本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

原油高とCPIの上振れが重石に!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場はまちまちな展開、ダウ平均は4万9760ドル(+56)に続伸、ナスダック総合指数は2万6088(−185)に、S&P500も7400(−11)に反落して引けています。米国とイランの和平に向けた交渉が行き詰まり原油価格が再び上昇に転じていることや、米CPI(消費者物価指数)コア指数が事前予想を上回ったことで長期金利の上昇も、株価続伸の妨げ要因となっているようです。

為替市場はドル買い優勢の展開からドル指数は前日の97.9から98.2ポイントに上昇し、ドル円は昨日午後の日銀のレートチェックと見られた水準の157円60銭付近で推移、介入警戒への水準となっています。ユーロも1.173ドルに反落しています。米CPIが事前予想を幾分上回ったことからドル高・債券安の反応となり、米10年債利回りは同4.41%から4.46%に上昇しています。

【石油市況】
WTI原油は102.18ドル(+4.11)に、ブレント相場も107.77ドル(+3.56)に大幅に3日続伸して引けています。トランプ大統領は米国の停戦案に対するイランの回答を拒絶したことで、ホルムズ海峡の閉鎖が長期化が懸念が高まっています。双方の主張は現状では折り合いが付く状況には程遠く、海峡の自由航行は置き去りにされていることで、世界中でエネルギー供給不安が日に日に高まる状況となっています。

【貴金属市況】
金は前日の急伸もアジア時間から軟化して推移し、更に米国時間にはCPI発表後や原油高からドル高・長期金利の上昇に伴い一段下落して4686.7ドル(−42.0)に続落して引けています。もっとも、前日の上げの先導役の銀相場や銅相場の堅調もあり、引け後は4700ドル台を回復して推移、本日の円換算は2万4700円前後になります。

銀相場が5連騰し貴金属を牽引!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場では時間外では米国とイランの終戦への期待が後退して下落も、本セッションでは持ち直して続伸して引けています。ダウ平均は4万9704ドル(+95)に、ナスダック総合指数は2万6274(+27)に、S&P500も7421(+13)に続伸して引けています。イランの回答を「受け入れられない」と突き放したトランプ大統領の発言から原油価格は上昇し、ホルムズ海峡の封鎖が事実上継続される状況ですが、株式市場では企業業績の好調を材料視して、遠い異国の問題は置き去りにするリスクオン相場となっています。

為替市場は比較的小動きに終始、ドル指数は週末の97.8から97.9ポイントに小反発、ドル円は157円20銭前後に円安が進行、ユーロは1.178ドルと週末とほぼ変わらず、昨日来日したベッセント財務相は本日、高市総理と片山財務相との会談を予定しています。米10年債利回りは同4.35%から4.41%に1週間ぶりに水準まで上昇しています。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が継続し、エネルギー供給の混乱が今後も予想されることで利下げ期待後退=利回り上昇につながっているものと思われます。


【石油市況】
WTI原油は時間外では一時100ドルを超える急伸を見せましたが、本セッションでは上げ幅を詰めて98.07ドル(+2.65)に続伸して引け、ブレントも104.21ドル(+2.92)に続伸して引けています。トランプ氏の対応が、イランとの停戦が維持されるか極めて危うい状況にあるとの認識が高まり、原油価格を押し上げているようで、米国とイランの和平協議の行き詰まりと、ホルムズ海峡の封鎖の長期化が意識された模様です。

【貴金属市況】
週明けにトランプ大統領がイランの提案を拒否する対応を嫌気し、アジア時間には一時4655.1ドルまで下落する場面も見られました。原油の急騰、ドル高、長期金利の上昇を嫌気する展開となりましたが、下落の流れはNY時間に入り銀相場が6%を超える急伸となり、銀の動きになびいて金も動意付く展開となり小幅反落ながら4728.7ドル(−2.0)で引けています。2月末からのイラン情勢の緊張に、年初は貴金属の中でも最も注目を集めた銀も意気消沈気味の展開を強いられていましたが、本日の終値859.48ドルは4月中旬の高値を一気に抜き去る水準まで上昇しました。金で言えば4880ドルを奪取する展開に例えられる水準、果たして銀相場の出直りに先見性があるのか?或いは出る杭は打たれるのか?本日の円換算は2万4700円前後になります。

イランの回答、トランプは不満!

おはようございます

イラン側が米国の「覚書」に対する回答を仲介国パキスタンを通じて10日に伝えています。これに対してトランプ大統領はSNSに「イランの回答は全く受け入れられない」と投稿しています。(ロイター通信)

イランのイスラム革命⁠防衛隊に近いタスニム通信によると、イ​ランの提案には、全戦線での戦闘の即時終​結、米国によるイラン港湾封鎖の解除、イランに対し再攻撃を行わないとの保証、イラン産原​油の販売禁止を含む対イラン制裁の30日​以内の解除が含まれている。また「米国が一定‌の約⁠束を行う場合、イランがホルムズ海峡を管理する」ことも含まれているとしています。

また、米紙ウォー​ル・⁠ストリート・ジャーナル(WSJ)は匿名筋の話として、イランが高濃縮ウランの一部を希釈⁠し、​残りを第三国に移送する​ことを提案したと報じた。

米国側は、イランがホルムズ海峡の通航を認め、米政府が今後1カ月以内にイラン港湾への封鎖を解除し、その後に核協議を行うことを提案していたことから、イラン側の提案をトランプ大統領が拒否する姿勢を見せたことで、週明けの金融市場の反応はリスク回避がやや強まる可能性が高いものと推測されます。もっとも、トランプ氏の発言には一貫性に欠けるものが目立つことや、イラン情勢で更に深みにはまる状況は避けたいのが本音、成り行きを見守ることになります。

月曜日、午前7時を過ぎて時間外取引が始まりました。
為替市場はドル安の反応から、ドル円は156円90銭前後に、ユーロも1.175ドル前後に、ドル指数は週末の97.8から98.0ポイントに反落、WTI原油は97ドル台後半に2ドル強の反発、ダウ先物は150ドル前後反落する反応を示しています。

但し、このところのトランプ氏の反応は月曜日に強硬姿勢を見せ、火曜日にTACOるパターンから「チューズデイTACO」とも呼ばれています。さて、どうなることやら!?

今週もよろしくお願いします。

雇用統計を好感する市場!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反発して引け、ダウ平均は4万9609ドル(+12)に、ナスダック総合指数も2万6247 (+440)に、S&P500市場も7398(+61)に反発して引けています。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、米国とイランは仲介国を通じ、戦争終結に向けた協議の枠組みを定める覚書の策定を進めていると報じ、トランプ米大統領による戦争終結に向けた最新提案について、米国はイランが近く回答するとの見通しを示しています。また、雇用統計が発表され非農業部門就業者数が事前予想の6.0万人を大きく上回る11.5万人となり、イラン情勢の緊張のさなかでも雇用の堅調が示されたことを市場は好感している展開となっています。一方で、ミシガン大学消費者信頼感指数は事前予想の49.2を下回る48.2となりましたが、今の株式市場は良い材料を素直に好感すると同時に、悪い材料は軽視される傾向が高い状態が続いています。

為替市場ではドル売りが優勢の展開となり、ドル指数は前日の98.2から97.8ポイントに急反落しています。円は156円60銭前後に、ユーロも1.178ドルにそれぞれ対ドルで堅調となっています。株高・債券高の動きから、米10年債利回りは同4.39%から4.35%に低下しています。リスクオン相場特有のドル安と超金利低下の典型的な反応となっています。

【石油市況】
イラン情勢の展開に不安定な値動きが続く原油相場は、WTIが95.42ドル(+0.61)に、ブレントも101.29ドル(+1.23)に4日ぶりに反発して引けています。米当局者が、戦争終結とホルムズ海峡の再開に向けた最新提案にイランが近く回答するとの見方を示す一方で、ペルシャ湾での戦闘再開が原油市場を動揺させる展開となりました。外交的な解決が基本シナリオとなっていますが、最近の船舶拿捕(だほ)や嫌がらせ行為は、戦闘再開のリスクがあることを示しています。いずれにしても、海峡の封鎖が続くうちはWTIが80ドルを下回る下落に見舞われることはなさそうです。

【貴金属市況】
金は原油価格を横睨みしながらも、ドル安や長期金利の低下を受けて4730.7ドルに4連騰して引けています。引き続き原油価格と金価格は逆相関性の高い反応を示していますが、今週は原油価格の上昇時にも金の下落は限定的で比較的底堅い値動きとなっています。今週は中国人民銀行の4月の金保有高が8.1トン増と発表されました。同行の金保有はこれで16か月連続となり、今月の増加量は1年半ぶりの高水準となりました。4月は金相場の下落により購入量が増加したとも推測され、中銀の金保有は粛々と増加傾向を維持していることで、金のファンダメンタルの健全性は維持されています。週明けの円換算は2万4,600円前後になります

良い週末をお過ごしください!

イラン情勢は二歩前進、一歩後退!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反落に転じ、ダウ平均は4万9596ドル(−313)に、ナスダック総合指数は2万5806(−32)に、S&P500も7337(−28)に反落して引けています。米国による覚書に対するイランからの回答が現状ではまだ届かず、原油相場が急落後に反発する不安定な値動きも見られたこと、また、ペルシャ湾とレバノンでは依然として緊張の高い状態が続き、イラン当局者は「非現実的な計画」に基づいて同海峡の再開を認めることはないと述べたとして、WSJがイランのプレスTVを引用して伝えられています。前日に盛り上がった終戦への期待が、本日は逆に萎む状態となっています。

為替はドル買い優勢の展開となり、ドル指数は前日の98.0から98.2ポイントに反発し、ドル円は156円85銭前後に、ユーロも1.173ドル前後に反落して推移しています。4月30日、及びこの連休中の政府日銀の介入額は、日銀当座預金の増減額から推計すると計10兆円規模のドル売り・円買い介入と見られています。米10年債利回りは同4.35%から4.39%に上昇しています。イランとの交渉に不透明感が広がり、原油価格も安値から大きく反発する展開に、再び利下げ期待が後退し、ドル高や長期金利の上昇をもたらせる展開となっています。

【石油市況】
WTI原油は94.81ドル(−0.07)に、ブレント相場は100.06ドル(−1.21)に揃って3日続落して引けるも、停戦への期待が後退するニュースに安値から6〜7ドル前後戻して推移しています。 取引終了後にイラン南部の港湾都市バンダルアバス近郊で複数の爆発音が聞こえたと半国営通信ファルス通信が伝えています。足元の時間外取引では引け値より3ドル前後の反発で推移中、市場は和平の協議に向けた米国側の提案に対するイラン側の返答待ちとなっています。

【貴金属市況】
停戦への期待からドル安や金利低下の動きを受けて、金はNY時間の午前に一時4770ドル台まで買われる場面も見られましたが、その後はイラン情勢の交渉進展の停滞から原油相場が急反発に転じたこともあり、上げ幅を大きく詰めて4710.9ドル(+16.6)に3日続伸して引けています。引き続き原油価格の変動による米ドルや金利動向の変化に、金相場は振り回される市場環境が継続しています。本日の円換算は2万4450円前後になります。

戦争の終結期待高まるリスクオン!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って続伸して引け、ダウ平均は4万9910ドル(+612)に続伸、ナスダック総合指数は2万5838(+512)に、S&P500市場も7365(+105)と両市場は連日の高値更新となっています米国とイランが戦争終結に向けて合意に近づきつつあるとの見方から原油価格が下落し、世界的な株高となった流れを引き継いだ。連休中の休場明けの日経先物は、6万2000円台の2500円高で推移しています。前日のトランプ大統領は「イランとの最終的な完全、かつ最終的な合意に向けて大きな進展があった」と発言、本日はホワイトハウスが戦闘終結と核開発の枠組みを定める14項目に及ぶ1ページの覚書について、イランと合意に近づきつつあると伝わっています。

為替市場はドル指数が前日の98.4から98.0ポイントに急反落し、ドル円は昨日のアジア時間の午後に当局の介入と見られる動きから、ドル円は一時155円04銭まで一時3か月ぶりのドル安・円高が進行する場面が見られました。足元のドル円は156円30銭前後で推移、ユーロは1.174ドルに急反発しています。原油安もあり債券相場も上昇に転じ、米10年債利回りは同4.42%から4.35%に低下しています。

【石油市況】
WTI原油は95.08ドル(−7.19)に、ブレント相場も101.27ドル(−8.6)に大幅に続落して引けています。 2月末以来約10週間続いた戦争の終結に向け、米国の新たな提案をイランが検討しているとの報道が下落の材料となっています。この覚書には、ホルムズ海峡の封鎖を双方が解除する内容が含まれる見通しで、現時点でまだ合意には至っていない。米国は48時間以内にイランから回答があるとみている。トランプ大統領は13日には訪中の途に就く予定で、中国の水面下でのイランへの説得も期待されているようで、イランも中国・習近平の面目を潰すわけにいかず!と、いうところでしょうか!?

【貴金属市況】
NY金は原油安からのインフレ懸念の後退、ドル安と長期金利の低下を追い風に4694.3ドル(+125.8)に続伸して引けています。今回の米国による覚書が功を奏し終戦に向かうとすれば、利下げへの期待が金価格を後押しするとの見方が本日の大幅高をもたらせることになった模様です。本日の円換算は2万4350円前後になります。米アクシオスの報道によると覚書には、戦闘の終結、海峡封鎖の解除、核開発の制限、米国の制裁解除、イラン資産の凍結解除が含まれ、30日間の交渉開始を宣言する内容になっているようです。

米国側は停戦の維持を支持!

おはようございます

【金融・為替】
NY株式市場は3市場揃って反発に転じて引け、ダウ平均は4万9298ドル(+356)に、ナスダック指数は2万5326(+58)に、S&P500市場も7259(+58)と両市場は史上最高値も更新して引けています。ホルムズ海峡での米・イランの軍事衝突や、アラブ首長国連邦(UAE)へのイランによるミサイル攻撃などで両国の緊張は前日に緊張が高りましたが、米国側は本格的な戦闘再開にはつながらないとの見方を示しています。ヘグセス国防長官は4月8日から始まった停戦は維持されていると発言しています。トランプ大統領は、中国の習近平国家主席との来週15日の首脳会談で、イラン戦争について協議するとし、紛争を巡る緊張を過度に強調しない姿勢を示しています。前日の両国の衝突から緊張は一気に高まりましたが、双方ともに更なる軍事的なエスカレートを望まない姿勢が市場の安心感を回復させています。

為替市場はドル指数は前日の98.4ポイントとほぼ変わらず、ユーロも同様に1.169ドルと変わらず、円相場は4月30日の介入後の円の安値となり一時158円に迫る場面が見られ、足元でも157円90銭前後で推移中です。介入の賞味期限が試されているようにも見え、160円に接近すれば再度の介入もありそうです。石油製品を輸入にほぼ依存する日本は、原油関連価格の上昇は輸入額の増額を示すもので単純に円を売ってドルで支払いする部分が増えることは明白な事実で、介入によって一時的に円安を止めても、大勢の円安基調は大きく変化ないものと考えられます。米10年債利回りは前日の44.43%から4.42%に小幅に低下しています。

【石油市況】
原油は急反落に転じWTIが102.27ドル(−4.15)に、ブレントも109.87ドル(−4.57)と前日の上昇分の大方を吐き出して引けています。前日の軍事衝突が更にエスカレートする懸念が後退したことで、米国側はホルムズ海峡を船舶が通過する支援策「プロジェクト・フリーダム」をイランに非公式に通知し、行動に干渉しないように警告しましたがイランの攻撃にあったとされています。であれば、イランよりも停戦の継続は米国側がより一層望んだものと推測されます。中間選挙まで半年を切っていることから、これ以上の軍事的な衝突を避け、加えて原油価格の上昇を招くことを回避したいトランプ政権の本音も透けて見える気がします。来週の米中首脳会談では、トランプ大統領は中国のイランへに対する関与を強めることで、ホルムズ海峡の自由航行の協力を要請するものと推測されます。

【貴金属市況】
金はイラン情勢の緊張が緩和されたことで反発し、前日の急落から4568.3ドル(+35.2)に反発して引けています。但し、前日の100ドルを超える下落から見ればわずかに3分の1程度のもので、株価が史上最高値を更新する展開と比較すると物足りなさが残ります。引き続きホルムズ海峡の封鎖措置は続いていることから、金相場の本格的な出直りには、海峡の自由航行再開が必然とされることになりそうです。本日の円換算は2万3500円前後になります。

停戦来の米・イランの軍事衝突!

おはようございます

【金融・為替】
週明けのNY株式市場は、中東ホルムズ海峡の緊張を受けて3市場揃って下落して引けています。ダウ平均は4万8941ドル(−557)に、ナスダック指数は2万5067(−46)に、S&P500市場も7200(−29)で引けています。ホルムズ海峡で米軍とイラン軍の軍事衝突が起こり、イランによるUAEへの攻撃もあり緊張が再び高まり、4月8日に始まった停戦が揺らいでいる状況や、原油相場が再び上昇する動きを嫌気する展開となりました。

為替市場ではドル買い優勢の展開となり、ドル指数は週末の98.2から98.4ポイントに上昇、ドル円は157円25銭前後、ユーロは1.167ドルに軟化しています。ドル円に関してはアジア時間に一時155円70銭付近まで円が上昇し、同様な展開はNY時間の午後にも一時的に見られ、日本の金融当局の介入が取りざたされています。財務省は3営業日連続の介入は国際通貨基金(IMF)の指針では1度の介入と見なされるとし、仮に本日も介入が入っても4月30日から3度の介入はIMF既定では1度と見なされることで、過度な為替介入の批判をかいくぐることが可能なようです。債券相場も下落し、米10年債利回りは同4.37%から4.43%に急騰しています。開戦前の複数回の利下げ予測は、足元では逆に利上げリスクとなって高まっています。

【石油市況】
WTI原油は106.42ドル(+4.48)に、ブレント相場も114.44ドル(+6.27)に急反発し、先週末の下落分を上回る上昇に転じて引けています。米軍はホルムズ海峡で米船籍の船舶2隻の通航を支援する状況のなか、イランのドローンやミサイル、小型武装艇による攻撃を受けそれを撃退したとクーパー中央軍司令官が伝えています。これに関しては本日ヘグセス国防長官が会見するとしています。また、UAE(アラブ首長国連邦)はフジャイラ港で発生した大規模な火災について、イランのドローン攻撃が原因だと非難しています。加えて住民向けのミサイル攻撃警報を複数回発令した模様です。両国の軍事衝突に加え、UAEをも巻き込む騒動となり停戦状態の継続に警鐘が鳴らされています。

【貴金属市況】
金はイラン情勢に緊張が再び高まり、原油価格を押し上げたことで急反落を余儀なくされる展開から4533.3ドルドル(−111.2)に反落して引けています。原油高が再びドル高や長期金利の利回り上昇につながり、利下げ期待はまたも遠のき、逆に利上げの可能性が取りざたされる状況から、金利を生まない金には逆風の反応となっています。トランプ大統領が3日、「プロジェクト・フリーダム」と称する構想の下、ペルシャ湾で足止めされている船舶を「安全に外へ導き、自由かつ円滑に業務を遂行できるようにする」と述べたことで、イラン側は封鎖状態の継続のために強硬策を取ったことで、両国の軍事衝突に至ったものと推測され、停戦の継続や両国の協議が一段と不透明な状況となっています。本日の円換算は2万3550円前後になります。引き続き海峡の封鎖解除がなければ、現状では金相場の浮上が拒まれる状況が続くことになりそうです。

米中間選挙まで180日切る!

おはようございます

5月4日(月)の「みどりの日」の祝日、米国では6か月後の11月3日が「中間選挙」の投票日に当たります。4年に1度の大統領選の中間に位置する時期にあたります。中間選挙では上院100議席のうち35議席が改選され、下院では435議席全てが改選されます。また、全米50州のうち36州の知事選も同時に投票される予定です。既に昨年から「区割り」と呼ばれる地区ごとの投票先の統計を取り、共和、民主それぞれの党に有利な区割りを巡る争いが繰り広げられています。


混迷を深めるイラン情勢は、現状ではトランプ政権に不利な逆風とみられ、今後世論を見方につけるためには、なりふり構わぬ政権防衛のための努力が必要とされる危機的な状況と思われます。なかでも自動車社会のアメリカにおいて、有権者の財布に直接関わるガソリン価格が全米平均で4割高は喫緊の大問題で、価格の下落にはホルムズ海峡の自由な航行が一刻も早く求められています。2日にイラン側が仲介国のパキスタンに送ったとされる新提案も、トランプ大統領には受け入れがたい内容だったようで、協議の先行きは引き続き見通せない状況が続いています。

もし、結果が共和党の敗北(上下両院過半数割れ)となれば、予算編成が行き詰まることになり、法案の成立も困難に陥ることが予想されます。また、民主党が多数を握るとトランプを辞任に追い込む動きも強まると考えられ、戦争責任の追及や、犯罪に関する複数の嫌疑が浮かび上がる可能性があり、大統領の弾劾裁判の可能性も考えられます。但し、判決に時間を要すると政権の残り時間を全うすることも考えられ、万一、辞任に追い込んでもバンス副大統領が大統領職を引き継ぐことになります。

イランが核協議含めた新提案提出!

おはようございます

【金融・為替】
週末のNY株式市場は高安まちまちな展開、ダウ平均は4万9499ドル(−152)に反落し、ナスダック指数2万5114(+222)に、S&P500市場は7230(+21)と両市場は最高値を更新して引けています。堅調な企業決算と原油安が追い風となった模様です。今週は企業決算発表が相次‌ぎ、大型ハイテク企業マグニフィセント・セブンのうち5社が今週決算を発表しました。これまでに決算を発表したS&P500のうち314社の8割が利益が予想を上回り、78%が売上高が予想を上回る上々の結果がもたらされています。原油相場はイランが米国との交渉のために新たな提案を、仲介国のパキスタンに送付したとの報道に軟化しています。

為替はドル指数が前日の98.1から98.2ポイントに小幅に反発、ドル円は昨日の東京市場の終盤に一時155円50銭近辺まで円が上昇(介入かは不明)する場面が見られ、その後は自律反発(円は自律反落)して157円丁度付近で今週の取引を終了しました。尚、日銀の当座預金が前日に5.4兆円規模で減少したことで、前日の介入資金は5.4兆円であったと推測されています。ユーロは1.171ドルに小反落して引けています。米10年債利回りは原油安の動きも、株高、債券安から前日の4.37%とほぼ変わらずでした。

【石油市況】
原油は101.94ドル(−3.13)に、ブレント7月限も108.17ドル(−2.23)に続落して引けています・イランがパキスタンに送付した新提案には前回なかった核協議も含まれているとされ、米国がより交渉に応じやすく譲歩した内容となった模様です。米国に投げられたボールを今後トランプ政権がどのように対応するのか注目されます。但し、海峡の封鎖が事実上つづいている現実に変わりなく、今後
大きな進展が見られなければ原油価格の本格的な下落に結びつかない事が現実です。

【貴金属市況】
前日に反発した金はアジア時間から再び軟化に転じ、欧州時間の序盤には一時4570ドル台まで下落する場面が見られ、その後は売り一巡や、イランの新提案のニュースに原油が下落したことで持ち直し4644.5ドル(+14.9)に続伸して引けています。戦闘が始まり2か月が経過し、原油は4割上昇し、金は1割強下落する逆相関性が引き続き継続しています。その間に欧米の投資家主体の金ETFからの資金の流出が続き、一方で新興国中銀の金保有高が増加する対照的な展開となっています。また、先物市場では投機筋の買い物が減少する傾向が続いています。中長期の金相場の形成には金ETFや中銀の保有、加えて個人の草の根の動き等の状況が影響しますが、目先の相場展開を形成するのは先物市場の投機筋の人気が負う構図がこれまでの金相場、特にNY金先物市場の金人気の復活が今後の展開のカギを握ることになります。週明けの円換算値は2万4000円前後になります。

GWですが、JPX(日本取引所連合)では連日「祝日取引」が開かれます。よい連休をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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