本日のトピック（最前線情報） : 2009年05月

2009年05月

2009年05月22日07:19

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朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は94円35銭と30銭程度の円高・ドル安で推移、ユーロは1.389ドルと１/5以来の大幅なユーロ高・ドル安に、ダウは続落129ドル安の8,292ドルに、ＦＲＢが経済成長率見通しを下方修正したことや、英国債の格付けをＳ＆Ｐがネガティブに引き下げたことも株価に響いているようです。本日の景気指標もパッとしないもので、全般に景気回復期待を削がれる展開となったようです。

＊米週間新規失業保険申請件数：63万1,000件（事前予想は63万件）
＊ 4月の米景気先行指数：前月比＋1.0％（同＋0.8％）
＊フィラデルフィア地区連銀景況指数：－22.6（同－18）

【石油市況】
原油は61.05ドル（－0.99）と反落、景気指標の悪化傾向や株価の反落を嫌気した模様、下値支えはドル安と製油所の供給障害及びナイジェリアの問題、本日は外部環境の悪化に押される展開に終始した模様です。

【貴金属市況】
金は株安とドル安の流れに「安全資産の買い」が入り３/23日以来の950ドル台に急伸する展開、ドルの対ユーロ相場での下落から再びドル不安の台頭の可能性も感じられます。白金は金に連れ高する展開となったようです。

【穀物市況】
穀物市況は株安や原油安という外部環境の悪化にも関わらず、本日はドル安を背景に大豆相場は上伸する展開、コーンに関して作付けに恵まれた天候から売りに押される展開となっています。

2009年05月21日17:21

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レポート完成です

今日も一日お疲れ様です。

レポートに追われて今日二度目の更新が遅くなりました。

日経夕刊ではＦＲＢが09年の成長率見通しを下方修正したとのこと、今年1月の予想の「－1.3％～－0.5%」を「－2.0％～－1.3％」というもので、米経済が安定的な成長軌道に戻るには5～6年間要するというものです。失業率に関しては9.2％～9.6％に悪化すると言うもので、10年においても9％越えの厳しい状況と見ているようです。

楽観視している市場に警告を発するというより、事実への認識を素直に評価したものと受け取ることができるでしょうか。景気の流れについては市場筋でもアナリストでも見解は分かれており、楽観派→Ｖ字回復のシナリオ・慎重派→Ｗ字回復シナリオ・悲観派→Ｌ字低迷長期化シナリオというものです。各アルファベットが表すようにこのまま良くなればＶ字回復、Ｗは二番底を取りに行くシナリオ、今回の回復期待にＬ字は消滅、従ってＶか？Ｗか？のどちらかのコースをたどることになりそうです。

さて、レポートの紹介です。
＊国内情勢について・・・
＊危機緩和ムードが台頭し景気底入れ期待の広がり・・・
＊金市況について・・・
＊白金市況について・・・
＊穀物市況について・・・

「最前線レポート」はこちら

2009年05月21日07:20

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朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は94円90銭と昨日3時半からは70銭の円高で推移、ユーロは1.376ドルと5ヶ月ぶりにドルが下落する展開となっています。ドル安の背景はFOMC議事録によって、FRBが国債購入拡大の可能性の広がりに反応したものです。ダウは反発し52ドル安の8,422ドルに世界的な景気後退局面の終焉ムードからリスク選好が継続されているようです。日本のGDPの悪化傾向も在庫調整の一巡から4‐6月期にはプラス移行への期待が広がっているようで、改めての円売り要因となっていない模様です。

＊米週間住宅ローン申請指数：前週比＋2.3％
＊ FOMC議事録（4/28－29）：米国債購入を塾考

【石油市況】
原油は62.04ドル（＋1.94）と年初来の高値をあっさりとクリアする展開に、国内製油所トラブル、ナイジェリア情勢、ドル安傾向、ドライブシーズンの本格的突入とこれまでのプラス要因に加えて、本日発表された在庫統計が予想外に減少していたことが追い風となった模様です。ＥＩＡから発表された１５日までの週間在庫統計は以下の通り。市場の事前予想は、原油在庫が前週比２０万バレル減少、留出油が１００万バレル増加、ガソリンが１２０万バレルの減少だった。
　
　　　　　　　　　　　　前週比
原油　　　　　３億６８５０万バレル　　２１０万バレル減少
ガソリン　　　２億０４００万バレル　　４３０万バレル減少
留出油　　　　１億４８１０万バレル　　６０万バレル増加

【貴金属市況】
貴金属はドルの対ユーロ相場が1月以来5ヶ月ぶりの下落したことや、原油市況の年初来の上昇に追随して確りの展開、金は3ヶ月ぶりの上昇となっています。GFMS社の世界第1四半期の金需給も追い風要因（詳細はレポート参照）となったようです。白金族はここ数日の上昇から本日は一服症状となっているようです。

【穀物市況】
穀物市況は序盤はコーン・大豆ともに年初来の新高値を更新したものの、週を挟んだ3連休を控えていることもありファンドの利食い等に押されて、高値からいくらか調整しての引けとなっています。ファンドはコーンは売り買いほぼイーブンに、大豆は3,000枚のロングとなっており、注目は東部地区のコーンの作付け遅れが今週どの程度巻き返すことが可能か注目されます。

2009年05月20日17:43

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大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

夕方からドルと円がほぼ全面安に、ユーロやポンドの欧州通貨が確りした展開になっていて、ドル安の影響からドル建て価格の商品は強含む展開となっています。円建ては更に円安が追い風となり、5時からスタートの夜間取引は堅調に推移しています。ユーロは1.65ドル台に突入し、再び1.7ドルに向かうか注目されます。

今夜は特に重要な米景気指標の発表はなし、深夜3時に4月末のFOMC議事録の発表がある程度です。量的緩和策に関する記述が注目されます。それにしても持続力のない相場展開が続いており、明朝はガラッと様が変わっている可能性もあり、息の抜けない展開が続きそうですね。株価の上昇と円高の継続には、どうしても疑心暗鬼にならざるを得ない状況でしょうか。

2009年05月20日14:25

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勝ち組ヘッジファンドが金ETF大量保有の事実

4月以降金のETFは概ね横ばいが続いていて、19日現在の金ETFの累計は1,351トン、うちNY上場のSPDRは1,105トンとなっています。亀井幸一郎さんによるとSPDRの8.7%（約100トン）が大手ヘッジファンドの「ポールソン＆カンパニー」とのこと、このファンドは金融危機に喘ぐヘッジファンドでは数少ない「勝ち組」で、いわゆる空売りで稼いだようです。金ETFと同時に南ア金鉱山株の保有も増やしており、金に対する資金配分には相当に力が入っているようです。

このところ世界的な株価上昇のなか、安全資産としての金は存在感が薄れる状況のなかでも900㌦を維持しており、上記のファンドのようにいずれ金の出番が必ず来るという読みでしょう。大雑把に100トンと言っても寝かせしている資金は3,000億円規模にのぼり、金利の付かない金に投資することはヘッジファンドとして非常に大きなリスクをとっているように思われます。

株価の上昇とともに商品ではエナジー関連や穀物が人気銘柄になっていますが、将来のインフレ・現在のデフレ・そして進行中のリフレーション（通貨再膨張）の中での思惑となっています。リフレは金にとってもプラス要因ながら、他の商品にも同様の影響を及ぼすものであり、金であろうが石油であろうが同様でわざわざ金を持つ意味はないようです。となると代替通貨としての「金」がクローズアップされて始めて金投資の意味が生まれるように思います。

2009年05月20日10:26

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GDPの悪化も悪材料出尽くしムードに

内閣府から8時50分に発表された日本の１‐3月期のGDPは、前期比－4.0％（事前予想は－4.3％）、年率換算で－15.3％（同－16.3％）となりました。4期連続のマイナスと、2期連続の二桁マイナスは戦後初の落ち込み（1955年の統計開始から）という戦後最悪の落ち込みとなっています。

市場では事前予想で既に織り込み、悪材料の出尽くしというムードで日経平均は昨日に引き続き続伸、円安要因でありながらこちらも逆にジリジリと円高の方向に進み現在95円80銭台という具合です。日本ばかりでなく、米国でも昨夜の住宅着工件数の落ち込みも消化し、世界的に悪材料も予想の範囲内であるとか、材料出尽くしであるとか捉え方はポジティブに捕らえているようです。

投資資金が市場に戻りだし、銘柄から他銘柄に、市場から他市場にと回転が利き出しており、多少の悪材料も消化しながらのポジティブ展開を続けています。良いか悪いかは別にして、一度回転が利きだすと余程の悪材料出現か、買い切るまで投資マインドは下げないという見本のような市場環境で、どこで止まるのかは難しい状況、見守ることになりそうです。

2009年05月20日07:40

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朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は96円丁度と昨日から40銭程度の円高で推移、ユーロは1.362ドルでユーロが続伸する動き、ダウは29ドル安の8,474ドルと小幅反落する状況となっています。注目の米住宅着工件数は事前予想を大きく下回り住宅事情の深刻さを浮き彫りにしたものの、GS・JPモルガン・モルガンスタンレー3社がTARP(不良資産救済プログラム)から受けた450億ドルの返済申請をしたことや、5月の欧州の景況感指数が31.1（予想20）を大きく上回ったから、全体で見ると悲観要素より楽観要素が上回る状況となっているようです。

＊ 4月の米住宅着工件数：前月比－12.8％

【石油市況】
原油は59.65ドル（＋0.62）と続伸、夜間では一時60.48ドルまで買われたものの、高値からは調整しての引けとなっています。上昇要因は昨日のスノコ社の爆発事故による操業再開のめどがたたないことに加えて、他の製油所でもトラブルが相次いだことが影響しているようで、ドル安傾向や、25日のメモリアルデーを含む3連休から米国の本格的なドライブ需要を見込んだ動きとなっているようです。

【貴金属市況】
金は反発し、白金は続伸する動きに、現在株価が世界的に堅調に推移していることから、安全資産の金にとってはマイナス要因、但し900ドル台を維持する現状の価格帯はヘッジニーズの根強い側面も見られ、株式市場に踊っているように見られる中で、金へのヘッジ姿勢を常にとる投資スタンスには危機に対する根強いニーズの存在を痛感させられることになります。白金はJM社の昨日の強気見通しや、ドル安に反応を示し続伸しており、オバマ大統領の自動車の燃費規制強化を4年前倒ししたことも触媒需要の増加観測に繋がり買い要因となっているようです。

【穀物市況】
穀物市況は続伸、コーンの東部イリノイ（全米第2位）・インディアナ州（同第8位）の遅れが目立ち、今週の取り返しがどの程度進むのか注目されます。大豆に関しては今週の好転からコーンの作付けが以外に好転することが考えられ、大豆への転作が限定的として買われる流れになっています。ファンドは本日コーンで6,000枚、大豆で4,000枚のロングとなっています。

2009年05月19日17:42

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ユーロが1.6ドル台に強含む流れ

今日も一日お疲れ様でした。

東京の引け後3時半過ぎからユーロが買われる展開になり、1.361ドル台に上昇しています。先週後半から対ドルでの調整が入っていましたが、再び1.7ドル台を目指す展開に入ったようです。ドル円も96円台後半に円が軟化する動きに、ドル建ての夜間取引もドル安を受けて原油が1ドル強のプラスに、貴金属・穀物も続伸する動きとなっています。

今夜は4月の米住宅着工件数の発表（事前予想は52万件）が注目材料、最近の市況の反応は実体経済の低調な数値は最悪時より好転としてすぐに織り込む状況から、今夜の数値と反応が注目されます。ところで日本でも新型インフルエンザの感染者が200人に上ろうとしている最中、WHOではフェーズ6への引き上げ論争が行われているようです。

実際にそうなると海外渡航の制限や、公的機関の一部閉鎖も考えられ景気の腰折れ懸念が広がる可能性もあるようです。マスクは関東でも薬局やDSでも売り切れが始まっているようです。通勤時にマスク着用の事態ができれば勘弁して欲しいものですが、一体どうなることやら？！

2009年05月19日15:24

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楽観が支配する相場つき

日経平均は9,300円台に急反発、アジア各国の市場も確り、今朝のニュースではインドの株価急騰が取り上げられており、総選挙で与党が完全勝利したことが評価されているようで、安値から40％の上昇となっています。米国市場でもGMの破綻法の適用が濃厚となる悪材料も消化し、JPモルガン・アメックス・ゴールドマンS等の公的資金返済の報道を好感しているようです。

豪中銀総裁のスティーブンス氏は「世界経済は年末に向けて回復に向かう、オーストラリアの金利は歴史的低水準と認識している」と発言し、今後の金利引き下げに否定的ニュアンスとなっているようで、この発言でも将来的に経済・金融を楽観視しているように思われ、投資資金がリスクを取り入れることにも躊躇せずに向かいやすいムード作りを、各国の中銀や財務省関係者が発言しており、景気底入れのアピールに躍起となっているようにも思われます。

さて、今日入電の海外市場は大半の銘柄が株高・ドル安を好感して上昇しての動き、強いて言うと安全試算の金が株価に逆相関する展開に唯一下落する程度となっています。今後の市況展開については、慎重派と楽観派と悲観派と分かれるところですが、少なくとも現状はポジティブな勢力が強いようですね。

気になるのは株価の上下動が市場の牽引役となっていることで、株価上昇→景気底入れ→回復→需要増加→商品価格上昇のひとつのサイクル（逆も当然）になっていることです。いやいやそうでなくて商品は低金利政策と財政支出から「インフレサイクル」に入っているので、基本的には株価上昇とは一線を画しているとの意見と様々のようです。個人的には一線を画してしているのは金くらいのもので、その他の商品は株価連動と思っています。

それにしても目先の動きには目を見張るものが少なくありません。但し今日・明日の予想がこれまた難しいのが正直なところです。

2009年05月19日11:19

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JM社の白金需給報告について

ジョンソン・マッセイ社「プラチナ2009」では、2008年の需要が前年比－5.0％の197.4トン、供給のほうは前年比－9.5％の185.7トン、差し引きで11.7トンの供給不足と発表されており、市場は需要面の減少からネガティブな見方もあったようですが、南アの電力や操業問題から逆に供給が追いついていないことが確認できたようです。

前回2008年の11月の発表では供給不足が7.5トンとされており、むしろ半年以前より需給はタイトとなったことを証明したようです。自動車触媒需要は10トン余り減少して118.3トン（前年比－8.2％）に、宝飾需要は同6.2％減の42.5トンとふるわないものの、世界経済の落ち込みからすると予想以上の堅調といえるでしょうか。因みに投資需要は150％増の13.3トン、ETFの増加も貢献しておりNY市場へのETF上場が具体化すると急増する可能性も含んでいます。

価格見通しに関しては今後半年間の予想レンジは『950ドル～1,350ドル』（前回は700～1,400ドル）現状は1,100ドル前半のもち合いであることからニュートラルながら、今後も南アの供給不安がつきまとい、旺盛な中国需要が下値を支えることが想定され強気有利な状況を示唆しているように思われます。

相場に対する考え方

相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。

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