本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

自民党総裁選は日本経済の岐路に!

おはようございます

8月も早や最終週となりました。猛暑に加えて地震に台風の豪雨と、気が休まることがありませんが、改めて自身や家族の安全を考えさせられる月になりました。さて、政局は岸田氏が総裁選を断念したことから、総裁選を巡る攻防が始まっています。個人的には財務省の言いなり(財政緊縮派=増税)にならない財政積極派の人物が次期総裁と願いますが・・・?日本経済がようやくデフレ脱却に向かう出鼻をくじく利上げ政策の日銀、失われた30年への逆戻りは避けて欲しいものです。

植田日銀の利上げ方針とは逆に、米国では週末のジャクソンホールでのパウエル議長発言は「利下げの時が来た」と真逆の金融政策です。過度な円安は勿論いただけない状況でしょうが、利上げによる円高は復調の日本経済への逆風となるのは明らかで、為替相場の先行きには総裁選も含めて注視していくことになりそうです。

今週もよろしくお願いします!

「利下げの時が来た」FRB議長

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は9月利下げの確信から堅調に引け、ダウ平均は4万1175ドル(+462)に、ナスダック指数は1万7877(+258)に、S&P500も5634(+63)に急反発して引けています。注目されたジャクソンホールでのパウエルFRB議長は「時が来た」と9月利下げを明確に示唆する発言をし、さらに「物価の安定に向けて一段と前進しながら、強い労働市場を支えるために全力を尽くす」と発言しています。議長は政策の転換を宣言したことから、長期金利は低下し株高を後押しする反応となりました。一方で、金融政策の利上げから利下げの大きな転換も、先行きの金融政策については今後の指標次第のスタンスは変えず、更なる緩和への道筋の不透明な環境は継続することになります。

為替市場では議長の発言後はドル売りが加速して、ドル円は144円割れ寸前までドル安・円高が進行し、そのまま144円35銭前後で今週の取引を終了しました。23日は植田総裁の国会内での言動も伝わり、市場に配慮する発言をした先の内田副総裁の意見と同様ながら、利上げへの根強い意思の方向性を示唆したことから東京時間より円買いの動きが強まり、日米の金融当局者の発言が共鳴して円を買う動きが強まった感です。ドルは全方位で下落し対ユーロでも1.119ドルに続落し、ドル指数は前日の101.5から100.6ポイントに大幅に続落しました。米10年債利回りも同3.85%から3.80%に低下しました。9月の利下げ幅に関しては0.5%への期待値は膨らんだものの、来週の雇用統計等今後の指標次第ということになり、前のめりの利下げ期待拡大には時期尚早といったところでしょう。

【石油市況】
原油は74.84ドル(+1.82)に続伸して引け、この日のFRB議長の9月利下げ示唆により株価上昇のリスクオン相場に原油市況も反応を示しています。また、紅海でギリシャ船籍の石油タンカーが立ち往生し、イスラム過激派フーシ派の攻撃によるものとされ、中東情勢の緊張も原油上昇にひと役買ったようです。

【貴金属市況】
金は前日に30ドル幅の急落となりましたが、アジア時間よりドル安の流れもあり10ドル前後下げ幅を取り戻して推移、NY時間午前のジャクソンホールでの議長の発言は9勝ち利下げを明言したことから、長期金利の低下やドル安が追い風となり一段と上値追いとなり2546.3ドル(+29.6)に反発し、前日の下げ分のほとんどを取り戻して引けています。一方で、我らが円建て相場は円高の動きとのせめぎあいから換算値は11700円前後と横ばい推移となります。

良い週末をお過ごしください!

ジャクソンホール前にポジション調整

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反落に転じ引け、ダウ平均は4万0712ドル(−177)に、ナスダック指数は1万7619(−299)に、S&P500 市場も5570(−50)に反落しています。日本時間23日今夜11時にジャクソンホールでのパウエル発言を控え、今週の株買い、ドル売り、米国債買いの流れがイベントを控えて全般に巻き戻しの調整といった印象です。議長の利下げへの言及期待や、その後の年内の追加利下げの示唆発言が市場の関心となっています。また、本日はフィラデルフィア連銀ハーカー総裁は「9月利下げのプロセスを始める必要がある」と発言し、9月利下げは既に市場では織り込み済みで、年内複数回の利下げをする期待が少々前のめりに織り込む希望的な観測が今回も先走り気味に思われます。

為替市場では前日までのドル売りが一服し、ドル円は146円20銭前後に、ユーロも1.111ドル前後に反落し、ドル指数は前日の101.1から101.5ポイントに反発しています。米10年債利回りは同3.79%から3.85%に上昇しています。国内でも植田日銀総裁が、衆院金融委員会で本日午前9時半から発言する予定で、7月末の日銀会合での追加利上げ発言に関するものや、今後の日銀の政策への言及が注視されます。

【石油市況】
連日下落した原油は本日は逆に反発に転じ73.01ドル(+1.08)で引けています。中東の和平に向けた動きへの期待が先行し軟調を余儀なくされていますが、ジャクソンホールでのパウエル発言を前に売りポジションを買い戻す動きから戻しています。一方で、中東の和平協議が今週再開される予定ですが、イスラエル軍のガザ駐留の恒久化意欲が協議を困難にしているようです。

【貴金属市況】
史上最高値圏で推移していた金ですが、ジャクソンホールでのイベントを前にドル安と長期金利の低下が一服し、株式市場もポジション調整の売りに軟化、金市場でも一先ず買いポジションの利益確定の動きに押されたようで2516.7ドル(−30.8)に反落して引けています。本日の円換算は11710円前後になります。

雇用者数の下方修正は利下げの追い風、或いはリセッション懸念か?

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反発に転じ、概ね前日の前日の下げ分を取り戻す動きとなりました。ダウ平均は4万0890ドル(+55)に、ナスダック指数は1万7918(+102)に、S&P500 市場も5620(+23)で引けています。この日発表された7月末のFOMCの議事要旨では数人のメンバーが、7月利下げを支持したこともあり得るしたことが判明、9月の利下げに向けての地ならしであったと解釈することもできるでしょう。一方で、昨日の記事にも書いたように、労働省の雇用統計の年次改定では2023年4月から2024年3月までの雇用者数は速報値で81.8万人の下方修正され、下方修正幅は15年ぶりの水準となりました。9月利下げを後押しする内容となりましたが、その一方で、米景気後退(リセッション)への危惧も残る材料で、今後の景気の行方も左右することになりそうです。

為替市場では大量の雇用喪失からドル売りが優勢となり、ドル円は一時144円50銭前後まで円買いの動きとなり、その後はやや落ち着くも145円05銭前後の円高・ドル安で推移、ユーロも1.114ドルまで続伸し、ドル指数は前日の101.3から101.1ポイントに続落しています。米10年債利回りは同3.93%から3.79%に一段低下しています。雇用統計の年次改定の数値を見ての23日のジャクソンホールでのパウエル発言が更に注視されます。

【石油市況】
原油は71.93ドル(−1.24)に4日大幅続落して引けています。この日発表された労働省の雇用統計の改定値が予想以上に下方修正されたことを嫌気する動きが広がり、チャートの悪化というテクニカル要因も下落を後押しする展開となりました。一方で、FOMC議事要旨は利下げを後押しする内容で、一定の下落歯止め要因となった模様です。

【貴金属市況】
史上最高値圏で推移する金は、この日は雇用情勢の悪化や議事要旨といった追い風の好材料に加えて、ドル安・長期金利安の低下という相乗効果が発揮されたかというと否、高値警戒感が勝るながれに利食い売りにも押される展開から幾分軟化して2547.5ドル(−3.1)に小反落して引けています。金を取り巻く市場環境には大きな変化はなく、今後も高値圏での展開が予想されます。本日の円換算は11760円前後になります。

米労働省年次報告の雇用者数改定に神経尖らす!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って小反落して引けています。ダウ平均は4万0834ドル(−61)と6日ぶりに反落、ナスダック指数は1万7816 (‐59)に、S&P500 市場も5597(−11)に9日ぶりに反落して引けています。このところの上昇に対する利食い確定の売りや、週末のジャクソンホールでのパウエル発言、そして今週俄かに不安定要因と取り上げられている米労働省が本日発表予定の年次改定で、過去の雇用者数が大きく下方修正されるとの指摘があります。一部に修正幅を100万人と見る報道もあり、もし、それに沿った発表となれば、リセッション懸念が再燃、9月入り下げ0.5%期待のドル売り、市場が混乱する可能性も考えられ要注意!

為替市場ではドルの戻り場面が売られる展開が続き、ドル円は147円台前半から145円飛び台に軟化(円は硬化)して推移、ユーロも1.112ドル前後に続伸し、ドル指数は前日の101.8から101.3ポイントと昨年12月以来のドルの安値水準、米10年債利回りは同3.87%から3.81%に一段と低下しています。


【石油市況】
原油は73.17ドル(−0.49)に3日続落して引けています。引き続き中東の和平に向けた動きの進展が期待される状況から、イランの報復攻撃が棚上げ状況にあります。また、雇用者数の下方修正への警戒からリセッション懸念も嫌気される状況です。

【貴金属市況】
連日のように史上最高値を更新中の金は、アジア時間では小幅な保ち合いに終始し、欧州時間ではスウェーデン中銀の利下げに反応し続伸、米国時間入り後はドル安や長期金利の低下の受けて続伸し、一時2570.4ドルまで高値を伸ばし、その後は利食い売りに押されるも2550.6ドル(+9.3)に4日続伸して引けています。本日の円換算は11765円前後になります。

9月利下げ0.25%は8割方織り込む!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は3市場揃って続伸して引け、ダウ平均は4万0896ドル(+236)に5日続伸し、ナスダック指数は1万7876(+245)に、S&P500 市場も5608(+54)に揃って8日続伸のリスクオン相場が続いています。先週のCPIや失業保険申請件数等から市場は9月利下げに確信を持ち、フェドウォッチでは0.25%の利下げを7割以上織り込んでいます。今週はジャクソンホールでの23日のパウエル発言で、最低限9月利下げのヒントが市場では欲しいところです。

為替市場では東京時間に株安と円高が進行し、ドル円は一時145円20銭前後に円高が進行し、先週の149円台前半から一気に4円幅も円高となる場面が見られました。その後欧米時間には徐々に落ち着きを取り戻し、現在146円55銭前後で推移しています。23日の衆院金融委員会での植田総裁の発言が注目されますが、7月末の日銀会合での追加利上げ発言が8月初旬の株価暴落と円相場の暴騰につながったことから、追加の利上げには慎重姿勢を持ったままとは思われますが、総裁の利上げへの想いと意思は想像以上に強いとも言われています。ユーロは1.108ドル前後にこちらも続伸し、ドルは全面安の状況が継続し、ドル指数は週末の102.4から101.8ポイントに続落しています。米10年債利回りは同3.88%から3.87%にこちらも小幅ながら続落しています。

【石油市況】
原油は73.66ドル(−1.88)に大幅に続落して引け、イスラエルを訪問中の米ブリンケン国務長官は「イスラエルのネタニヤフ首相が停戦案を受け入れた」とし「ハマス側にも受け入れるよう」に要請しています。ハマス側にとってはイスラエル軍の完全撤退が含まれていないとして、停戦交渉はまだ紆余曲折が予想される状況で、簡単に手打ちとはいかないようです。

【貴金属市況】
先週末に高値を更新した金はアジア時間は小幅続伸して保ち合いに推移、欧州時間から米国時間序盤は利食い売りに押される場面も見られましたが、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁が9月利下げを肯定する発言もあり上昇し2541.3ドル(+3.5)に小幅に続伸して引けています。本日の円換算は11830円前後になります。

日米金融トップの発言に注目!

おはようございます

8月初旬には米雇用統計の悪化から米景気減速懸念が台頭し、金融市場はリスク回避の動き一色となりましたが、その後は一部景気指標の悪化が後退したことや、利下げ観測等から立ち直っています。金融当局はインフレ鈍化傾向から物価の安定への自信が広がるものの、失業率の悪化に見られるように政策の軸足を雇用に向ける発言も目立ちだし、9月利下げの可能性の高まりに金融市場も徐々に落ち着きを取り戻す展開となったようです。

今週は22日からのジャクソンホールでのパウエル議長の講演が注視され、議長の講演は週末の23日に予定されています。9月利下げに関する発言が注目されます。一方で、日銀の植田総裁は衆議院財政金融委員会に呼ばれていることから不参加ですが、同氏の委員会での23日の発言内容も注目されています。7月末のサプライズ利上げにより日本の金融市場は混乱し、内田副総裁が追加利上げの火消し発言をしていますが、その後の植田総裁自らの発言はなく、7月日銀会合での追加の利上げ言及後の発言が注目されます。

今週もよろしくお願いします!

ガザ停戦協議は進展も来週の継続!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は続伸し、ダウ平均は4万0659ドル(+96)に4日続伸して7月末の水準まで戻し、今月初旬のリセッション(景気後退)懸念による下落は過度な悲観売りによるものと見なされる展開となりました。ナスダック指数は1万7631(+37)に、S&P500市場も5554(+11)に6日続伸して引けています。この日発表されたミシガン大消費者信頼感指数は前月実績66.4、事前予想66.9に対して結果は67.8に大きく上昇し、景気後退への過度な悲観は一段と後退して株高の支援要因となっています。一方で、住宅着工件数は同144.6万戸、142.8万戸に対して結果は年間139.6万戸となり、新型コロナ禍の2020年5月以来の落ち込みとなり住宅需要の低迷が見られます。市場は悪材料には目を背け、好材料を重視するご都合主義である「いつか来た道」に戻ろうとしているようにも見えます。

為替市場では前日とは打って変わってドル売り優勢の展開となり、ドル円は前日の149円台前半から147円55銭前後で取引終了、ユーロも同様に1.097ドルから1.102ドルに急上昇し、ドル指数は前日の103.0から102.4ポイントに急反落し、米10年債利回りは同3.91%から3.88%に低下しました。市場では9月利下げをほぼ織り込みながらも、利下げ幅への期待は0.5%から0.25%にややトーンダウンの印象となり、来週22日から始まるジャクソンホールでの金融シンポジウムでのパウエル発言を注視すことになります。

【石油市況】
原油は76.65ドル(−1.51)に反落して引け、ガザの停戦協議が2日間の日程で終了後も、来週後半に再度協議を延長しました。参加したイスラエルを除く仲裁国である米国、カタール、エジプトは協議に対して大きく進展したと報道され、イランは今後の協議を見送る間は報復も見送られることになりそうです。一方の当事者ハマスの対応も含めて、今後の協議の行方を見守ることになります。また、OPEC(石油輸出国機構)が今後の石油需要の見通しを下方修正したこも嫌気材料となった模様です。

【貴金属市況】
金はアジア時間では小幅な保ち合いに推移していましたが、欧州時間委には2500ドルの節目を回復し、米国時間では住宅販売が予想に届かない結果に反応して一段と上昇、その後の消費者信頼感指数は逆に事前予想を上回り軟化する場面も見られましたが、再び買い進む展開から2537.8ドル(45.4)に続伸して約定最高値で取引終了、引け後も一段堅調な展開となり週明けの円換算は11930円と円高の逆風にも関わらず、戻り高値を連日更新する展開となりそうです。

良い週末をお過ごしください!

底堅い米消費に軟着陸期待広がる

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って大幅に続伸して引け、ダウ平均は4万0563ドル(+554)に、ナスダック指数は1万7594(+401)に、S&P500 市場も5543(+88)で引けています。本日は7月の小売売上高が発表され、前月実績0.0%、事前予想0.4%、結果は1.0%と2023年1月以来の伸びを示しました。また、週間の新規失業保険申請件数は前週23.3万件、事前予想23.7万件に対して結果22.7万件に減少し、雇用情勢の悪化に歯止めをかける数値となりました。米国経済と雇用の底堅さを物語る内容から米国経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まり、株価の上昇を後押ししたようです。一方で、9月利下げの幅に関しては0.50%から0.25%に低下する見方が優勢のようで、今後ももろ手を挙げての楽観的見通しとはいかないようにも思われます。

為替市場は上記の景気指標発表後からドルを買う動きが強まり、ドル円は一時149円30銭前後にドル高円安が進行し、現在も149円15銭前後と戻り高値を更新し節目の150円台に接近しています。ユーロも1.97ドル前後に急反落し、ドル指数は前日の102.5から103.0ポイントに急反発しています。米10年債利回りは同3.83%から3.91%に急上昇しています。9月利下げを巡る動きは来週のジャクソンホールでのパウエル議長はじめ、要人発言により利下げ幅を読むことになりそうです。

【石油市況】
原油は中東情勢の緊張が続くなかでイランの動きがなく、ここ2営業日急落に見舞われる展開となりましたが、本日は米国経済のソフトランディング期待から株価上昇のリスクオン相場になびいて反発し78.16ドル(+1.18)で引けています。

【貴金属市況】
前日に6日ぶりに反落した金はアジア時間から戻り基調となり、米国時間序盤には一時2508.0ドルまで戻るも、その後の小売りや失業保険申請件数等の発表後からドル高と長期金利の上昇が重石となり、短時間で下落に転じたのち一時2469.2ドルまで下落しました。しかし、今度はその水準が本日の安値となり2492.4ドル(+12.7)に反発して引けています。利下げを巡る不透明感や、大統領選もハリス氏の登場からトランプ勝利に対する不透明、さらに中東情勢の混沌、ウクライナのロシア領土への侵攻等、引き続き混迷の続く政治、経済、地政学といった情勢が金相場をサポートする展開が続いています。本日は円安加味して換算値は11800円前後になれいます。

PPIに続きCPIも利下げ支持も利下げ幅は!?

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って続伸して引け、ダウ平均は4万0008ドル(+408)に続伸し、引け値ベースでの4万ドルの大台回復は今月1日以来の水準、ナスダック指数は1万7192(+4)に、S&P500 市場も4454(+20)に小幅に続伸して引けています。本日はCPI(消費者信頼感指数)が発表され、総合は前月実績3.0%、事前予想3.0%に対し結果は2.9%に、コア指数は同3.3%、3.2%に対し結果は3.2%となり、昨日のPPIに続きインフレ鈍化傾向を再確認させるものとなりました。長期金利は前日に続き軟化し、株価の押し上げ要因となったと見られています。

為替はCPI発表直後から以外にもドル買い優勢の展開となり、ドル円は一時147円55銭から147円20銭前後に、ユーロも1.104ドルから1.101ドルに、ドル指数は前日の102.59ポイントとほぼ前日並みの水準、米10年債利回りは同3.84%から3.83%に小幅に低下しています。PPIに続きCPIもインフレの鈍化を示すものとなり、9月利下げの疑心暗鬼はほぼ解消ムードですが、利下げ幅に関しては0.5%期待は幾分後退しているようで、ドルの一段の下落や、長期金利の更なる低下には警戒感も出ているようです。国内では岸田総裁の総裁選不出馬表明から次期総裁に誰が選ばれるのか注目、複数の候補者の名前が取りざたされていますが、多くは財務省の言いなりとなる可能性が高いように見受けられ、今回のように日銀の利上げという愚策を阻止出来るのは、日本初の女性宰相の可能性もあるT候補だけしょうかね!

【石油市況】
原油は76.98ドル(−1.37)に大幅に続落して引け、イランとイスラエルの緊張の後退に悲観売りが見られています。本日カタールで米、イスラエル、エジプト、カタールの当局者が和平に向けて協議、イランの報復攻撃のあるなしにも関わることで注目度は高いものの、現状はイランの動きは見られていないようです。また、米エネルギー情報局(EIA)による週間原油在庫が7週ぶりに増加に転じたことも嫌気材料と材料視されたようです。

【貴金属市況】
前日にPPIから5連騰した金は、本日のPPI発表直後に一時2519.7ドルまで買い進む場面が見られましたが、その後は為替がドル高に触れたり、長期金利の下げどまり傾向に上値押される展開となり軟化し2479.7ドル(−28.1)に反落して引けています。利下げ期待の高まりや、中東の緊張がこのところの上昇要因とみられますが、利下げ幅への期待が後退したことや、動かないイラン等から利食い優先の動きの売りに押される展開となりました。本日の円換算は11610円前後になります。

相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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