家にとってもゼロ金利の円を売り、高金利通貨を買うというFX投資の最大の長所が発揮されることから歓迎でしょう。そして商品に身を置くものにとぅても、本来の買いからの回転が円安による値上がり傾向から回転が利くことから、こちらも賛成ムードは強いものと思います。

しかし、円安の持続性には疑心暗鬼な面もあり、阿部さんの提唱する「日銀法の改正」や、「無制限の金融緩和」、「インフレ率2〜3%の達成」、「日銀による国債購入の引受」、「外債購入」といった方針が実際に復権できたとしても可能か?ということです。期待先行だけにその反動を考えると諸手を上げて賛成できないというところでしょうか。

仮にインフレ率の引き上げに成功しても、その分消費が鈍化する懸念が高まることで経済成長の足かせとなる可能性もあります。また、政治権力が日銀の独立性をそこない内外からの批判の矢面にさらされてしまうこと、日本の国債の利回りが上昇して、資金調達の上昇が財政を圧迫することも考えられます。更に米国もユーロ圏も金融危機以降は「通貨安政策」に踏み出していて、日本が海千山千の欧米に伍して通貨安戦争を戦い切れるのかも懸念材料となります。

商品市場に身を置くと最近では金が4600円乗せを演じていて、ドル建てが10月の高値にまだ50ドルもとどかないのに、我らが円建て金価格は当時の4550円を大きくクリアしています。ドル建て2割に為替8割の変動要因ではどうにもついていけませんね!

今週も宜しくお願いします。

黒字の金曜日期待からリスク選好に

おはようございます

連休のなか日ですがお天気がいまいちスッキリしませんね。米国市場は感謝際明けですが、こちらも4連休を取る市場参加者が多いようで、クリスマ商戦も始まったようです。

【金融・為替】
ドル円は82円40銭と週末とほぼ変らず、引き続き政権交代観測から日銀への緩和圧力が強まるとの見方が円安基調を継続させているようです。ユーロは大幅に続伸して1.976ドル(ユーロ円106.9円)に、ドイツの11月の景況感指数が予想を大きく上回ったことや、ギリシャ財務相がIMFは緊縮策猶予の2年間延長を容認したとの発言から、週明け26日にも財務相会議で支援合意の可能性が高まったことが上昇要因となったようです。

ダウは172ドル高の1万3009ドルと大幅に続伸して、半月ぶりに1万3,000ドルの大台に返り咲いています。ブラック・フライデー(黒字の金曜日)から本格的な年末商戦に入り、小売株中心に上昇して商戦の期待値が引き上げられているようです。また、ドイツの景況感が上昇したことや、ギリシャ支援も週明け早々に決まる見通しが高まったこともリスク・オンに拍車をかけるものとなったようです。10年債の利回りは1.689%に上昇しています。

【石油市況】
原由は88.28ドル(+0.90)に続伸、ブレントも111.38ドルに続伸、欧米の株式市場が堅調に推移したことや、ドル安の進行、また、停戦合意から二日目でイスラエル兵の発砲からパレスチナ人に死者が発生する事件が起きたことも上昇要因と見られます。

【貴金属市況】
金も大幅に続伸していて1751.4ドル(+23.3)と、10月中旬以来の1750超えとなっています。株式市場の堅調や原油価格の上昇、対ユーロでの大幅なドル安の流れが金にも波及してリスク・オンの流れにつながったようです。このところのレンジの上限となっていた1740ドルを上に抜けたことから、テクニカルな投機買いが入る動きとなりました。本日の上昇は安全資産の買いというより、リスク資産のひとつとして買われた側面が強いようです。上値抵抗線を抜けたことから一段高が期待されますが、欧州の債務危機と米財政の崖の問題は横たわったままで、市場がこれらのネガティブな材料が出てリスク・オフに変わると金にも換金売りの可能性はあり、1800ドルへ向かうにはまだ相当の紆余曲折が考えられます。

【穀物市況】
穀物市況は全般に反発に転じる動きとなっていて、株式・原油・貴金属の上昇に見られるリスク・オンの流れや、ドル安がサポートする値動きとなっています。

悩ましいドル円相場について

感謝祭の前日恒例の大統領による七面鳥の恩赦のイベントがありました。金曜に立会はあるものの、市場参加者は少なく事実上の4連休といったところでしょうか。来週からはいよいよ財政の崖の問題について民主と共和の協議に入ります。オバマ大統領も再選後の僅かなハネムーン期間が終了となります。

さて、我々商品市場に身を置くものも、証券界に身を置くものも、心理的にはFX投資家心理に置き換えて今週は為替市場を見守ったことと思います。為替に特に忠実に反応をみせる金は、本家のニューヨーク市場は今週もレンジ相場が継続していますが、為替の円安から10月の4550円を軽く抜き去っています。ドル建て金価格は当時より70ドル下の低空飛行を続けているにも関わらずです。

となれば、今後のドル円相場の見通しが円建て金価格の行方を占う上で欠かせないものとなっています。

今朝のモーニング・サテライトの為替の専門家はJPモルガン・チェースの佐々木さん(元日銀マン)でしたが、日経新聞社から今年だした「弱い日本の強い円」は経済書のなかではベストセラーとなりました。筆者も知らなかった為替の世界に目からウロコでした。皆んさん一読する機会があればお薦めです。(別段佐々木氏の回し者ではありません(笑い))

続いて佐々木融氏の見通しです。

今回の一連の円安の流れは予想外ながら、中長期的にトレンドが変わったかと言えば、否!短期的なものと捉えているようです。

先ず、昨年の大震災直後に76円台の超円高局面により、日米欧の協調介入から85円40銭まで円安に進んだ実績、また、今年2月の日銀の追加緩和がサプライズとなり、同じく76円から84円10銭の円安に振れ、ここ2年間ほどのレンジは75〜85円レンジにあること。

加えて2月の円安局面では日米の金利差の乖離が大きく、ドル買いを誘った側面もありましたが、今回は日米の金利差は当時に比較するとそれほど大きな開きはなく、80円台は金利差から見ると円を過剰する水準であること、つまり70円台の水準が本来は無難位置と見ているとのことでした。

参考までに、尚、佐々木さんはドル安論者であることを付け加えておきます。

皆さん良い週末をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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