本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

ドル高を受けて

 おはようございます。
 
 NY市場の円ドル相場は117円27銭〜30銭と大幅な円安での入電となっています。バーナンキ議長がNY経済倶楽部においての講演会で、「景気の減速は考えていない」として、利上げに含みを残した発言をし、28日のFOMCでの利上げを決定的なものとして、市場は受け止めておりドルが買われたものと思われます。

IMM円先物ポジションは14日現在、ネットで円ショートは45.289枚となっており、前週末比3.458枚の増加となっています。

 本日の入電からすると、石油製品が続落のほかは、貴金属はしっかり推移、特に銀は6.5円高予想、コーヒー450円高、砂糖はストップ高、大豆150円高、コーン200円高の予想です。

 ドル高にも関わらず、オイル以外は下値が堅いというという印象ですね。

原油急落以外は平穏

おはようございます。

海外市場は原油価格の急落を除けば、平穏な入電となっております。
為替は116円20銭台で引けており、一時ドルの安値を試す動きが(115円.49銭)ありましたが、ほぼ東京市場と同値圏での引けとなっています。115円台の中間がドルの安値としてのコンセンサスができつつあるとの解釈もできるでしょう。

 原油は暴落、納会を今夜に控えてポジション整理が入り、4月限は60.42ドル(−2・35ドル安)で引けており、振り出しに戻っております。製品はガソリンで3.96セント安、ヒーティングオイル3.0セント安での入電です。

 貴金属は金が1ドル高.白金は11ドル高.注目の銀は小幅安で入電、穀物は大豆.コーンともに小幅安、コーヒー.砂糖は小幅高での入電となっています。LN非鉄は急反落気味です。

 もっとも本日は休日であり、明日の入電待ちとなります。今日のエネルギーはWBCの王ジャパンにでも注ぐことにいたしましょうか。

彼岸を前にして小競り合い

為替の安定から全般に落ち着いた状況で、先週末に危惧したほどの下げは見られず、全体的にはトレンドの中に収まる動きで終えました。

 石油製品は反落となりましたが、流石に前日比1500円前後の下げ局面では、自立反騰から下げ止まりとなっています。NY・WTIの時間外取引は、0.01ドル高の64.21ドル小幅な動きに留まってはいますが、休日を挟んでポジションをとるには、地政学的リスクはきな臭さ過ぎるようです。

 アラビカコーヒーが続落し、新甫3月限はズルズルと下げています。3月限の暴落納会がまだ尾を引いており、相場のセンチメントを弱く見せているようです。しかしながら、短期間でサヤすべりも既に終えており、ここからの突っ込み売りは警戒を要するものと思われます。商社勢の手も期近限月のショートカバーが散見されている状況もあり、ここからは戻りを待っての売り直しが筋ではないでしょうか。

 貴金属は総じて反発し、安寄りからプラス圏の陽線引けとなっております。特に銀は380.9円と今年の最高値を更新しており、金や白金を置き去りにしています。この現象をどのように捉えるのか微妙ではありますが、金や白金が追いつこうとするのか、銀が突き放しに掛かるのか、或いは銀が息切れするのか,いずれにしろ要注目となります。

シルバーが牽引車となるか

 東京市場の円相場は116円を割れることなく、現在116円36〜40銭と16円割れを回避しており、貴金属は安寄り後反発しマイナス圏からプラスに浮上しております。

 円高圧力が東京市場で弱まったことに加えて、NYで最高値を更新中の銀が牽引しているものと思われます。ETFの認可の期待感から、東京銀も円高の逆風を背景にしながらも、最高値を伺う水準にまで切り返している。

 金や白金は銀とは違い揉み合い圏の動きに終始していますが、NYのファンドの買いポジションが10万枚を割り込んだのは、昨年7月以来8ヶ月ぶりの低水準であり、ピークより約8万枚の減少であり、ポジティブに受け止めれば買い余地が拡大しており、今後は改めて買いポジションの積み上げに期待が持てます。

 相場は徐々に売り飽き気分の拡大傾向から、値位置を切り上げることに期待したいものです。

連休の谷間

 おはようございます。
 週末の海外市場からすればそれなりに動くでしょうが、115円台に進んだ円相場は現在116円08〜09銭とやや円安気味でもあり、休日前で積極的な仕掛けは見送られるものと思われます。

 週末のファンドポジションにあるように、今週の海外は10万枚を割り込んだ金に見直しの買いが入りやすいこと、同じく売られすぎの大豆に買戻しが入る可能性を含んでいると思われます。

 「彼岸底」の週となるのか注目の一週間です。

CFTC発表のファンド玉

 米商品先物取引委員会(CFTC)発表の3月14日(火)現在の大口投機玉を下記に記します。

 原油          1万5258枚の売り越し(前週末比3868枚の減少)
 ガソリン        1万3362枚の買い越し(同2534枚の増加)
 ヒーティングオイル   3744枚の買い越し(同1093の増加)
 プラチナ        2525枚の買い越し(同835枚の減少)
 パラジウム       6411枚の買い越し(同323枚の減少)
 金           9万59740枚の買い越し(同2万4949枚の減少)
 銀           5万1189枚の買い越し(同767枚の減少)
 コーヒー        6318枚の買い越し(同2298枚の減少)
 砂糖          10万1649枚の買い越し(同1767枚の減少)
 コーン         15万4363枚の買い越し(同5973枚の減少)
 大豆          1万5519枚の売り越し(同1万1176枚の増加)
 
 金の買い越し枚数が10万枚を割り込んだことと、大豆の売りポジションが大きく増えたこ とが目を引きます。

円相場115円90銭台

 おはようございます。
 特に目新しいドル売り要因が出ているわけではないが、アメリカの利上げに対する見方が後退しており、米銀行協会より利上げの打ち止めが早まりそうとの見方が発表されていることも、ドル売りに荷担したようです。

 しかし、28日のFOMCでの利上げは既成事実であり、日本のゼロ金利政策も当面継続とみれば、その他の要因つまり為替市場の内部要因での反応でしょう。

 週明けはNYの原油・金ともに上値重く、さらに円高の嫌気から金15円前後の下げ、石油製品も600円前後の下げとなり、全般に弱保ち合いとなるでしょう。トレンド形成はまたまた、先延ばしか。

 CFTCファンドポジションは午後更新します。

先制攻撃論堅持

 同意に乏しい中で久しぶりにガソリン・灯油がストップ高しており、他銘柄の停滞を尻目に
3時10分頃から上に張り付いた。米国の三年ぶりのイラク空爆を材料視したのか、昨日の売られすぎの反動なのか、意見の別れるところですが、現実に白金やゴム・パラジウムは三時を過ぎてから買い戻されており、石油のような中心銘柄が同意付いた場合の影響は少なくないと思われます。

 一方でもうひとつの中心銘柄の金のほうは、本日も揉み合いから抜け出せずに一日低調で、出来高僅かに2万8.163枚とストップをつけない状態では、昨年8月以来の閑散症状となっております。金にも一時的にデイトレード・ブームが起きましたが、本日の出来高から推測すれば、それが完全に下火になったことが証明されたことに繋がり、影も形もないというところでしょうか。

 金と石油が強調しあって初めてトレンドができるとすれば、本日の石油製品のストップ高はまだまだ手放しでは喜べません。彼岸底ならばいよいよ来週に迫っており、全体的に同意付くのを期待したいところです。

 地政学的リスクは耳タコかもしれないが、アメリカの新安保戦略にはイランを最大脅威とし、北朝鮮・シリア・キューバ・ベラルーシ・ミャンマー・ジンバブエの7ヵ国を名指ししており、攻撃される前に攻撃するつまり「先制攻撃論」を戦略に改めて謳っている。

 世界の一大強国は自分から敵をつくりたいのか、世界を我が物にしたいのか、米国の独り善がりには目を覆いたくなる。地政学的リスクを高めているのは、アメリカそのものではないのか疑いたくなる。

 いずれにしろ、リスクは拡大傾向にあり今後も商品市況を大いに賑わせてくれるでしょう。

お昼時

 昼食のあとはお茶かコーヒーを飲むのが一般的ですが、日本ではもともとお茶文化であったわけですが、戦後の高度成長とともにコーヒーはすっかり日本文化に溶け込んでいます。

 最近の高度成長国といえばBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国ですが、中国やインドはまだお茶文化が中心であるが、徐々にコーヒーも浸透してきつつあるようです。

 中国の人々が一年間で一人1キログラムのコーヒーを飲めば、年間3.300万袋(1袋は69kg)
となり、世界一のコーヒー生産国ブラジルの昨年の生産量に接近します。中長期では中国やインドでコーヒー文化がどれだけ根付くかで、コーヒー市況に大きく影響してきます。

 コーヒーに砂糖を入れる入れないは好みの問題ですが、世界の砂糖の年間消費量は平均で22.8kgであり、中国人の消費量はまだ9.8kgでしかありません。その意味で砂糖の注目材料はエタノールに限ったことではないのです。

二つの経済指標から上値が重い

 おはようございます。
 本日発表の消費者物価指数は前月比0.1%の上昇(前月は同0.7%の上昇)となり、事前予想の0.2%を下回りインフレ圧力が下火との判断となる。一方の住宅着工件数は前月比7.9%の減少となっています。

 この二件の経済指標をひと言でいえば、住宅着工件数はドル安要因、消費者物価指数はインフレ圧力低下となり、商品にとってプラス要因とマイナス要因が入り混じり、ドル安ではあるが商品の上値は重いという反応となっております。

 イラン情勢から原油は本日暴騰しており、今月上旬の高値に迫っております。昨日の必要以上の下げを考えれば、S高でもおかしくないが、穀物・ソフト商品が採算上大きく売られることが想定される為、どこまで買えるちからがあるのか、また採算上は小幅な下げにとどまりそうな貴金属の動きも気に掛かる。全体に最近の往来相場から見れば、本日は下限に近いところでの展開が予想され、人気が弱気に傾きつつあると思われる。

 
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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