おはようございます。
【金融・為替】
ドル円は81円20銭と更に円高・ドル安が進行、ユーロは1.480ドルといくぶん軟化しているものの、FOMC以降は米国の低金利政策の長期化見通しにドル安が進む流れが続いています。ダウは47ドル高の1万2810ドルに続伸、10年債の利回りは3.284%と3.3%を下回る低金利水準となっていてドル安の背景を形成しているようです。バーナンキFRB議長はバージニア州アーリントンで講演しており「景気は穏やかに回復し、労働市場でも一定の改善が見受けられるようになった」と発言しています。その上で「失業率は以前高く、マイノリティや若者、教育水準の低い人々にその傾向が高い」とし「住宅の差し押さえ比率は高く、差し押さえ回避の住宅所有者も住宅価値がローン残高を下回るアンダーウォーターの状態になっている」と現状の米国経済が置かれている立場に厳しい見方をとっています。量的緩和がもたらせた企業業績の好調さや、株価が大きく上昇したことからひと息ついているものの、景気回復は一部の人々の懐事情を好転させたものの、多くの人々がその恩恵から取り残されていることを指摘しています。「うーん、利上げはまだ遠いな!」という感想をもたざるを得ない状況です。一方の欧州でもギリシャが頑張るだけ頑張り、いざバンザイしたときにはギリシャ国債保有者の痛みは膨らむばかりで、早めにギブアップしてくれたほうが債権放棄となっても傷は浅いとの見方も出ています。現状の金利差だけに根ざしたユーロ買いvsドル売りも、いつかはユーロが暴落するシナリオも外せない状況です。シカゴの金融先物でも投機筋の円売り越し6600億円が4600億円に後退、彼らの円売りの損切り巻き戻しが円高を招く要因となっています。円高でなくドル安がもたらせる“円高”は今一度80円割れを見るのだろうか。
【石油市況】
原油は113.93ドル(+1.07)に続伸しており、ドル安基調の継続と株価傾向が支えとなり08年9月以来の高値を更新しています。ブレントも125.89ドル(+0.87)と上伸、米国の消費者にとってガソリン高は頭痛の種で、皮肉にもFRBによる量的緩和と低金利政策が富まない消費者を直撃しています。そして株式保有者や企業幹部の富める者が消費を刺激する構図となっているようです。
【貴金属市況】
金も大幅に続伸しており一時1569ドルに上昇、まるで“糸の切れた凧”のように押さえが利かない状態となっています。年初の目標であった1,500ドルを遠くに置き去りにして、今年の新たな材料である中東・北アフリカ(MENA)とFUKUSIMAを加えて目標値を1,600ドルに引き上げて、しかもそれもすでに射程圏に入れる状況です。ニューヨーク金のRSIは80ポイント超えしていて、今後危惧されることは安心感の広がりが最も警戒されるというところでしょうか。週明けの円建て金は4100円台示現の可能性も出ています。
【穀物市況】
株価・原油・貴金属が上昇途上の最中、冴えない穀物も本日は連れ高に急反発を見せております。昨日はコーンベルト西部に乾燥予報が出されて、本日はノースダコタ・サウスダコタで降雨と降雪予報が出されて反発に至っています。天候時期特有の動きとも言えますが、基本は需給のタイト感が続いている展開で大きく相場が陰転するにはキツイ需給が障害となるようです。
【金融・為替】
ドル円は81円20銭と更に円高・ドル安が進行、ユーロは1.480ドルといくぶん軟化しているものの、FOMC以降は米国の低金利政策の長期化見通しにドル安が進む流れが続いています。ダウは47ドル高の1万2810ドルに続伸、10年債の利回りは3.284%と3.3%を下回る低金利水準となっていてドル安の背景を形成しているようです。バーナンキFRB議長はバージニア州アーリントンで講演しており「景気は穏やかに回復し、労働市場でも一定の改善が見受けられるようになった」と発言しています。その上で「失業率は以前高く、マイノリティや若者、教育水準の低い人々にその傾向が高い」とし「住宅の差し押さえ比率は高く、差し押さえ回避の住宅所有者も住宅価値がローン残高を下回るアンダーウォーターの状態になっている」と現状の米国経済が置かれている立場に厳しい見方をとっています。量的緩和がもたらせた企業業績の好調さや、株価が大きく上昇したことからひと息ついているものの、景気回復は一部の人々の懐事情を好転させたものの、多くの人々がその恩恵から取り残されていることを指摘しています。「うーん、利上げはまだ遠いな!」という感想をもたざるを得ない状況です。一方の欧州でもギリシャが頑張るだけ頑張り、いざバンザイしたときにはギリシャ国債保有者の痛みは膨らむばかりで、早めにギブアップしてくれたほうが債権放棄となっても傷は浅いとの見方も出ています。現状の金利差だけに根ざしたユーロ買いvsドル売りも、いつかはユーロが暴落するシナリオも外せない状況です。シカゴの金融先物でも投機筋の円売り越し6600億円が4600億円に後退、彼らの円売りの損切り巻き戻しが円高を招く要因となっています。円高でなくドル安がもたらせる“円高”は今一度80円割れを見るのだろうか。
【石油市況】
原油は113.93ドル(+1.07)に続伸しており、ドル安基調の継続と株価傾向が支えとなり08年9月以来の高値を更新しています。ブレントも125.89ドル(+0.87)と上伸、米国の消費者にとってガソリン高は頭痛の種で、皮肉にもFRBによる量的緩和と低金利政策が富まない消費者を直撃しています。そして株式保有者や企業幹部の富める者が消費を刺激する構図となっているようです。
【貴金属市況】
金も大幅に続伸しており一時1569ドルに上昇、まるで“糸の切れた凧”のように押さえが利かない状態となっています。年初の目標であった1,500ドルを遠くに置き去りにして、今年の新たな材料である中東・北アフリカ(MENA)とFUKUSIMAを加えて目標値を1,600ドルに引き上げて、しかもそれもすでに射程圏に入れる状況です。ニューヨーク金のRSIは80ポイント超えしていて、今後危惧されることは安心感の広がりが最も警戒されるというところでしょうか。週明けの円建て金は4100円台示現の可能性も出ています。
【穀物市況】
株価・原油・貴金属が上昇途上の最中、冴えない穀物も本日は連れ高に急反発を見せております。昨日はコーンベルト西部に乾燥予報が出されて、本日はノースダコタ・サウスダコタで降雨と降雪予報が出されて反発に至っています。天候時期特有の動きとも言えますが、基本は需給のタイト感が続いている展開で大きく相場が陰転するにはキツイ需給が障害となるようです。