本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2012年08月

朝一番情報

おはようございます

残暑が厳しい毎日ですが8月も早いもので今日でお終い、朝晩はいくらか過ごしやすく、セミの声から虫の声に変わりつつあります。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言います、暑さはあと三週間ほどの辛抱です。

【金融・為替】
ドル円は78円60銭とほぼ変らず、米週間失業保険申請件数が37万4,000千件と事前予想を上回ったことから一時78円40銭台にドルは軟化をみせたものの、その後は再び78円台後半の保ち合い圏に戻しています。ユーロは1.250ドルに軟化しており、ユーロ圏の景況指数が前月比−1.8%と5カ月連続のマイナスとなったことや、引き続き欧州債務危機の懸念が上値を重いものにしています。ダウは106ドル安の1万3,000ドルに急反落していて、今月2日以来の水準に下落しています。10年債利回りは1.625%に低下しています。本日は日本時間午後11時からバーナンキ議長のジャクソンホールで講演が注目されますが、ここにきて追加緩和策への言及の可能性が後退しているとの見方が多いようで、ポジション調整もあり株価も商品価格もやや軟調推移を余儀なくされています。FRBの方針は少なくとも来週7日の雇用統計を見てからの議論となりそうで、実際的には来月12・13日のFOMC待ちということになりそうです。来週は6日にECB理事会も控えていて、スペインやイタリア債購入問題も市場への影響は大きく、今月と違い来月はイベントラッシュとなることから上に下へと目まぐるしい展開も予想されます。

【石油市況】
原由は94.62ドル(−0.87)に続落していて、ブレントのほうは112.65ドル(+0.11)に小反発しています。ハリケーン・アイザックは去り精油所の一部操業再開からWTIは軟調を強いられるものとなっています。また、本日は株価が軟調に推移したことや、ドルの対ユーロでの上昇を嫌う動きとなっています。

【貴金属市況】
金は取引序盤に失業保険申請件数が予想を超えるものとなり、QE期待に1664ドルまで反発する場面も見られましたが、欧州の景気指標悪化による対ユーロでのドル高や原油や株価の軟調から下落して、セッションの終わりは1654.8ドル(−5.9)と続落を強いられる展開で引けています。今夜のバーナンキ議長のQE言及の可能性が低いことはこれで織り込むものですが、このところの取組高の急増はファンドのロングポジションを大きく増加させたものと推測され、価格のブレが大きくなることを示しており9月相場の波乱を予感させるものとなっています。

【穀物市況】
穀物市場はコーンと小麦が小反落しており、価格上昇にも関わらず輸出好調の大豆は続伸する動きとなっています。株式を含めて他のリスク商品が軟調に推移したことも、穀物価格上昇一服の要因と見られます。

朝一番情報

おはようございます

8月は世界的に総じて株価反発となっていますが、肝心の出来高は7年ぶりの低調となっているようです。米国市場ではリーマン後の最高値を一時更新したものの出来高は8年ぶりの低調に、日本でも8月だけでみると10年ぶりの低調となっています。欧州の債務危機による世界的な経済の成長の停滞から個人の株離れが進行していることや、金融機関の不始末の連鎖、金融規制法案の締め付け等も影響しているものと推測されます。

米国では共和党の大統領候補が正式にロムニー氏に決定して、今後本格的にオバマ大統領と論戦が開始されます。富裕層増税のオバマvsブッシュ減税延長のロムニー陣営が最大の焦点となりそうです。日本では野田総理への問責決議が可決されて、9月の会期末まではなにひとつ法案を通すことが不可能となり、民主・自民ともに不人気のなかでの総裁選挙を睨み野田・谷垣降ろしの動きも始まっている状態で、またも政治の停滞が予想されます。

【金融・為替】
さて、市況のほうはドル円は78円70銭とやや円安方向に振れています。ユーロは1.252ドルとこちらもドルが堅調に推移、4−6月期GDP改定値は+1.7%と速報値の1.5%から上方修正され、中古住宅販売も予想の+1.0%が+2.4%と好調なことからQE期待がやや萎みドル買い戻しの動きとなったようです。日本時間午前3時に発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、大半の地域で経済活動は穏やかなペースで拡大していると伝えています。市場関係者の視線は、31日のジャクソンホールに注がれる状況が続いています。ダウは4ドル高の1万3107ドルと小動き、10年債の利回りは1.650%に上昇しています。

【石油市況】
原由は95.49ドル(−0.84)に反落しており、ブレントも112.54ドル(−0.04)に小幅反落の動きとなっています。G7財務省が各国の戦略備蓄の放出を提案したことや、ハリケーン・アイザックは熱帯性低気圧に勢力を弱めたことが下落要因と見られます。

【貴金属市況】
金は1660.7ドル(−6.7)に続落しており、GDP改訂値が予想を上回ったことや、中古住宅販売の好調からQE期待がややしぼんだことから利食い売りに押される展開となっています。但し週明けの27日にも取組高が1万近く増加しており、42万6,000枚を超える急増は一週間で4万枚もの増加を示しており、今後の価格のブレが大きくなることを予見させる側面からの米金融政策や、欧州・中国の政策も同時に注目されることになります。

【穀物市況】
穀物市場はロシアの小麦輸出規制の観測から、小麦相場が扇動する動きから全般に急反発となっています。また、8年前のハリケーン・カトリーナによる穀物被害の連想も手伝ったようです。

本日も静かな市況です

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は78円50銭と昨日とほぼ変らず、ユーロは1.256ドルに反発、ダウは21ドル安の1万3102ドルに小幅に続落、10年債利回りは1.635%に低下しています。引き続きECBによる南欧債購入と、FRBによる追加緩和への期待が市場に安定感をもたらせているようです。週末のワイオミング州ジャクソンホールで金融シンポジウムへのドラギECB総裁の出席が今回見送られることが決まり、来週9月6日の理事会の準備に追われて(南欧債購入の反対意見への対抗策)いるようです。7月下旬の「ユーロ防衛のためにあらゆる手段を取る、わたしを信じて欲しい!」とタンカを切った手前、あとに引けないところに自分を追い込んだかたちとなっています。ユーロ最大の経済大国ドイツの中銀総裁を筆頭にして、北欧勢の反対勢力への説得工作は生易しいものではないようです。

【石油市況】
原由は96.33ドル(+0.86)に反発に転じており、ブレントも112.58ドル(+0.32)と同様に反発しています。熱帯性低気圧アイザックは、全米ハリケーンセンターによるカテゴリー1のハリケーンに昇格?させ、ルイジアナ〜ミシシッピー沿岸に今夜上陸の予定とされています。

【貴金属市況】
金はユーロが一時的に下落したドル高を嫌気して反落、セッションの引けは1667.4ドル(−5.9)で本日の取引を終了しています。このところの急上昇に対する利食い売りも入るタイミングですが、強気勢は前回のレンジの上限であった1630ドル、或いは200日移動平均線のある1650ドルをサポートラインと見ているようです。それでも米・欧・中への緩和策期待がやや過剰なムードを漂わせていることから、実行されない場合の悲観色を考えるとポジションを大きく傾けにくいことが現状となっています。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・小麦が続落して、大豆は下げ止まる動きとなっています。コーンが今年急騰していることにより、エタノールの工場稼働率が10%ほど低下していて、必然的にガソリン価格の下支え要因となっています。世界的な食料危機が叫ばれるなか、本来食料品であるとうもろこしを燃料に使う愚策も、エタノールの産業の成熟や雇用の問題からもはや後戻り出来ない現実が皮肉なものとなっています。

市場は凪ぎ

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は78円75銭と昨日とほぼ変らず、ユーロは1.249ドルに反落ながら昨日のアジア時間の水準、ダウは33ドル安の1万3124ドルに小反落して、10年債利回りは1.650%に低下しています。今週末のバーナンキ講演に続く来月のFOMC、来週後半のECB理事会に向けての動きが注目されるものの、イベント待ちムードから金融市場は「凪ぎ」の状態となっています。

【石油市況】
原由は95.47ドル(−0.68)に続落し、ブレントも112.26ドル(−1.33)と同様に下落を強いられる展開です。目下の石油市場の注目は28日に上陸予定の熱帯性低気圧「アイザック」による石油精製現場への影響で、ガソリンやヒーティングオイル等の製品価格は期近限月中心に堅調を維持しています。

【貴金属市況】
金はセッションの引けは1673.3ドル(+2.6)と堅調を維持しましたが、引け後はじりじりと値を消し現在スポット価格は1663ドル近辺で推移しており、引け時点から10ドル前後軟化して推移しています。先週末もとりくみを増加させており41万7,000枚台と最近のボトムから3万枚余り増加に転じており、FOMC議事録以降に急増しています、ファンドの新規買いが顕著でQE期待が先物市場に広がりを見せています。テクニカルにも200線の1650ドルを抜き去ったことから、買い気の強い相場展開となっていますが、実需は上昇場面は様子見に徹しているようで、ややQE期待に相場が偏り過ぎにも感じられます。

【穀物市況】
穀物市場はコーンが続落し、大豆は反落しています。輸出検証高が予想の下限を下回ったことや、産地の降雨予想に売り物先行を強いられる展開となっています。

31日ジャクソンホール待ち

おはようございます。



ロンドン五輪に明け暮れた8月も最終週となりました。早いもので一年の三分のニが終えることになります。



今日は米共和党全国大会でロムニー大統領候補と、ライアン副大統領候補が正式に決まる予定で、大統領選挙を11月に控え本格的な選挙入りとなります。仮に共和党勝利となれば、小さな政府・緊縮財政の政策となり、現在のヘリコプター・ベンの異名を取るバーナンキFRB議長はお払い箱にすることを既に表明しています。



英国は本日「バンクホリデー」で休日となります。



28日(火)はケースシラー住宅価格指数

29日(水)は第2四半期米GDP改定値(予想は+1.6%)



そして今週のメインイベントはご存知ワイオミング州ジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演です。日本時間午後11時からでQEへのヒントを得られるか、世界中の市場関係者の目耳を集めることになります。



9月に入ると欧州も政治経済日程がてんこ盛りで、6日にECB理事会、12日は独憲法裁判所におけるESM創設の是非、オランダの総選挙(与党の緊縮策が不人気)、14・15日はユーロ財務省会議が開かれ、渦中の南欧債購入にEFSF等の欧州基金の協調の可能性や、スペイン政府の支援の有無も注目されています。



7日に米雇用統計そして12・13日両日のFOMCが控えていて、材料に事欠かない9月相場となりそうです。



今週も宜しくお願いします。

金は政策頼みの相場展開が継続

おはようございます。

連日の真夏日に熱帯夜の連続参りますね。残暑見舞い申し上げます。

昨日は更新したつもりがなぜか木曜日の記事が最後で、なにかの不手際から未更新となっていました。残念!

さて、今週の最大イベントは31日のワイオミング州ジャクソンホールで「バーナンキFRB議長の公演」です。FOMCの議事録がサプライズとなり、市場のスイッチははリスクオフからリスクオンに切り替えられています。週末のNYダウの5日ぶりの100ドル高は議長からの書簡が22日付で下院に届けられたものに反応をしめしたもので、議事録同様に緩和策に積極姿勢を示すものでした。

FOMC議事録以降に動意をみせたものがドル安と金高で、その後ドル高の動きは収まりましたが、金はこの一週間で50ドル超の上昇幅となりました。出来高はまだ20万枚を下回るものの、取組高は41万枚に乗せて人気の復調ぶりが際立つものとなっています。ETFも増加傾向を示しており、議事録効果が最も影響を受けた銘柄のひとつになっています。

CFTC(米商品先物取引委員会)によると21日現在の投機筋のロングは400トン超えとなり、翌日の議事録発表以降の取組高増加をみるにつけ来週発表時点では軽く500トン超えの可能性も考えられます。それだけに金市場にもようやく人気が戻りつつある証明となっています。

議事録や下院への書簡はFOMCが開かれた8月1日現在のもので、その後の雇用情勢や小売(消費者心理)は幾分改善の方向に向かっていることに議論の余地はありませんが、追加緩和のハードル(条件)は低いものではなく、ジャクソンホールでの公演は緩和策への言質を与えないとの見方もあります。議長としては9月7日の雇用統計や、欧州中銀(ECB)の対応も見極め欧州金融問題の動向も見極めたいところが本音ではないでしょうか。

いずれにしても市場の金融当局の政策頼みの様相は進むばかりで、世界経済の自立には程遠い状況が今後も続くことが想定され、当局のアクセルとブレーキに翻弄される上下に激しい展開の相場つきが9月相場の宿命となりそうです。

朝一番情報

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は78円50銭と昨日とほぼ変らず、ユーロは1.256ドルに続伸(ドル安)しており、スペインがユーロ圏当局と融資に関する協議に入っているとの報道(国債利回りの低下観測)や、米国の追加緩和観測の継続によるドル売りが継続している模様です。ダウは通信大手HPの四半期決算が赤字となったことからIT関連株中心に下落し、前日比115ドル安と4日続落して1万3057ドルに、10年債利回りは1.667%に低下しています。FOMC議事録発表はQEへの否定派の見方は後退しているものの、今月のこれまでの雇用統計や小売売上高、加えて住宅関連の指標が比較的好調で、議事録の議論となった8月1日時点とは様相がやや異なることから、QE断行と否定との見方は大きく別れていることが実情です。来週31日のバーナンキ議長の講演では当事者の見解が目耳を集めることになります。QEの可能性の高まりはこれまでのところドル安と金高に顕著に表れている以外は、株価や原油価格も堅調を維持できずその反応には温度差があるようです。

【石油市況】
原由は96.27ドル(−0.99)に反落しており、株価が4日連続の調整入りをしていることからネガティブな影響を受けています。ブレントは115.01(+0.10)と僅かに続伸ながらも、2番限以降は軟調に引けています。

【貴金属市況】
追加緩和策の可能性に本日も金価格は続伸しており、セッション引けは1670.6ドル(+32.3)に値を伸ばしています。低金利政策の延長や追加緩和策の可能性は金利を産まない金には好材料で、しかもこのところの南アの鉱山を巡る騒動も金価格上昇に一役買っているようです。1550〜1630ドルのレンジを抜けて1700ドルに迫る展開となっていますが、上に抜けたことによって今後のレンジの下限はこれまでの上限であった1630ドル近辺となる可能性が感じられます。目先はQE期待に連日上昇を保っていますが、RSI70ポイント乗せと短期間で買われすぎのゾーンに突入したことや、南アの騒動が落ち着きを取り戻すと調整の可能性があります。亜細亜の実需はこのところ様子見ですが、今月に入り最大金ETFであるSPDRは30t急増していて、7月の減少分取り返しています。ファンドの9月決算の対応が先週当たりで終了したことから、ETFを買い直す動きも影響しているようです。

【穀物市況】
穀物相場は全般に続落しており、州別の反収が予想ほど悪くないとの見方も利食い売りを後押ししています。

FOMC議事録発表後はQE期待にドル安

おはようございます

【FOMC議事録】
 米連邦準備理事会(FRB)が22日に公表した7月31―8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済が大幅に改善しないかぎり、FRBは「かなり早期に」追加緩和を行う公算が大きいことが明らかとなった。前回FOMCは、予想を上回る雇用統計など最近の経済指標の改善が見られる前に開かれたが、当局者からは足元の見通しについて明確な不満の声が相次いだ。議事録では「今後明らかになる情報が大幅かつ持続可能な景気回復ペースの加速を示さないかぎり、追加金融緩和はかなり早期に正当化される公算が大きい、と多くのメンバーは判断した」とした。FRB当局者は、すでにぜい弱な米経済に著しいリスクが存在すると指摘。具体的には欧州での金融の緊張に加え、米国では財政緊縮や増税に伴う「財政の崖」があるとした。多くのFRB当局者は、現在2014年終盤までとしている低金利を維持する期間について、延長することを支持したものの、決定については最新の経済見通しが示される9月12─13日の次回会合に先送りすることで一致した。[ワシントン 22日 ロイター]

【金融・為替】
日本時間深夜3時に発表されたFOMC議事録は多くを期待していない市場にとってはサプライズとなり、直後からドルは急反落してドル円は直前の79円20銭から一時78円28銭とほぼ1円の大幅な円高・ドル安水準に、ユーロも1.247ドルから1.253ドルに急伸しました。現在は少し落ち着きを取り戻して78円60銭と1.257ドル近辺で保ち合いとなっています。今回の議事録は8月1日現在のものであり、その後は7月の雇用統計や小売売上高が好調であったことから、9月のFOMCにQE3断行するとの見方は早計ですが意外性のあるものと写ったようです。仮にQEなくとも現在の低金利政策を2014年の終盤まで継続するという方針を更に長期化する可能性は、9月の理事会でも決定する可能性は強まったことになります。ドルの急落と同時に大きく反応をみせたのは金相場で1635ドルから1655ドルに20ドルきり上がっており、金融政策に最も敏感な銘柄であることを改めて認識させられる状況となっています。ダウは30ドル安の1万3172ドルに続落、10年債利回りは1.700%に低下しています。

【石油市況】
原由は96.68ドル(+0.71)に反発し、ブレントも114.91ドル(+0.27)に小幅に続伸しています。FOMC議事録後の時間外では97.4ドルに続伸しており、QE期待は原油市況にも追い風の影響となっています。

【貴金属市況】
金は本セッションの終了は日本時間午前2時半で、1638.3ドル(−2.4)で小幅に反落して取引を終了していますが、議事録の内容から一時間で水準を約20ドル切り上げて現在は1655ドル近辺で推移しています。前述したように金融政策にドルと同様に最も敏感に反応を見せています。これで直近6月末の安値1547.6ドルから、水準を100ドルあまり切り上げたことになります。目先は今月末ワイオミング州ジャクソンホールでのバーナンキ講演が、2010年の講演の再現となるのか注目されますが、株価はリーマン後の高値近辺で推移していることや、住宅や雇用の情勢がやや持ち直し気味であることを考えると、最後のカードを簡単に切る環境かどうかは・・・・!?

【穀物市況】
穀物は上昇一服から本日は利食いに押されて小幅に反落しています。

ECBによる南欧債購入期待にオフモードに

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は79円30銭と昨日とほぼ変らず、ユーロは1.246ドルと大幅に続伸(ドル安)しておりECBによる南欧債購入への期待が膨らんでいます。スペインの国債利回りは6.25%にイタリア債も5.66%に低下していることからも、ECBの介入期待が膨らんでいることが推測されます。今週はギリシャのサマラス首相の独・仏訪問が予定されており、緊縮策の延長要請にユーロの主要国がどのように対応するのかも注目されます。ECBの動きに関してもドイツ連銀は牽制しており、過度の期待が先行しすぎて結果が期待を裏切るという可能性もあり、リスクオンの流れが過剰に進むことには注意が必要と考えられます。

ダウは欧州の株価が堅調に推移していたこともあり、序盤には今年5月1日につけたリーマンショック後の高値1万3333ドルを抜く場面もありましたが、その後は利食いに押されて68ドル安の1万3203ドルに反落し、10年債利回りは1.800%に低下しています。本日は中古住宅販売の発表と、深夜には今回のFOMCの議事録が発表となります。どちらも来月のFOMCに関係するものであって、ぼちぼち夏休み明けムードから先行きの金融政策を占う状況に徐々に入るようです。

【石油市況】
原由は96.68ドル(+0.71)に反発し、ブレントも114.64ドル(+0.94)に反発しています。欧州中銀の南欧債購入期待が反発基調を支援していますが、上昇から一転して下落に転じた株価の反応もあり高値からは1ドル前後の調整を強いられています。

【貴金属市況】
金は米国の立会時間開始とともにユーロの反発地合いが強くなり、ドル安方向に流れたことが支援要因となりこのところの上値関門の1630ドルを抜けたことから、ストップロスの買い物が殺到して一時1641.5ドルに続伸しました。現在はスポットで1638ドル近辺で推移しており、レンジ上抜け維持は米金融政策の行方や、欧州の債務危機の対処の方法が影響することになります。白金は遂に節目の1500ドルを上抜き、南アの労使紛争に警察が加わる死者や負傷者の発生を囃す展開となっています。ここから一段と上を買い上げるにはファンダメンタルの弱さのなかでは、一段の緊張が必要になると思われ、鉱山活動が復旧するようであれば手仕舞い売りに押される急落も考えられることになります。

【穀物市況】
穀物相場は大幅に続伸しており、金融市場全般に欧州債務危機の後退ムードからリスクオフムードが後退していることや、ドル安・原油高・引けはだれたものの株価の堅調な動きも穀物市況の押し上げ要因と見られます。水準は大豆・コーンともに年初来の高値近辺に戻す水準となっています。

景気指標の発表なく動意に欠ける展開

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は79円45銭と昨日とほぼ変らず、ユーロは独連銀のECBによる南欧債購入への難色に一時1.229ドルに下落も、その後はECBによる買い入れが9月に向けて順調に進んでいくとの見方から反発、現在は1.234ドルと昨日のアジア時間の水準に戻しています。ダウは3ドル安の小動き、10年債利回りも1.810%と落ち着いています。昨日と今日は特に景気指標の発表もなく、金融市場は全般に動意に欠けるものとなっています。

【石油市況】
原由は95.97ドル(−0.04)と小動き、ブレントも同様に113.70ドル(−0.01)で引けています。

【貴金属市況】
金は序盤にユーロ安・ドル高の進行から1610ドルを割り込む場面も見られましたが、その後はユーロの反発(ドル安)を契機に下げ止まり、セッションの終わりは1620.9ドル(+3.6)と小幅に続伸しています。先週末にSPDRが大幅に増加したことも、ファンド勢の買い気を強いものにさせているようです。

【穀物市況】
穀物市場は産地の乾燥気候を囃して、大豆中心に大幅に続伸しています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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