おはようございます。欧州の財政危機問題と、米国の債務上限引き上げに明け暮れた7月相場が欧米時間でも終了しました。と言っても片付いたわけではなく、単に7月が終えて来週から8月が始まるということだけで、日本を含めた欧米各国の政治家の夏休みは当分のあいだお預けということになりそうです。「修羅場」はむしろ先送りされたということになりそうです。
【金融・為替】
ドル円は77円をも割り込みNY時間終了後も円高・ドル安が進行していて、結局今週の終わりは76円70銭台と3月17日の震災以降の最高値76円25銭に接近しています。米債務引き上げ交渉が決裂するなかで、米第2四半期のGDPが予測の+1.8%が+1.3%と振るわないことに加えて、第1四半期の+1.9%成長が改訂値で+0.4%と大きく下方修正されたことに市場は大きなショックを受けたようです。今年の前半の成長率が1%と前後とされたことは、金融市場関係者のみならず政府やFRBでも衝撃を伴ったものと推測されます。ユーロ圏でもムーディーズがスペインの格付引き下げを検討するとして動揺が走り、一時1.425ドルに急落したものの、その後は米GDPの発表に再びドル売りの流れとなり1.439ドルと反発して引けています。欧州ではスペインやイタリアといったユーロ圏第4位と第3位の経済大国の国債利回りが6%前後に上昇していて、ギリシャを支援する欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のギリシャ向け優遇金利をも上回る可能性が出ていて、イタリア・スペインのギリシャ支援が事実上不可能となる可能性すら出てきていることが現状です。通貨ではリスク回避の円買い以上に人気なのはご存知スイス・フランで、円が唯一売り込まれる通貨となっています。円相場も76円台を見るにつけて、米債務引き上げの成り行きを見ている政府・日銀サイドでも介入後の80円台が手の届く範囲を超えつつあり、悩ましく恨めしく円高の推移を見つめていることと思います。単独介入の限界は見えていて、協調介入の模索を続けているものとは思いますが、80円台が遠くに見える状況は介入時点の厳しい予想を象徴しているようです。因みにCFTCによる円ロングは26日現在6412億円と、前週の5269億円から大きく増加しています。
【石油市況】
WTI原油は95.70ドル(−1.74)に急反落しており、債務上限引き上げの難航や米国のデフォルト懸念、さらにはGDPに見られる米国経済の減速を織り込む動きとなっています。ブレントは116.74ドル(−0.62)とこちらも反落の展開となっています。
【貴金属市況】
金は米国のデフォルト懸念や格付けの引き下げ懸念に反応をみせ、一時1634.9ドルの史上最高値を更新しており終値ベースでも1628.3で引けています。米国の状況もさることながら欧州でもムーディーズのスペイン国債引き下げ警告もドル安の流れに及び、金価格の史上最高値更新に一役かっているようです。ファンドのロングは前週の682トンから732.8と過去の買い越し幅ではぼちぼち買い過ぎ注意ゾーンに入っているものの、SPDRが前月の1208.23tから1263.58tと昨年5月以来の急増幅を示していて、機関投資家の危機感が表面化しているように投資需要の旺盛さも同時進行していることから、一概に買いすぎとみなすこともできない情勢となっています。
【穀物市況】
穀物市況も外部要因がリスク回避となっていることに反応し、全般に売り物に押される展開を強いられています。天候のほうも熱波騒動が一時的に後退していて、ファンドの買い気を削ぐものとなっています。
【金融・為替】
ドル円は77円をも割り込みNY時間終了後も円高・ドル安が進行していて、結局今週の終わりは76円70銭台と3月17日の震災以降の最高値76円25銭に接近しています。米債務引き上げ交渉が決裂するなかで、米第2四半期のGDPが予測の+1.8%が+1.3%と振るわないことに加えて、第1四半期の+1.9%成長が改訂値で+0.4%と大きく下方修正されたことに市場は大きなショックを受けたようです。今年の前半の成長率が1%と前後とされたことは、金融市場関係者のみならず政府やFRBでも衝撃を伴ったものと推測されます。ユーロ圏でもムーディーズがスペインの格付引き下げを検討するとして動揺が走り、一時1.425ドルに急落したものの、その後は米GDPの発表に再びドル売りの流れとなり1.439ドルと反発して引けています。欧州ではスペインやイタリアといったユーロ圏第4位と第3位の経済大国の国債利回りが6%前後に上昇していて、ギリシャを支援する欧州金融安定ファシリティ(EFSF)のギリシャ向け優遇金利をも上回る可能性が出ていて、イタリア・スペインのギリシャ支援が事実上不可能となる可能性すら出てきていることが現状です。通貨ではリスク回避の円買い以上に人気なのはご存知スイス・フランで、円が唯一売り込まれる通貨となっています。円相場も76円台を見るにつけて、米債務引き上げの成り行きを見ている政府・日銀サイドでも介入後の80円台が手の届く範囲を超えつつあり、悩ましく恨めしく円高の推移を見つめていることと思います。単独介入の限界は見えていて、協調介入の模索を続けているものとは思いますが、80円台が遠くに見える状況は介入時点の厳しい予想を象徴しているようです。因みにCFTCによる円ロングは26日現在6412億円と、前週の5269億円から大きく増加しています。
【石油市況】
WTI原油は95.70ドル(−1.74)に急反落しており、債務上限引き上げの難航や米国のデフォルト懸念、さらにはGDPに見られる米国経済の減速を織り込む動きとなっています。ブレントは116.74ドル(−0.62)とこちらも反落の展開となっています。
【貴金属市況】
金は米国のデフォルト懸念や格付けの引き下げ懸念に反応をみせ、一時1634.9ドルの史上最高値を更新しており終値ベースでも1628.3で引けています。米国の状況もさることながら欧州でもムーディーズのスペイン国債引き下げ警告もドル安の流れに及び、金価格の史上最高値更新に一役かっているようです。ファンドのロングは前週の682トンから732.8と過去の買い越し幅ではぼちぼち買い過ぎ注意ゾーンに入っているものの、SPDRが前月の1208.23tから1263.58tと昨年5月以来の急増幅を示していて、機関投資家の危機感が表面化しているように投資需要の旺盛さも同時進行していることから、一概に買いすぎとみなすこともできない情勢となっています。
【穀物市況】
穀物市況も外部要因がリスク回避となっていることに反応し、全般に売り物に押される展開を強いられています。天候のほうも熱波騒動が一時的に後退していて、ファンドの買い気を削ぐものとなっています。