本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2011年11月

朝一番情報

おはようございます。11月も今日で最終日となりましたが、11月の平均気温は過去3番目に高いようで今朝もあまり寒くなく、温暖化が進んでいることがその要因と見られます。

【金融・為替】
ドル円は77円90銭近辺と昨日よりやや円高で推移、ユーロは1.331ドルと対ドルでの下落基調が継続しています。ダウは32ドル高の1万1555ドルに続伸していて、10年債の利回りは1.998%に上昇しています。欧州ではイタリアとベルギー債の入札が行われ、募集額面はほぼ確保出来たものの金利上昇傾向が続いていて(伊10年債7.4%)、財務相会議でも危機回避の具体案がでていない状況から来月9日の首脳会議に向けたユーロ加盟国の対応が注目されます。米国ではこのところ景気指標の改善傾向が見られ、本日の住宅価格指数・消費者信頼感指数等事前予想を上回るものです。目先は来月2日の「米雇用統計」が注目され、欧州の債務危機と米雇用の問題をFRBがどのように捉えて今後の金融政策に対応するのか注目されます。イランでは在英国大使館を民衆が襲撃したことで、核開発問題の制裁がエスカレートしていることからのイラン政府の関与の疑いもあり、米・英VSイランの対立が進むことが地政学的リスク拡大につながることが懸念されています。

【石油市況】
原由は99.79ドル(+1.58)に続伸、ブレントも110.82ドル(+1.82)とこちらも続伸しています。イランの群衆が英国大使館を襲撃して緊張が高まったことや、米クリスマス商戦の出足が好調なことを好感する動きとなっています。一時は100ドル大台に戻す場面もあり、今後リスクオンの動きが続くと大台を固めることも考えられます。

【貴金属市況】
金は小幅に上昇して1713.4ドル(+2.6)でコメックスは引けています。今月は最大の金ETFであるSPDRが50t強増加していることや、WGC発表による中央銀行の金保有増加が上昇要因となっています。一方で欧州の債務危機からユーロが対ドルで軟化してドル高傾向が続いていることが、上昇力の削ぐものとなっています。1700ドルを固めて更なる上昇につながるには欧米の更なる金融緩和といった追加的な材料出現が欲しいといったところでしょうか。また、欧州の債務不安が再燃してリスク回避となった場合の金の抵抗力も試される状況でしょうか。

【穀物市況】
穀物市況も続伸しており、米景気指標の改善傾向や株価上昇、原油・貴金属の上昇がリスク回避後退から穀物市況にも好影響を及ぼしているようです。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は77円95銭と円が続落、ユーロは1.331ドル(一時1.340に接近)に小反発、ダウは291ドル高の1万1522ドルに急反発、10年債利回りは1.970%に小幅上昇しています。IMFによる6,000億ユーロ(62兆円規模)の支援策が週明けのアジアの時間帯より流れて、リスクオフがリスクオンに戻る動きからアジア・欧州の株価も反発を見せています。IMF融資は伊紙からの報道が伝えられていますが、G7の一員である日本の当局にも伝えられておらず、また、IMFの報道官もこれを否定しています。今日はユーロ財務相会議が予定されておりEFSFの拡充策の具体化の期待が広がっていることもリスク回避後退という流れとなっているようです。イタリア債・ベルギー債の入札では長期債利回りがそれぞれに7.3%・5.9%と高止まりしていて、欧州債務危機後退にはほど遠い状況からIMF・EUによる支援の期待感が一時的にリスク回避ムードを後退させたものと推測され、本日の財務相会議や来月9日のEUサミットの経過を見守る必要があるようです。

【石油市況】
原由は98.21ドル(+1.44)に続伸、ICEブレントも109.00ドル(+2.60)に上昇していて、ドルの対ユーロでの反落、米クリスマス商戦の出足好調、株価の急反発を好感してリスクオンの動きになっているようです。

【貴金属市況】
金は市場全般にリスク回避ムードが弱まったことから反発に転じ、一時1722.4ドルに上昇する場面も見られ引け値でも1710.8ドル(+25.1)と1700ドルの大台回復のまま引けています。感謝祭前にコメックス金の取り組みは44万枚を割り込むポジション調整に見舞われたことから、売られすぎの反動高的な戻りとも言えるでしょうか。これまでのところまだ金独自の安全資産買いが戻ったとは言えない状況で、1700ドルの大台固めに移行したというところでしょうか。リスク資産としての側面が有利に働くと、売り込まれる場面も想定される状況から強気一辺倒から買い進むにはまだ時間を要することも考えられます。

【穀物市況】
穀物市場も金融市場全般にリスクオンの動きが戻ったことを好感して、急反発する動きとなっています。但し独自要因に欠けることから他銘柄主導で、リスクオン・オフの並みに晒される展開が今後も続くものと推測されます。

欧州債務危機は長期化の様相

おはようございます。今週は11月最後の週からいよいよ師走入りとなります。

国内では野田内閣の支持率が5割を維持していて、鳩山さんや菅さんよりも気負いがなく党内融和(小沢さんへの気配り)もあり安定感を維持しているようです。「TPP参加」や「税と社会保障の一体化」等の難題を抱えていますが、決めた方向に向かって「ドジョウ宰相」の力量が試されることになります。原発事故の安定や、TPPでは農業政策の保護問題、消費税引き上げには公務員給与の引下といった課題を断行して国民の理解を得る努力を払っていただきたいものです。

さて、今週の米国では本日新築住宅販売件数、29日は11月の消費者信頼感指数、30日は民間雇用統計、そして2日には労働省発表の雇用統計と今後の金融政策に影響を及ぼす統計が続きます。また、欧州の債務危機の問題が米国経済に及ぼす影響も米金融政策にも関係するものと思われ、その意味でも来月13日(火)のFOMCが注目されます。

今朝の日経紙一面トップ記事は、NY連銀が欧州の金融機関に対して「通貨スワップ協定」によるドル資金供給が取り上げられています。欧州域内では金融機関がドルの調達に苦労していることが分かり、調達金利の急上昇から資金調達を米国に依存する比率が高まっているようです。

欧州では金融機関の資金調達も去ることながら国の資金調達も困難を極めていています。今週も国債の入札が目白押しで28日ベルギー(7〜30年債)・イタリア(2年、10年債)29日イタリア(3・10年債)12/1スペイン(3年債)フランスと続き、札割れや金利上昇が今週も懸念材料となりそうです。

欧州債務機危機の長期化は避けられそうにもなく、今後も金融市場は不安定な状況が続くことが想定されます。

今週も宜しくお願いします。

海外は短縮取引

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は77円70銭の円安水準で今週の取引を終了、介入なしで77円台後半に下落している要因は一昨日S&Pが格下リスクを示唆したことや、欧州の国債買い控えが日本にも波及して日本の10年債の利回りが1%台に上昇したことも指摘されています。ただ、日本の国債は国内の投資家で現在賄われていることから外資の影響力が乏しいことや、世界一の債権国であることを考えるとこのまま円安基調が続くことには疑問符がつくことになります。ユーロは連日の安値を更新して1.323ドルに下落して10月上旬以来の安値に、対円でも102円80銭台に下落(円高)しています。イタリア国債の利回りは7.3%に上昇しているように欧州各国の長期債の利回りが上昇、S&Pがベルギーの格付をAAに1段階引下げており、フランスの引下懸念も高まるなか、独メルケル首相は改めてユーロ共通債に反対していて、欧州のソブリンリスク対策は遅々として進んでいないことがユーロ売りの継続性につながっています。ダウは25ドル安の1万1231ドルに続落、10年債の利回りは1.963%にいくぶん上昇しています。来週(来月)は2日に雇用統計が発表され米金融政策にも影響を与えるものと考えら13日のFOMCが注目されます。欧州では8日にECB理事会、9日にEUサミットが開かれECBはサミット前に追加の利下げに踏み切る可能性も否定できない深刻な情勢となっています。

【石油市況】
WTIは96.77ドル(+0.60)に反発、ドル高や欧州の債務危機のなかしっかりな動きとなっていて、一方の北海ブレント相場は106.40(−1.38)に続落しています。

【貴金属市況】
金はドルの対ユーロでの上昇基調の継続を嫌う動きに続落、コメックス引けは1685.7ドル(−10.2)となっています。このところ取組高が47万枚から44万2000枚台に減少していることから、ロングポジションの縮小傾向となっているものと見られます。コメックスの先物市場の人気が金価格上昇のひとつの条件となると考えると、取組高の減少傾向はその傾向に水を指すものとなっていて、金先物市場もリスク回避からの資金流出傾向が懸念される状況となっています。下値はある程度固いものの、先物市場の人気下が今後の課題となるものと思われます。

【穀物市況】
穀物市場はコーン・大豆・小麦ともに続落基調となっていて、金融市場全般にキャッシュ化の展開になっていることから、穀物市場にもその悪い流れが波及していて冴えない動きを強いられています。

感謝祭で米国は休場

おはようございます。

米国市場は感謝祭の休場のために本日の入電は休みです。

日経平均が3月の震災直後の安値を下回り、09年3月以来の1年半ぶりに8200円割れに沈んでいます。欧州危機が世界経済の成長に悪影響を及ぼしていること、新興国の高い経済成長率に鈍化傾向が見られること、米国の財政赤字削減が共和党(茶会派)の反対により合意できないこと等から金融機関や機関投資家が資金運用に消極的になっていることが背景にあるようで、日銀の当座預金残高も10月末比で20%近い増加をみせているようで、危機の本尊である欧州でも似た現象が起きているようです。

渦中の欧州では昨日、独・仏・伊の3ヵ国首脳会談が開かれ、危機国の予算編成にEUが介入できる条約改正を共同提案することで一致していますが、仏サルコジ、伊モンティ両首相が押し進めたい「ユーロ共通債」や「ECBによる危機関与を強める」案は独メルケル首相が譲歩の余地を与えないまま会談は平行線のまま終えています。ユーロ最大の経済大国であるドイツの歩み寄りがない限り、欧州の債務危機解決に向けた動きにはつながりそうにもありません。12月9日に開催予定の「EUサミット」までに危機解決の具体的な成果を発表できなければ、欧州のソブリンリスクの高まりは世界経済に及ぼす悪影響は計り知れない深刻な事態となっています。最も“それまで市場が待ってくれるのか?”時間的猶予は限られてきています。

金相場も株式同様にこのところはひとつの「リスク商品」的な反応を示し、株式のように倒産して紙切れになるリスクはなく、国債のように債務不履行による紙切れになるリスクがないという本来の「安全資産神話」にはまだ距離があるものの、新興国の中央銀行は外貨保有の一部を金に振り分けていることや、危機の震源地である欧州の個人投資家はせっせとコインやバーを買い集める傾向がこのところ顕著に見えてきています。また、機関投資家も今月はETFを買い進める動きが徐々に鮮明になりつつあるようです。安値ではお馴染みアジアの実需買いも入る状況です。

“相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく”

ご存知ジョン・テンプルトンの言葉ですが、現在の金相場の現在の状況はまだ“懐疑”の途上にあると筆者はみていますが、果たして・・・・・・・・!?

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は77円35銭と30銭ほどの円安・ドル高で推移、欧州最大の経済大国であるドイツの国債入札で募集の60億ユーロに対して落札額は39億ユーロ足らずと大幅な札割れ状態となり、欧州の債務危機の深刻さからドルが買い戻される状況に円安方向に向かう状況となっています。但し円の対ユーロ相場は103円10銭台と1円近い円高となっていて、弱い順序ではユーロ→円→米ドルとなっていることからユーロの弱さがもたらす円安(ドル高)といったところで、安全通貨としての円買いがこれで一巡したとの判断は早計と思われます。ユーロは対ドルで1.334ドルと10月上旬以来の安値となっています。ダウは236ドル安の1万1257ドルに大幅に続落、欧州債務危機や中国の11月購買担当者景気指数(PMI)が09年3月以来の低水準となったことから、世界景気の後退懸念を嫌気する動きとなっています。米10年債利回りは1.874%にさらに低下していて、リスク回避の安全資産買いは米ドルと米国債に流れ込み、株式市場同様に商品市場といったリスク市場からの換金売りが継続する動きとなっています。EUでは欧州共通債の導入に関してバローゾ委員長やファンロンバイ首相が踏み込んだ討議を要請する発言をしているものの、独メルケル首相やECB幹部の否定発言がユーロ債創設を困難なものとしていて、ユーロ債を進める仏サルコジVS独メルケルの対立が鮮明となり欧州の債務危機打開の困難さを象徴するものとなっています。

【石油市況】
原由は96.17ドル(−1.84)に反落、ブレント相場も107.02ドル(−2.01)と反落、EIAによる週間在庫統計が620万バレルの大幅減少となったにも関わらず、リスク回避の売り物に押される状況となっています。

【貴金属市況】
金は前日のコメックスやアジア市場で1700ドルの大台を回復したものの、金融市場全般にリスク回避のネガティブな展開を強いられたことから、金にも売りが波及して一時1677.1ドルに値を沈める場面が見られましたが、その後は反発に転じて現在は1690ドル前半で推移しています。ユーロが対ドルで50日ぶりの安値(ドル高)に押される売り物が継続している状況ですが、本日は株価や原油市況と比較すると金価格はそれでも下げ幅は限定的となっています。先週から最大の金ETF・SPDRは53トン強の増加を見せており、米ドルや米国債同様に金にも安全資産として買い物が入っていることが証明されている状況で、金独自のファンダメンタルが極めてタイトであることがわかります。対照的に換金目的のコメックス先物市場では、ヘッジファンドのような短期売買筋はリスク回避の動きに翻弄されるようで、まだ強気になりきれない状況が金相場の現在の不安定要素となっています。彼らが強気方針に導かれる状況が金価格の出直りからの高値示現の一役買うことは言うまでもなく、解約期限である11月中旬を過ぎて感謝祭明けの来週あたりからの動きは注目されます。

【穀物市況】
コーンはリスク回避の売りに晒されて急反落し、小麦相場も反落、大豆は小幅にしっかりながらも上昇幅も限定的な冴えない状況となっています。

海外市況

おはようございます。

東京は”勤労感謝の日”で休場ですが、あす(24日)は米国でも”感謝祭”の休日、その翌日は”ブラックフライデー”と呼ばれクリスマス商戦入りとなり、街中ではジングルベルが鳴り響く時期となります。

【金融・為替】
さて、海外市況ですがドル円は67円を挟む保合いが継続、ユーロは安定感に欠けるものの1.350ドル近辺で推移、ダウはプラス圏に上昇する場面もありましたが、第3四半期GDP改訂値が2.5%から2.0%に下方修正されたことから上値の重い展開を強いられています。前日の財政赤字削減策が決裂されたものの、S&Pやムーディーズといった格付機関がこれによる米国債引き下げは行わないと発表されたことは悲観論の後退につながったものの、トリガー条項(2013年から強制的に削減する)の見直しがされるようであればその限りでないことを踏まえると、予断のできない状況がオバマ政権には求められることになりそうです。

ダウの引けは53ドル安の1万1493ドルで終了、10年債の利回りは1.927%にさらに低下しています。欧州ではドイツ政府筋の発表によるとECBの最後の貸し手としての否定的見解を示し、高債務国支援の具体化の懸念が続いています。一方でIMFが危機時の短期融資のプラグラムに前向きな姿勢を示し、欧州の緊張をいくぶん和らげる効果もあるようです。それでも出口の見えない欧州危機は今後も折りに触れて、金融を揺さぶることになんらの変化は見られないようです。

【市況全般】
原油は98.01ドル(+1.09)に反発、北海ブレントも109.03ドル(+2.15)に急反発しおています。イランの核開発問題に対して米国が追加制裁を決めて、イラン原油輸出の障壁つくりも影響しているようです。

金は1700ドルの大台に復帰、前日の換金売りの一巡も反発基調につながっているようです。1700ドル割れにはアジアの実需買いが控えていることや、このところのETFの増加や、欧州の金融危機回避の個人のコインやバー需要の拡大傾向、また、中央銀行の保有金増大傾向といった現物需要の旺盛な部分はいずれ先物の人気化にもつながりそうです。

穀物市況も小反発していますが、原油や貴金属ほどの強さは感じられない程度の弱い反発となっています。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
週明けの金融市場では欧州の債務危機からフランスの格付見通し引き下げをムーディーズが示唆したことや、米国の財政赤字1.2兆ドル削減の超党派合意の実質期限となる本日、合意の決裂となる見通しが高まったことから欧米の金融・債務危機の拡大からリスク商品が売られて、債券やドル・円に資金が逃避するリスク回避の動きが大きく広がっています。ドル円は76円台後半で保ち合い、介入警戒が安全通貨の円買いをある程度防ぐ動きとなってて、ユーロは欧州時間に1.343ドル近辺に下落してその後はいくぶん反発に転じて、現在は1.348ドルの水準で推移していてユーロもドルもそれぞれに悪材料を背景に膠着する状況となっています。ダウは248ドル安の1万1547ドルに急反落、債券が買われ10年債の利回りは1.968%に低下しています。

【石油市況】
原由は96.92ドル(−0.75)に、ブレントは106.88ドル(−0.68)とそれぞれに続落基調が続いていて、欧州の高債務国の利回り上昇、米国の赤字削減案の交渉決裂の可能性の高まりを嫌気する動きや、ドル高・株安の動きも戻りを重いものとして終日軟調な展開を強いられるものとなっています。

【貴金属市況】
金は1700ドルの節目を割り込む暴落に見舞われて一時1670.5ドルに急反落、欧州債務危機や米国の財政赤字削減の難航、ユーロに対するドル高や株価の大幅下落によりリスクを嫌ったファンドの手仕舞いが急がれる展開となっています。また、24日の感謝祭の休日の接近も流動性が薄れるとの見方からファンドの売りに一層拍車をかけるものとなったようです。一方で今月に入り最大の金ETF・SPDRは50t急増していて、英国でも5週間ぶりの高水準に達しています。また、第3四半期の中銀の購入が148t強の増加をみせたことや、欧州の個人の購入レベルが飛躍的に伸びたこと等考えると、先物市場と現物市場の大きな乖離が指摘される情勢です。先物の売り物が一巡すると再びトレンドが上向きに変わるだけの背景は、十分に兼ね備えているように見受けられます。

【穀物市況】
穀物市場も金融市場全般にリスク回避の売り物に押される状況から続落、それでなくとも輸出成約が冴えないことや、収穫期の荷の重みが市場を圧迫しているようです。

11月も、はや下旬に入りました

おはようございます。

霜月11月も下旬に入り今日から「東京証券取引所」の前場引けは、30分繰り下がり11時30分となります。震災の影響から施行が少し遅れたようですが、グローバル化の進む状況は証券とて同様で生き残りをかけた時間延長となります。兜町のお昼は11時に証券マンで溢れかえるのですが、飲食店が少し打撃を受けるのかも知れません。かく言う我が商品のお膝下である蛎殻町では既に“昼休みなし”から既に2年間が経過していて、これに関しては進んでいるものの、その衰退は証券界よりも深刻な情勢であることは疑いの余地のないところで、光明が指すにはなにか奇跡的な後押しでも必要な状況下です。

プロ野球日本シリーズは最終戦に持ち込むも、前評判の高いソフトバンクが優勝!セ・リーグ完全優勝の中国ドラゴンズの奮闘も虚しく散り去りました。この貧打のドラゴンズを8年間に渡り指揮を取った落合監督もこれが最終戦となりました。お疲れ様でした!

さて、ジャスミン革命のエジプトでは国民の信頼を得ていたはずの軍部が、デモ隊に攻撃して死者が出てけが人も大勢出ています。首都カイロから第2の都市アレキサンドリアにも波及しているようで、欧州危機の影に隠れて民主化への流れは滞り気味となっていて、その運動はシリアでもエスカレートしています。これらイスラム教の国々の治安問題が改めて世界の治安の心配の種になることが考えられ、この動きに乗じたイランの核開発問題やイスラエルとの緊張の高まりも心配されます。

ギリシャ・イタリアに続きスペインでも昨日の総選挙で7年ぶりに政権交代となりましたが、与党や首相が変わっても緊縮財政を断行することに変わりなく、国民感情を抑えてこれらの政策を実行出るのかその行動力が欧州の信任につながることになります。

米国では今週23日が1.2兆ドル(92兆円規模)の財政赤字削減の超党派合意の期限となっていますが、来年の大統領選挙を控えて共和党の同意は得にくい状況から、更に先送りとなると米国の政権の痛手となることが考えられ、格付け会社の格下げ懸念が再度浮上することとなりそうな雲行きです。

今週も宜しくお願いします。

静かな週末の海外市況

おはようございます。

あいにくの週末のお天気☂となっています。

海外は比較的静かな週末の取引となったようで、為替76.90円近辺、ユーロは1.351ドル、ダウは+25の1万1796$、金1723$、原油97.41$と全般に前日から大きく変化はなく静かに今週の取引を終えています。

欧州の国債利回り上昇はECBの買いからいくぶん低下している模様ですが、ECBが無制限に国債を買い付けることには当局も否定的で、EFSF拡充策が具体的に進まないとギリシャの次を招く状況に変化はないようです。

米国では来週23日が超党派による債務削減合意の期限が迫っています。来年秋に大統領選を控えていて、現在のところ歩み寄りの可能性は高くはないようです。S&P以外の格付会社の引き下げ懸念が残される深刻な状況となっています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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