本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

週明け20日はトランプ大統領就任式

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反発に転じて引け、ダウ平均は4万3487ドル(+334)に、ナスダック指数は1万9630(+291)に、S&P%500市場も5996(+59)に反発しています。先行きの金融政策の見通しに乱高下を繰り返す不安定な値動きながら、12月末の終値をしっかり上回って推移しています。先週は雇用統計に雇用の好調を確認し、今週はCPIやPPIによりインフレの鈍化傾向を確認し、米国経済のソフトランディング期待が広がったことや、FRBウォラー理事の利下げに対するハト派の発言や、大手金融機関の好決算も上昇に寄与している模様です。週明けは「キング牧師の誕生日」の休日から3連休の関係から取引は短縮となりますが、金融市場は機能することになります。

為替市場ではドル円は東京時間午前に一時155円割れまで円高が進行、その後はドルはジワリと反発に転じ156円30銭の水準で今週の取引を終了しました。米国の景気指標で雇用やインフレが利下げを支持する内容となり、FRB幹部の一部も利下げに積極的な発言をしたことから3月利下げ期待が再び広がったことや、週前半の日銀幹部による来週24日の日銀会合で利下げ議論の発言から今週は円を買い進める動きが強まったようです。利上げ確率は一部に8割を超える見通しですが、昨秋の利上げでは株価急落や円高の反応が見られ日本の金融市場は揺れ動きました。トランプ氏の就任演説や政策への日本への影響、さらに賃上げの動きを参考すると見られますが、拙速な利上げが立ち直りつつある日本経済への打撃となることは避けてもらいたいものです。

ユーロは1.027ドルに反落し、ドル指数は前日の108.9から109.4ポイントに反発して引け、米10年債利回りは同4.61%から4.62%と小幅ながら上昇しています。FOMCは再来週の29日(水)ですが、来週からは要人発言はブラックアウトで控えられることになります。

【石油市況】
原油は77.39ドル(−0.46)に続落して引け、来週の2月限納会を控えて益出しの売り物に押された模様です。引き続き米国の寒波、ロシアやイランへの経済制裁による原油供給の不透明感、ガザ停戦もイスラエルの攻撃が継続していること、そして、トランプ大統領誕生による今後の経済政策等が原油の下支え要因と見られます。

【貴金属市況】
今週は週明けに先週の上昇分を一気に吐き出す動きが見られたものの、景気指標が米利下げをサポートすることことを背景に堅調に推移し、NY金先物市場にも久しぶりにまとまった資金流入が見られ相場を押し上げる展開となりました。長期金利の一時5%台乗せの可能性が見られましたが、むしろ目先はピークアウトの反応を示したことも押し上げ要因と見られています。週末は再びドルが買い戻され金利も上昇に転じ益出しの売り物から軟化し2748.7ドル(−2.2)と4日ぶりに小反落して引けています。週明けの円換算値は13640円前後になります。

良い週末をお過ごしください!

FRBウォラー理事がハト派発言!

おはようございます

【金融・為替】
前日にCPIの伸び鈍化に急伸したNY株式市場は利益確定に押される展開となり、ダウ平均は4万3153ドル(−68)に、ナスダック指数は1万9338(−172)に、S&P500市場も5937(−12)に反落して引けています。本日は小売売上高が発表され前月の0.2%に対して事前予想0.5%、結果は0.4%と予想は下回るも、米個人消費の底堅さは堅持されているようです。本日はFRBウォラー理事が追加利下げに前向きなハト派発言もあり、長期金利は前日に続き軟化して市場環境はCPI発表以降は好転しているようです。

為替市場ではドル円は一段と下落(円は上昇)し155円20銭前後で推移、前出のFRB幹部のハト派発言とは対照的に利上げに前向きな日銀に反応、来週24日(金)の利上げの可能性は85%に高まっているようです。今年の春闘も大手中心に賃上げに積極的と伝えられていますが、一方で実質賃金はマイナスが続き物価高に庶民生活は一段と厳しい状況が続き、利上げは中小企業の借り入れ金利の負担増となり、賃上げ対応には逆効果と見られます。筆者個人の独り言は「まだ早いだろ!」ユーロは1.030ドル前後にこちらも反発し、ドル指数は前日の109.1から108.9ポイントに反落、米10年債利回りは同4.65%から4.61%に低下し、ドルもドル金利もウォラー理事発言に影響を受けているようです。

【石油市況】
原油は77.85ドル(−0.86)に反落して引けいます。前日にイスラエルとハマスの60日間の停戦が決まり、フーシ派の航行の妨害活動が下火となり、石油タンカーが紅海上をこれまでよりも安全に通行できることにはなりそうです。

【貴金属市況】
前日に急伸した金は、FRB幹部の発言もありドル安や長期金利の低下を受けて一段と上昇し2750.8ドル(+33.1)に大幅続伸し12月11日以来の高値で引けています。NY金先物市場への資金流入も今週は顕著で、取組増が人気回復度合いにも通じ上昇相場をけん引しているように見られます。本日の円換算は13620円前後になります。

PPI&CPI共にインフレ鈍化示唆!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は揃って大幅高となり、ダウ平均は4万3221ドル(+703)に続伸、ナスダック指数は1万9511(+466)に反発、S&P500市場も5959(+107)に続伸しています。前日のPPI(生産者物価指数)が事前予想を下回り、本日のCPI(消費者物価指数)でも、特にコア指数が前月比&前年同月比双方ともに予想を下回りました。先週末の雇用統計で雇用が堅調、CPIでインフレの鈍化により米国経済のソフトランディング期待が再び膨らんだようで、株高・債券高、金利安の流れとなった模様です。

為替市場ではCPI発表直後にドルが下落しドル円は一時155円95銭に、ユーロも1.035ドルに上昇、その後ドル売りは一段落したものの、ドル円156円35銭前後推移、ユーロ1.028ドル前後に、ドル指数は前日の109.2から109.1ポイントに小幅に続落しました。米10年債利回りは同4.79%から4.55%に低下し、一時は5%台を伺う動きはこれで目先は鎮静化に向かったようです。

【石油市況】
原油は80.4ドル(+2.54)に急反発して引け、80ドル台回復は5か月ぶりとなります。引き続き米国の寒波が継続し、米国内の暖房油需給のひっ迫懸念や、米政権による対ロシアや対イランへの制裁から世界的に原油供給への不安が押し上げ要因と見られています。

【貴金属市況】
中東ではイスラエルとハマスの60日間の停戦合意がなされ、地政学上のリスク低下は安全資産としての金には逆風の材料となりますが、本日はCPIによるインフレの後退が意識されたことから、利下げへの期待が再び高まったことで、ドル高や金利高がが一服したことが追い風となり続伸し2717.8ドル(+35.5)に大幅続伸して引け、逆に先週末の直近高値を更新しています。もっとも我らが円建て金は円高の動きにより相殺され、本日の円換算は13630円前後と前日並みの水準です。

トランプ「外国歳入庁」創設し関税導入本格化

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は前日に続きまちまちな展開、ダウ平均は4万2518(+221)に続伸、ナスダック指数は1万9044(−43)に続落、S&P500市場は5842(+6)に続伸して引けています。本日発表されるCPI(消費者物価指数)を前に昨夜はPPI(生産者物価指数)が発表され、総合もコアも事前予想を下回ったことでインフレへの警戒はやや緩和、一方で、トランプ次期政権は外国歳入庁の創設を決め、関税導入への実行を推し進めるものと推測されます。

為替市場はドル円は157円90銭前後で推移、ユーロは1.030ドルに反発し、ドル指数は前日の109.5から109.2ポイントに暫くぶりに反落しています。一方で、米10年債利回りは同4.79%とほぼ前日並みの高水準で推移しています。

【石油市況】
原油は77.50ドル(−1.32)に5日ぶりに反落に転じて引け、この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の今年需給見通しが供給過剰と見通したことから、このところの上昇に対すす修正安になった模様です。引き続き、米寒波や、ロシアへの制裁問題が下支え要因とみられています。

【貴金属市況】
金は前日の修正安に対するリバウンド的な戻りに2682.3ドル(+3.7)に小反発して引けています。2600ドル前後で下値固めしているものの、ドル高や長期金利の上昇といった逆風の市場環境が続く一方で、トランプ政権による政策への不透明感は安全資産として金には順風になると見られ、双方の綱引き状態が続いています。NY金先物市場の取組高は派手さはないものの、増加傾向を維持して徐々に投機筋の資金流入が続いています。本日の円換算は13630円前後になります。

雇用好調にドルや長期金利堅調が継続!

おはようございます

【金融・為替】
しゅうあけのNY株式市場は高安まちまちの展開、ダウ平均は4万2297ドル(+358)に反発、ナスダック指数は1万9088(−73)に続落、S&P500市場は5836(+9)に小反発して引けています。

為替市場はドル円は157円40銭前後にドル安・円高方向に推移、ユーロは下落後に反発も1.025ドル前後とほぼ週末並みに推移、ドル指数は週末の109.6から109.5ポイントに小反落し、米10年債利回りは同4.76%から4.79%に一段と上昇しています。

【石油市況】
原油は78.82ドル(+2.25)に大幅に続伸し、避け年8月以来5か月ぶりの高値で引け、米国が引き続き寒波に見舞われる状況から暖房油需要の拡大が材料視されていることや、ロシアの石油を輸送する影の船団がバイデン政権の制裁対象となり、インドや中国が他の産油国に依存する可能性から需給タイトの思惑もあるようです。

【貴金属市況】
先週は4連騰により約1か月ぶりに2700ドル台を回復した金は、週明けは短期間での上昇に対する修正安に見舞われ軟化に転じ2678.6ドル(−36.4)に反落しています。2600ドルの下値固めは既に終えているものと推測されますが、次の2700ドル台固めには再チャレンジといった印象、本日の円換算は13560円前後になります。

雇用統計受け一段と利下げ期待が萎縮!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は好調の雇用統計を受けて大幅下落して引け、ダウ平均は4万1938ドル(−696)に反落し、ナスダック指数は1万9161(−317)に、S&P500市場も5827(−91)に続落して引けています。雇用統計では就業者数が前月実績22.7万人、事前予想16.5万人に対し結果は25.6万人と好調、失業率は同4.2%、4.2%、結果は4.1%に改善、平均賃金は同0.4%、0.4%に対し0.3%に停滞、予想外の就業者数の伸びや失業率の改善から利下げ期待が後退し、長期金利が一昨年11月以来の水準まで上昇したことを嫌気する展開となりました。また、ミシガン大消費者信頼感指数は同74.0、73.9に対し結果73.2に低下も、同時に発表された予想インフレ率は12月の2.8%から3.3%に上昇したことも嫌気された模様です。通常であれば雇用の好調は米国経済の強さを示す好材料となりますが、今年の利下げ回数に神経を使う現在の株式市場では悪材料と受け止められるようです。

為替市場ではドル円は雇用統計発表直前に一時158円80銭台までドル高・円安が進行も、直後に逆回転し一時157円30銭割れまで調整、その後は再びドル買い優勢も157円70銭前後で取引終了、ユーロも上下動するも1.025ドルと直近安値を更新、ドル指数は前日の109.1から109.6ポイントに続伸し2022年11月以来の水準まで上昇しています。米10年債利回りは同4.68%から4.76%に上昇しています。今回の雇用統計は利下げを急がせる内容とは逆の結果となり、FRBは次期トランプ政権の政策によるインフレへの影響を見極めるための時間的な余裕をもたらせる内容となりました。

【石油市況】
原油相場は株価の急落を尻目に大幅続伸して76.57ドル(+2.56)で引けています。1月中旬以降の米東部や中世西部の寒波が予想されることから、ヒーティング・オイル相場が急上昇し、暖房油需要の拡大観測に原油相場もつれる展開となりました。

【貴金属市況】
前日にまでに長期金利の上昇やドル高の逆風の元、金相場は安全資産として見直し買い優勢に3連騰していましたが、週末はさらに株価の急落というリスク回避の流れのなかで続伸し2715ドル(+24.2)と4連騰し、昨年12月11日以来の高値で引けています。今週明けの中国人民銀行の保有金が12月の10トン増加に転じたことが材料視のきっかけとなり、米大統領選でトランプ氏が勝利した時期と重なったことから、中国政府のトランプ政権への警戒の表れとも受け止められ、2600ドルの押し目底水準を概ね100ドル引き上げたことになります。NY金市場の取組高も派手さはないものの、12月中旬の45万枚割れから48万枚に増加していて徐々に投機筋の買いを集める展開となっています。ドル高や長期金利の上昇といったダブルの悪条件の元、安全資産として金は再認識される展開となっています。週明けの円換算は13700円前後になります。

良い連休をお過ごしください!

本日の雇用統計が金融政策のリトマス試験紙に!

おはようございます

【金融・為替】
米株式市場は「カーター大統領追悼記念日」で休場です。短縮取引の債券市場は概ね下落基調が継続し、米10年債利回りは4.68%前後で推移しています。年初より複数のFRB幹部の発言に見られるように、今年の利下げに慎重なタカ派姿勢が目立っていることも債券利回りの上昇につながっているものと推測されます。その要因のひとつは次期トランプ政権の政策であることも付け加える必要があると思われます。本日は今後の金融政策に影響する雇用統計の発表を控え、就業者数は16.5万人、失業率4.2%、平均賃金+0.3%と予想されています。

ドル円は一時157円60銭までドル売りが入るも、その後は再び158円台に乗せて168円10銭前後で推移、ユーロは1.029ドルに続落し、ドル指数は前日の108.9から109.1ポイントに続伸しています。投機筋のドル円のポジションが円ロングに傾いた状況が続いていましたが、利上げを急がない日銀、利下げを停滞させるFRBの動きに徐々に円売りポジションが増加傾向にあるようです。場合によっては昨年の161円90銭で日銀介入の再来も考えられる状況でしょう。

【石油市況】
原油は73.92ドル(+0.60)に反発して引け、米国の寒波による影響から暖房用需要の拡大に確り、南部のテキサス州でも寒波による製油所の閉鎖観測から、暖房油の供給懸念も見られるようです。

【貴金属市況】
金は2690.8ドル(+18.4)に3日続伸して引け、今週は中国人民銀行の保有金増加や、トランプ政権の誕生を前に政策に振り回されるリスク回避の動きから、安全資産の金への見直し買いが入っているようです。本日の円換算は13640円前後になります。

トランプ・全世界一律の関税措置検討の波乱!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は高安まちまちな展開となり、ダウ平均は4万2685ドル(+106)に反発し、ナスダック指数は1万9478(−10)に小幅続落、S&P500市場は5918(+9)に反発して引けています。今夜9日のNY株式市場は「カーター大統領の追悼記念日」で休場(商品市場は通常通り取引の予定)となります。

米CNNはトランプ大統領が、全世界一律に輸入関税の実施に向け、就任後に「非常事態宣言」を出す検討していると伝えられています。今後の成り行きを注目することになりますが、世界経済にとっての脅威、米国民にはインフレリスクが付きまとうことになり、減税措置の効果も疑問視?されることになります。また、引け後のFOMC議事要旨では政策金利の引き下げにおいて新たなスタンスを採用した。インフレリスクが高止まりする中、向こう数カ月はもっとゆっくりと行動することを決定した。利下げ期待が後退する中、長期金利の上昇継続が継続する背景となっています。

為替市場はドル円は158円25銭前後で推移、ユーロは1.031ドル前後に、ドル指数は前日の108.7から108.9ポイントに続伸、米10年債利回りは同4.68%から4.69%に上昇しています。

【石油市況】
原油は73.32ドル(−0.93)に反落して引け、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫で製品在庫が予想外の増加したことから、減少傾向の一巡に足元の原油需給緩和が意識されたようです。

【貴金属市況】
金は前日に中国人民銀行の保有金増加を受けての上昇、時間外ではドル高や長期金利の上昇に押されて前日比マイナス圏に沈む場面も見られましたが、NY時間は10日の雇用統計を前にADP民間雇用統計が発表され、就業者数が予想の13.5万人を下回る12.2万人とされ買い戻される展開となり2672.4ドル(+7.0)に続伸して引けています。本日の円換算は13610円前後になります。

長期金利上昇=利下げ期待縮小

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って下落して引け、ダウ平均は4万2528(−178)に続落、ナスダック指数は1万9489(−375)に、S&P500市場も5909(−66)に反落しています。この日発表された景気指標が事前予想を大きく上回り、米景気の底堅さを再認識させる内容から次期政権の政策によるインフレへの警戒から、利下げ期待の後退、更に米10年債の入札不調からの長期金利上昇を嫌気する展開となりました。ISM非製造業景況指数は前月実績52.1、事前予想53.6、結果54.1に、もうひとつのJOLTS(求人件数)も同774.4万人、774.8万人に対し結果809.8万人となりました。

為替市場では好調な景気指標を受けてドル買い優勢の展開となり、ドル円は158円丁度近辺に、ユーロは1.034ドルに、ドル指数は前日の108.2から108.7ポイントに上昇しました。米10年債利回りは同4.62%からこちらも4.68%に上昇しています。上述のように景気指標の好調を受け利下げ期待が縮小し、また、債券の入札の不調状況も反映しての上昇となっています。

【石油市況】
原油は74.25ドル(+0.69)に反発して引け、株式市場の下落に見られるリスク回避姿勢のなかでも原油は堅調を維持して引け、バイデン政権によるロシアへの制裁強化(石油タンカー・取引企業・保険会社等)が意識されたものと推測されます。

【貴金属市況】
原油同様に株安やドル高、更に長期金利の上昇といった逆風下のなか金は一時2678.5ドルまで買い進められ、その後に好調な景気指標発表から長期金利が急伸とすると高値から調整したものの2665.4ドル(+18.0)に反発して引けています。次期政権によるインフレ懸念は利下げ政策の修正の必要から金には逆風となる一方で、インフレヘッジニーズや、リスク商品からの代替え投資といった観点では金は優位に立つものと推測されます。本日の円換算は13510円前後になります。

トランプ関税巡る混乱

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場はまちまちな展開、ダウ平均は4万2706ドル(−25)に小反落し、ナスダック指数は1万9864(+243)に、S&P500市場も5975(+32)に続伸して引けています。ハイテク株の牽引役はCEOの講演を控え史上最高値を更新したエヌビディア株、また、FRB銀行監督幹部の辞任より金融規制の緩和期待に金融株も堅調な展開となったようです。

為替市場では朝方には、トランプ次期米大統領の側近らが、関税の対象を重要な輸入品のみに絞ることを検討しているとする米紙ワシントン・ポスト(WP)の報道を受けて、ドル安が進行。その後、トランプ氏が関税計画は縮小しないとし、同報道を否定したことから、ドルは下げ渋る展開となった。(ブルームバーグ参照)ドル円は側近発言に一時156円25銭前後に反落(円は反発)したものの、その後のトランプ発言から今度は逆に買い戻す動きが強まり現在157円60銭前後に戻す展開となり、今後もトランプ氏の発言や行動に市場が振り回されるリスクが意識される状況です。

ユーロも反発後に反落に転じ1.038ドル前後に、ドル指数は週末の108.9から108.2ポイントに反落し、米10年債利回りは同4.60%から4.62%に上昇し、およそ8か月ぶりに水準に上昇しています。

【石油市況】
原油は一時75ドル付近まで続伸するも、その後は軟化に転じ73.56ドル(−0.40)に6日ぶりに反落して引けています。連日の上昇により値ごろ感もあり、今年の先行きの世界原油需要の停滞も上値追いを妨げる要因と見られています。

【貴金属市況】
先週から反発と反落を交互に繰り返す金は、週末の反発地合いに対する反落から2647.4ドル(−7.3)で引けています。本日は長期金利が8か月ぶりの水準まで上昇したことが嫌気要因、一方で、トランプ次期政権が取る政策からの混乱は安全資産としての金にはフォローと見られています。本日の円換算は13430円前後になります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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