上海株は年初から7月にかけて前年比90%高に急騰、現在は20%前後の調整中というところです。金融危機時に他国に先駆けて流動性を市場に大量供給したことが、現在の株と不動産のバブル状態を招き、ここにきて金融機関から市場への資金供給を絞る政策を人民銀行が示唆したことが、現在の調整懸念へと結びつく動きとなったようです。国策で資金供給し、同じく国策で資金を引き上げるという典型的な官製相場となっているようです。
日本の株価も中国株の動きに敏感に反応しており、今朝の政権交代のご祝儀ムードも興醒めさせられる展開となっています。早ければ今年度にも日本をGDPを追い抜き、実質上米国に続く経済大国に躍進すると思われる中国経済、無視は出来ないものの日本独自の材料、例えば先週末の失業率や昨日の衆院選といった日本のビックイベントも、世界では取るに足りないものか?売買の内容も外資ファンドの動き中心で、本邦初の主体性のない場面が多いようです。
最も主体性のないのは現在の商品市場も同様で、景気指標や株価の上下動に翻弄されやすい状況に陥っているようです。金は930〜960ドルのボックス相場を長期間続けています。土曜の日経朝刊に見られるように、株高から安全資産の金から資金が後退、ETFの減少傾向がその裏づけとなっているようです。また、宝飾需要も最大の消費国であるインドでは価格高騰が続き輸入が急速に落ち込む状態で、実需不振の典型となっています。
では下げるのか?と言えば、中国政府の保有がこの3年間で400t強増加しており、ロシアも今年に入り100t近く増加しており、新興国のドル離れの一旦が表れており、外貨保有の分散化に金が大きく貢献していることが分かります。IMFの保有金403トンの売却は、9月下旬の欧州中銀の金売却協定(第3次ワシントン協定)にてまとまるようですが、一方では中国あたりが一括購入の噂話も絶えません。金融不安の再燃懸念が静かに深く潜行しているとも考えられ、ETFの減少とてこの水準から大きくは減らないと思われ、ヘッジニーズが極端に落ち込むことは考え難い環境のようです。
しかし、1,000ドルの大台回帰はまだ少し先の話となりそうで、市場人気も離散気味というところが現状の金市況です。相場は“根競べ”の領域、一時的に900ドル大台割れに接近する可能性も考えると、人気の盛り上がりには当面欠ける展開が続きそうです。
日本の株価も中国株の動きに敏感に反応しており、今朝の政権交代のご祝儀ムードも興醒めさせられる展開となっています。早ければ今年度にも日本をGDPを追い抜き、実質上米国に続く経済大国に躍進すると思われる中国経済、無視は出来ないものの日本独自の材料、例えば先週末の失業率や昨日の衆院選といった日本のビックイベントも、世界では取るに足りないものか?売買の内容も外資ファンドの動き中心で、本邦初の主体性のない場面が多いようです。
最も主体性のないのは現在の商品市場も同様で、景気指標や株価の上下動に翻弄されやすい状況に陥っているようです。金は930〜960ドルのボックス相場を長期間続けています。土曜の日経朝刊に見られるように、株高から安全資産の金から資金が後退、ETFの減少傾向がその裏づけとなっているようです。また、宝飾需要も最大の消費国であるインドでは価格高騰が続き輸入が急速に落ち込む状態で、実需不振の典型となっています。
では下げるのか?と言えば、中国政府の保有がこの3年間で400t強増加しており、ロシアも今年に入り100t近く増加しており、新興国のドル離れの一旦が表れており、外貨保有の分散化に金が大きく貢献していることが分かります。IMFの保有金403トンの売却は、9月下旬の欧州中銀の金売却協定(第3次ワシントン協定)にてまとまるようですが、一方では中国あたりが一括購入の噂話も絶えません。金融不安の再燃懸念が静かに深く潜行しているとも考えられ、ETFの減少とてこの水準から大きくは減らないと思われ、ヘッジニーズが極端に落ち込むことは考え難い環境のようです。
しかし、1,000ドルの大台回帰はまだ少し先の話となりそうで、市場人気も離散気味というところが現状の金市況です。相場は“根競べ”の領域、一時的に900ドル大台割れに接近する可能性も考えると、人気の盛り上がりには当面欠ける展開が続きそうです。